V15STIFF


投稿者:くろかみ
[自己紹介]
高2、中ペン裏裏、都新人5回戦負け、関東予選4回戦負け、インハイ予選5回戦負け。
湿気の季節はラバーを新品にすれば乗り越えられます。ストレスを感じずに卓球しましょう!

[レビューする商品名]
VICTAS   V>15stiff   MAX

[使用環境]
使用したラケット
ティモボルALC
丹羽孝希ウッド
主にバック面での使用です。

[はじめに]
メーカー説明文↓
あらゆる球に対して適応し、戦術を自在に組める特性により、高い攻撃性能を発揮するギア。ラリーを支配したい選手向き。

「V>15stiff」はVICTAS社から2018年に発売されたスピン系テンションラバーです。
45度の中間硬度スポンジと調整したシートを採用し、トップ選手の使用実績があるV>15extra(以下エキストラ)を一般向けに扱いやすくしています。
手にとってみると、45度らしい程よい硬さと曇り系のシートが目に付きます。
シートは粒が詰まっていて回転がよく掛かりそうですが、エキストラより柔らかくバランスのとれたものになっています。
スポンジは気泡が細やかな白スポンジで、これも強い弾力は感じません。
エキストラの強烈な個性があるだけに落ち着いた印象が強いです。
重量は特厚でシェークサイズ48g、中間硬度にしてはやや重いです。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  0   基礎打ち
球離れは平均より早めですが、ほかのV>15よりは若干持つようになっています。
弧線は相変わらず低いですがグリップ力が高く、一球一球掴んで確実に入る印象がありました。
特にバックでは持ちすぎず、フラットに打ったときイメージ通りの球が出やすくて安心感がありました。

  1   ドライブ   8.0点
エキストラを打った時、その強烈な引っ掛かりとスピードに驚いた記憶があります。
リンバーも42.5度といいながらシートの硬さが目立ち、どちらも癖が強くかなり尖ったラバーという印象が強かったです。
しかし、このスティフは違いました。2つに比べてバランスが良く、厳しい体勢での対応力や球持ちも向上していました。V>15シリーズの特徴的な低い弾道とスピード感をある程度残しつつ、シートの硬さを緩和し、弾みも抑えて台への収まりが良くなっていて、まさに角がとれたという印象です。
最大回転量も扱いやすくなった分落ちてしまいましたが、カウンターされにくい低い弧線と中間硬度らしいバランスのおかげでラリーに強かったです。
またパワーロスが少なく、下回転打ちでは的確に球を持ち上げ、かけた分応えてくれる感触がありました。スピンテンションの中でも弾道がイメージしやすい方なので、筆者はこのラリーのしやすさを非常に気に入りました。
バックでも全然いける硬さなので、両面で前中陣でガンガン振っていけるのが良いなと感じました。

  2   カウンター   8.5点
グリップ力が良いので相手の球に負けることなく鋭い軌道で返球できました。
ここでも収まりの良さがプラスに働いて、前陣でコンパクトに振った時の安定感を演出しています。

  3   スマッシュ、フラット系   9.0点
もともとミート打ちが良いシリーズですが、特にスティフはラバー全体で打っている感覚で気持ちよく叩き込め、エキストラ、リンバーに比べスイートスポットも広くなっているように感じました。
暴発しないので角度打ちもやりやすかったです。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  1   ブロック   9.5点
素晴らしいですね。特段止まることはないですが、程よい球離れでふかしにくく、伸ばしても安定するので自由度が高いです。
c-1を少し攻撃的にしたイメージでしょうか。
相手の回転に対して滑ることもないので、被せ気味に当てればカウンター気味に返せました。

  2   ツッツキ   7.5点
回転はそこまで掛かりませんが、オーバーミスが少なく、低い軌道で台に収まりました。
シートで球を掴んでくれる安心感が台上でも発揮されていました。

  3   カット   測定不能
今回は試打していません。やや敏感で弾みもあるのでカット向きとは言えないでしょう。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  1   サーブ   7.5点
特別切れることもないですが、かけた感触が伝わってきて調節しやすい点が良かったです。
吹っ飛ばず短く切れるのも中間硬度の中では優秀と言えるでしょう。

  2   レシーブ   8.0点
上書き性能は物足りなく感じましたが、そつなくこなせるといったところでしょうか。
吹っ飛んだオーバーミスより対下回転でのネットミスの方が多かったです。

  3   ストップ   7.0点
浮きやすいし切れるわけでもありませんが、止める意識さえもっていれば応えてくれて、無駄な軟らかさは感じませんでした。

  4   フリック   8.5点
バランスが良くてやりやすかったです。
個人差ありますが筆者はドイツ製に多い、シートの主張が強い打感のラバーは台上処理、特にフリックでやりづらさを感じてしまうので、スティフはそういう部分がなく一体感があるのが良いですね。

  5   チキータ、台上ドライブ   6.5点
回転量、安定感ともにイマイチでした。
グリップ力はいいのですが、チキータの際は球持ちがもっと欲しいと感じてしまいます。
個人的にはフリックで軽く伸ばせば十分なので問題ないのですが、台上からがっつり回転をかけていきたいというユーザーには向かないと思います。

[おすすめな方]
前中陣ラリータイプの方のバック面におすすめしたいです。
V15らしく対上に強く対下は微妙、弧線が低いという特徴を残しており、幅広い層におすすめできるかといったらそうでは無いのですが、とは言っても試打を通じて「角が取れた」という印象は強く感じましたし、程よいバランスや引っ掛かりを求めつつ前中陣で攻撃的なプレーができるので、筆者としてはフォアで仕掛けて両ハンドでラリーしていくというスタイルに向いているでしょう。
筆者は3球目で回り込み、バックはフリックとブロックが中心なので、今後本格的に使用していきたいと思います。
合わせるラケットは7枚合板やアウターカーボンなど、剛性感のあるものが良さそうです。

[まとめ]
バランスのとれた良作テンションラバーでした。
スポンジを中間硬度にするにあたって、シートも癖の強かったエキストラのものを調整、球離れと引っ掛かりが一般には強すぎた状態を修正して見事に一体感のある攻撃寄り万能ラバーへと生まれ変わりました。
エキストラのようなカウンターやサーブ性能は期待できませんが、軟らかくなったからといって台上がやりづらくなった訳でもなく、まさに一般向けのテイストになったのではないでしょうか。
ロゼナやマントラなどに比べて価格がやや高いのが難点ですが、中間硬度ラバーの定番として今後も使用者は広がっていきそうです。