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投稿者:ザーシー

[自己紹介]
  ・卓球歴 約15年
  ・戦型 普段はペンドラ+粒高ですが、時々シェークも使います。

[レビューする商品名]
  KOKI NIWA WOOD(VICTAS)

[使用環境]
  ・使用ラバ
  V>15Extra
  VJ>07 Stiff
  ディグニクス05
  テナジー05ハード
  インパーシャルXB
  カールP-1R
  Grass D.tecS

  ・使用ラケット
  KOKI NIWA WOOD-FL(VICTAS)

[はじめに]
  KOKI NIWA WOODはVICTASから発売されている木材7枚合板ラケットです。
  その名の通り男子日本代表丹羽孝希選手モデルのラケットです。
  VICTASの「KOKI NIWA」シリーズは2種類のラケットがラインナップされています。
  1つめは特殊素材ラケットの「KOKI NIWA」です。
  木材5枚合板+アラミドカーボン2枚+フリースカーボン2枚の合板構成で厚い中心材を搭載し、反発力が強く前陣のみならず中〜後陣からのプレーにも抜群の威力を発揮します。
  2つめは今回レビューする「KOKI NIWA WOOD」です。
  「WOOD=木、木材」が示す通り木材7枚合板ラケット
  で2019年10月現在、丹羽孝希選手はこちらを使用しているそうです。
  丹羽孝希選手の特徴的な前陣プレーに合わせ、特殊素材のように弾みすぎるのではなく、自分の力でコントロールできる絶妙な弾みの強さに設計されているようです。
  旧ヤマト卓球のブランドとしてVICTASと繋がるTSPには7枚合板ラケットの大ヒットモデルであるスワットシリーズが存在します。
  多数のバリエーションがラインナップされジュニアからトップ選手まで幅広い層のプレーヤーに指示されています。
  そんなTSPと繋がるVICTASだからこそ丹羽孝希選手が納得する性能の7枚合板ラケットを作り上げることができたのだと思います。
  ラケットサイズは157mm×150mmの定番の大きさで厚さは6.5mm、重量は90g前後とやや重い部類に入ります。
  特殊素材に頼らず木材の反発力と自らの力で弾みを出すという意味でも重くパワフルな設計になっていると考えられます。
  トップ選手モデルのラケットは特殊素材を使用したものが多いですが、今回は久しぶりの木材ラケットの選手モデルということで新鮮な気持ちで試打をしてきました。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  ホントに木材ラケットか!?と思うほど弾みます。
  プラボール以降の木材ラケットでの打球には何とも言えないモタッとした弾みの弱さと打球感を感じていましたが、KOKI NIWA WOODでの打球は手に響く感覚のあるキリッとした打球感を感じられ、バシバシとボールを弾き飛ばす弾みの強さがあります。
  また重量が重いおかげで相手の打球に打ち負けることなくガンガン打ち込むことか可能です。
  ラリーでは相手のボールに合わせるのではなく、常に自分のスイングの力にボールを乗せて打つことができます。
  セルボール時代に7枚合板のキレのある打球感を好んでいた方にはぜひ一度打って頂きたいです。
  弾みの強さに対して意外にも球持ちが良くドライブではボールをしっかりと掴んで回転をかけることが可能です。
  しかしラバー表面にボールをしっかりと食い込ませるにはある程度のパワーが必要だと感じました。
  食い込ませることが出来れば、木材特有の球持ちの良さを生かした回転量の多いドライブを打つことが可能です。
  また相手の強力なドライブもある程度のバックスイングをとればカウンタードライブで打ち返すことが可能です。
  相手の球の勢いを利用して食い込ませることができるのである意味カウンターからの展開の方がやりやすいかもしれません。
  スマッシュは弾みの強さを生かして初速の速いボールを打ち込むことが可能です。
  また特殊素材のようなオートマチックな弾みの強さではなく、自分の力でボールの勢いを調整できるので決定力のあるスマッシュになります。
  回転をかけるにもボールを打つにも自分のスイングのパワーをボールに伝えることがプレーの鍵となると思います。
  KOKI NIWA WOODは特殊素材の弾みではなく、自分の力でのプレーを望む上級者向けのラケットだと思います。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  ブロックはやや弾みが強く思っているよりも前に飛んでいってしまう感覚があります。
  しかしラケットの重量があるので相手の強打の勢いに負けずしっかりとボールを受け止めることが可能です。
  しかし上記のような高いカウンター性能があるので、ブロックで粘るよりもカウンターで自分のボールにしてしまう方が適していると思います。
  ツッツキは木材特有の球持ちの良さでボールに回転をかけやすいです。
  しかし弾道がやや下向きで直線的になるのでネットに引っ掛かり安い印象があります。
  カットは後陣から下がって打球するとボールがネットを越えられず手前で落ちてしまいます。
  丹羽選手のような前陣でのプレーに適した設計なので初速は速いものの飛距離は出しにくくカットには向いていないと感じました。
  台上でのカット性ブロックは球持ちが良くボールを切ることが出来るのでやりやすいと思いました。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  木材ラケット特有のサーブのやりやすさのお陰でスピンサーブは回転がかけやすいです。
  もし攻撃時の弾みの強さを理由に特殊素材ラケットを使用していてサーブで回転のかけにくさを感じている方は、同程度の弾みの強さでサーブの回転がかけやすいKOKI NIWA WOODを一度試して頂きたいです。
  また球持ちが良くボールをしっかり掴むことが出来るのでフリックやチキータなどの攻めのレシーブがやりやすいです。
  前陣や台上での攻めの強さがあるのでレシーブから遠慮なく攻めていくことが可能です。
  木材ラケットでありながら自分の攻撃のみならず、相手の攻撃、相手のサーブに対しても攻めていく姿勢のプレーヤーに向けた攻撃最優先の設計に仕上がっていると思いました。

[おすすめな方]
  セルボール時代に特殊素材ではなく木材ラケットで攻撃的なプレーをしていた方に試して頂きたいです。
  重量の重さで相手のボールに打ち負けにくく、特殊素材のオートマチックな弾みではなく自分の力加減で攻めていくことが可能です。
  また手にしっかり伝わる打球感もセルボール時代のものに近いものを感じられるので、プラボール化により特殊素材へ仕方なく転向した方がまた7枚合板へ戻ってくる選択肢になりうるラケットだと思いました。
  また前陣でのプレーが中心の方は丹羽孝希選手のプレーを参考にした方も多くいらっしゃるかと思いますが、その前陣プレーの代表的な選手に適した設計なので、後方に下がることは考えず常に前に張り付いて前陣プレーを展開する方にはこれ以上ないラケットに仕上がっていると思います。
  自分の攻撃、相手の強打に対してはカウンター、相手サーブに対してもレシーブから攻めていく攻撃最優先の方におすすめのラケットだと思います。

[まとめ]
  現在でも多くの選手から圧倒的な支持を受けるアリレートカーボン、登場時のインパクトが強烈だったスーパーZLカーボンやアクリルカーボンなど近年は各メーカー特有の特殊素材が開発され契約選手モデルに搭載されるといった傾向があります。
  またインナー特殊素材ももはや定番となり、初心者やジュニアでも特殊素材は当たり前のものとなってきています。
  そんな中で男子日本代表を担う丹羽孝希選手モデルの純木材ラケットのKOKI NIWA WOODは、特殊素材をあえて使用せずにトップ選手用ラケットとして高い完成度に仕上がっていると感じました。
  まだまだ木材の可能性を感じさせられるようなラケットだと思います。