_020731

































投稿者:ザーシー

[自己紹介]

  ・卓球歴 約15年
  ・戦型 普段はペンドラ+粒高ですが、時々シェークも使います。

[レビューする商品名]
  VJ>07 Stiff

[使用環境]
  ・使用ラバ
  VJ>07 Stiff 赤 MAX

  ・使用ラケット
  吉田海偉
  柳承敏G-MAX
  馬林エキストラオフェンシブ-中国式
  幻守-中国式
  ビスカリア-FL
  インナーフォースALC-ST
  J.O.ワルドナーOFF-ST
  松下浩二-ST

[はじめに]
  VJ>07 StiffはVICTASから発売されているスピン系テンション裏ソフトラバーです。
  かつて同じヤマト卓球(現在はスヴェンソンが買収)のブランドであるTSPの上位向けハイブランドとしてVICTASは誕生しました。
  スピン系テンションの登場やノングルー化などの影響でより高い性能を求める傾向に用具市場が変化してきた頃、他社製品とのシェア争いの激化に対応した上級者向け用具はVICTAS、初中級者向け用具はTSP、という棲み分けがなされていました。
  そんな各ブランドのイメージがすっかり定着した今年、VICTASから初中級者向けスピン系テンションのVJ>07シリーズが発売されました
  遂にVICTASが初中級者向け用具市場にも参戦した形になります。
  これによりVICTASのスピン系テンション裏ソフトは上級者向けのV>15シリーズ、スピードとパワー重視のV>01シリーズ、そして今回試打した初中級者向けのV>07シリーズが現在はラインナップされています。
  今回試打したVJ>07 Stiffは、V>07シリーズの中では回転性能を重視したモデルで硬度が45°とやや硬めです。
  かつては高弾性ラバーや初級者むけテンションラバーなどで練習をしてからスピン系テンションに繋ぐという流れがありましたが、VJ>07シリーズは初中級者向けでありながら立派なスピン系テンションラバーです。
  スピン系テンションの強いグリップ力や弾みの強さと、初中級者向けの扱いやすさという真逆の性能をどこまで両立可能なのか注目しながら試打をしました。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  ・基本打ち
  本当に初中級者向けに開発されたラバーなのかと思うほどラバーの引っ掛かりもよくボールをしっかり掴む感覚があります。
  弾みすぎによるオーバーミスを防ぐために初中級者向けラバーは弾みが抑えられ、相手の回転に影響されにくいように引っ掛かりもあまり強くないというイメージを持っていましたが、VJ>07 Stiffは初中級者向けラバーでありながら弾みも強くシート表面のグリップ力も申し分ないです。
  V>15やラザンターR47、テナジー05などと比較するとスピンもスピードも敵わない部分がありますが、初中級者向けラバーとしては十分すぎるスピン性能とスピード性能を誇ります。

  ・ドライブ
  シートにボールがぐっと食い込んで非常に強い回転が
  かかります。
  テナジー05やV>15などの上級者向けラバーのスピン性能には及ばないものの、実戦用としては十分なドライブを打つことが可能です。
  テナジー05などのラバーはこちらが強いドライブを打てる反面、相手のドライブ回転の影響をモロに食らってしまい初中級者には扱うのが難しいです。
  しかしV>07はドライブ回転をかけたいときにしっかりとかけることができ、相手の回転の影響をあまり受けないので初中級者のドライブ練習に適したラバーだと思います。
  またカーブやシュート、ループなども打ちやすいので、様々なドライブのバリエーションを習得したい初中級者には最適なラバーだと思います。
  またペンの裏面ドライブがやり易く回転をかける感覚を掴むのに適していると思います。
  特殊素材ラケットとの組み合わせであればのバック面のラバーとして採用してもいいかなと思えるほどリメイクドライブがやり易かったです。

  ・スマッシュ
  中級者以上が打つとスマッシュにもう少しスピードが欲しいと感じる部分もありますが、初速も早くボールをある程度弾くので、初中級者がスマッシュを練習するのにおすすめです。
  弾道はやや直線的といった印象で、上級者相手に一発で相手を撃ち抜くことは難しいですが、中級者同士の試合であれば十分に戦えるスマッシュを打つことが可能です。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  ・ブロック
  相手の回転に影響されにくいので初中級者が相手の回転にシビアにならずブロックでの返球に集中することが可能です。
  面に当たった後のボールがあらぬ方向に飛ぶこともないので高確率で返球することが可能です。
  まずは相手の強打を自分のラケット面に当てることから始めて徐々に回転や緩急に対応させることが可能です。

  ・ツッツキ
  強い下回転をかけることが可能ですが、より強い回転がかかる上級者向けラバーとのツッツキ対ツッツキの場面では、やや相手にとって打ちやすい弾道の返球になります。
  カットに対するツッツキでも切る切らないの緩急をつけることが難しく、カットマンにとってやりやすい返球になっていると指摘を受けました。
  ツッツキでの回転量不足はこのラバーの課題かなと思いました。

  ・カット
  強い下回転をかけることができ、中級者同士でのカット対ドライブやカット対カットの場面では互角以上に渡り合うことが可能です。
  しかし上級者向けラバーとのカット対ドライブでは相手のドライブにより強いカットで切ることが難しく、浮いたボールを出してしまう場面がありました。
  また上級者向けラバーとのカット対カットの場面でも相手のカットボールよりも強いカットボールを打つことが難しく、浮いたところを相手に打たれてしまいました。
  あくまで初中級者同士のプレーには適しているものの、上級者とのプレーには苦しい部分もあるのだと思いました。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  ・サーブ
  下回転サーブは切りやすく回転もかかるので、感覚を掴むのにおすすめです。
  しかしより強い回転をかけようとしてもかけられる回転量に限界があるように感じる場面もあったので初中級者でなければサーブに物足りなさを感じるかもしれません。

  ・レシーブ
  チキータは上級者向けラバーと互角に渡り合えるほど強力なボールを打つことが可能です。
  強烈な回転がかかり相手のサーブの影響もあまり気にせず自分の回転で勝負することが可能です。
  大きい動きで強い回転をかけるレシーブに向いていると思いました

  ・台上技術
  ツッツキやストップは相手の回転の影響は少ないもののややボールが浮いてしまう感覚がありました。
  またバックプッシュはボールをぐっと掴むことができるので弾道も安定して質の良い返球が可能なのでおすすめです。

[おすすめな方]
  初中級者向けにフォーカスを当てているラバーなので上級者向けラバーとの性能差に苦しむ場面もありましたが、初中級者向けラバとしては回転もかかりスピードも出せるので非常にバランスの良いラバーだと思います。
  将来スピン系テンションの使用を見据えている方におすすめです。

[まとめ]
  初中級者でもスピン系テンションからスタートする時代になったのだと改めて実感しました。
  初中級者向けラバーながら、その非常にレベルの高い仕上がりにVICTASの本気を見た気がしました。