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投稿者:ザーシー
[自己紹介]
  ・卓球歴 約15年
  ・戦型 普段はペンドラ+粒高ですが、時々シェークも使います。

[レビューする商品名]
  ダイナスティカーボンXuXinエディション中国式(STIGA)

[使用環境]
  ・使用ラバー
  ディグニクス05
  テナジー05ハード
  テナジー05
  ロゼナ
  キョウヒョウネオ3ターボブルー
  インパーシャルXB
  カールP-1R
  Grass D.tecS

  ・使用ラケット
  ダイナスティカーボンXuXinエディション中国式

[はじめに]
ダイナスティカーボンXuXinエディションはスティガから発売されている特殊素材ラケットです。
許?選手は中国男子ナショナルチーム代表選手で世界ランキング1位(2019年7月現在)に何度も君臨しています。
許?選手はペンホルダーのサウスポーで、世界選手権やオリンピックなどの大きな大会でもシェーク全盛の現在ではペンはとても珍しい存在です。
また現在では優勝争いに食い込んでくるペンの選手は男女合わせても許?選手のみと言っても過言ではありません。
姿勢を下げて大きく落とした打点から放たれる回転量の多いドライブは、日本代表選手や外国人選手のみならず同じ中国代表選手でも返球が困難なほど強力です。
そんな許?選手モデルのラケットがダイナスティカーボンXuXinエディションです。
ベースとなったダイナスティカーボンのブレードに許?選手のサインが記され、グリップのレンズは許?選手の奥様がデザインをされたものが配置されている特別仕様のラケットです。
通常のダイナスティカーボンよりも選手モデルである満足感を得ることができる、まさにファンを唸らせる逸品に仕上がっています。
合板構成は木材5枚+カーボン2枚(アウター配置)でTeXtreme +という加工技術によりスイートスポットが拡大されていてラケットの広い面で打球してもスピードのあるボールを放つことが可能です。
板厚は5.9mm+で平均重量は95g±5gとかなり重いです。
またグリップはシェークのFLA(フレア)、STR(ストレート)、ペンホルダーはPEN(太めのペン)、PAC(細めのペン)の2種類の計4種類がラインナップされています。
ペンのグリップの太さを選べるところはさすがペンホルダー最強選手モデルのラケットだと感心してしまいました。
今回はPEN(太めのペン)グリップのラケットを試打しました。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
ラケット自体がかなり重く振り抜くだけでもかなりのパワーを必要とします。
普段吉田海偉を使用しており、たまに裏裏を貼って裏面を試すこともあるのですが、その裏裏を貼った吉田海偉よりも遥かに重たく感じます。
重量のおかげで相手のボールにパワー負けすることは少ないものの、使いこなすにはかなりのフィジカルを要すると思いました。
アウターカーボンラケットなので弾みはとても強く、張本智和インナーフォースALCやティモボルALCよりもボールにスピードが出ます。
また回転がかけやすいという印象もあまりなくカーボンラケットらしい球離れの早さでボールが飛んでいきます。
裏面ドライブは角度調節がかなりシビアで、回転がかけやすいラバーなどで回転をかける感覚に徐々に慣れていく必要があると思いました。
近年はティモボルCAFのような木材由来の特殊素材やインナー特殊素材などの回転のかけやすさを重視したラケットのリリースが多いですが、世界ランキング1位の選手モデルは使いやすさではなく、やはり攻撃力を重視したラケットだと感じました。
しかしガチガチに硬いカーボンラケットのように芯を外せばあらぬ方向に飛んでしまう訳ではなく、多少ラケットの芯を外してもボールに加速を出すことが可能です。
スイートスポットを広げる加工がされているというのはこのことなのかなと思いました。
今回試打したラバーの中ではロゼナがもっともドライブに回転をかけやすく、ディグニクスや05ハードでは硬くてドライブの連打が難しく、試合形式の練習では中途半端な回転のドライブでミスをする場面もありました。
ダイナスティカーボンでドライブを連打するには何本もスイングを振り抜くパワーが必要だと思いました。
スマッシュもドライブどうように連打はやはり難しいものの、アウターカーボンの球離れの早さを生かして一撃で相手を抜き去るスマッシュを打つことが可能です。
攻撃性能を最も重視したトップ選手仕様のラケットだと感じました。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
ラケットが重いので相手の強打に押されることなく落ち着いて相手ボールを捉えることができます。
また球離れが早いので相手の回転に影響されることも少なく、ある程度自在にブロックで返球できたことは意外な性能でした。
ツッツキはラケットの弾みが強いので力加減やボールを捉える角度が少しでも合わないとあらぬ方向にボールが飛んでしまいます。
またストップはインナー特殊素材などでストップに慣れた方でも角度の微調整が難しいと仰っていました。
パワー重視の選手モデルはツッツキやストップなどの小技の難しさがネックになりやすく例に漏れずダイナスティカーボンも小技が難しいラケットと言えると思います。
攻撃力を生かしてガンガン攻めて、打ち込まれた際には落ち着いてブロックで返球し、なるべく小技での勝負は避けた方が無難だと思います。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
下回転サーブは勿論、横回転などのスピン系サーブ全てにおいて回転をかける難しさを感じました。
球場馴れが早いのでなかなか回転量を出すことが難しいです。
コースへロングサーブを振った方が3球目などの決定打に繋げやすいと感じました。
レシーブは相手のサーブを台上で処理することが難しくツッツキやストップ、フリックなどコンパクトなスイングを求められる技術ほど角度調節や力加減がシビアに感じました。
チキータも回転をかけることが難しいのでボールの頂点を捉えてやや上方向にスイングすると上手く相手コートに返球出来ました。

[おすすめな方]
ダイナスティカーボンはトップ選手仕様のアウターカーボンラケットで重量が重く球離れも早いです。
ドライブに対しては回転量重視ではなくスピードも含めた総合的な破壊力を求める方でなければ回転をかけるだけでも難しいと思います。
ラケットには弾みの強さ、球離れの早さ、重さによる打ち負け難さを求める方にオススメです。
逆に言えばラケットに威力以外のものをを求める方にはオススメできないと思いました。

[まとめ]
近年は特殊素材ラケットが主流になりつつもトップ選手の間ではインナー配置やアリレートカーボンなどの回転のかけやすさや安定性を重視したラケットを求める傾向が見られるようになりました。
しかし今回試打したダイナスティカーボンXuXinエディションはアウターカーボン搭載で重量が重い、ザ・特殊素材ラケットといった性能でした。
やはり世界ランキング1位のラケットともなると最重視するのは攻撃力であるのだと再認識しました。