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投稿者:ぐらたす


MagicWall(衝撃吸収特殊素材)−ST【NEVAGIVA】 

1.ざくっとレビュー
ペン粒・バック粒・バックアンチ向け守備ラケットとの謳い文句で売出し中ではありますが
私は守備力重視のカットマンに奨めたい。
・絶対的な「安定性・安心感」そして「扱いやすさ」
・秀逸な「粒高ラバーの切れ味・変化量」「反撃的回転力」
衝撃吸収特殊素材で弾みは抑えられ守備的プレーは安定しているのに、粒変化幅は大きく切れ味もgood。攻撃時の弾みというか威力面では控えめな印象だが、カウンター的回転性能は素晴らしい。
現代の絶滅危惧的プレースタイル「カットマン」を諦めていない選手にぜひ奨めたい。
カット主戦型が自分の生き方だと決意した選手に・・・。

2.第一印象
ブレードサイズ163弌162弌文玄虍Lより若干大きめブレード、特に横幅が)
ブレード厚5.9mm 重量は87g
(使用ラバー)
フォア面: RASANTER-R50_ULTRAMAX(andro)57g
ゴールデンタンゴPS(JOOLA) 58g
バック面:388D-1 Quattro Allround_0.5mm(DAWEI)29g
(ラケット総重量 175g程度)

ラケット品質に関しては言うことなし。Made in Japanなので加工・仕上げは丁寧で完璧です。焼きラケの表面加工からグリップまでの削り。STグリップの太さも丁度良く、太すぎず・細すぎず。グリップにレンズなしもこだわりなのでしょう。NEVAGIVA社の品質は間違いないようです。
(以降、カットマン目線のレビューになります。)

3.守備技術全般
【カット9.8点】
衝撃吸収特殊素材使用というで、相手の威力ある攻撃球をしっかりと受け止めることができカット返球しやすいと感じました。今回フォア面はかなり弾むテンションラバーで試打したのですが、カットしやすさ・切れ味共に、かなり評価できると思います。
とにかく抑えが効いて、相手の回転・球威を吸収してくれます。ぶっ飛ばされることはまずないと思います。
バック側粒高ラバーは388D-1 Quattro Allround_0.5mm(DAWEI)を使用しました。
※WRMでは取扱いなしの商品ですが、個人的評価としては、「グラスのような驚愕的な変化は出ないけど、相手の軽打・強打にカットの変化がつけやすく、守備的プレーで相手のミスを誘発してくれる。」攻撃的ではないけれども、使いこなせば「グラスより勝ちやすい。」と思っています。(個人の感想です。)
粒高カットは裏ソフトラバーより更に安定します。スポンジの薄いラバーは衝撃を吸収する度合いがかなり強いので、思い切って大きくスイングしても相手コートに確実に納まってくれます。
ブレード面の焼き加工の効果で粒高変化も大きい感じ。強ドライブに対する切れ味は文句なし。軽打で粘られたときや前に寄せられたときの、388D-1 QAの持つ特徴のひとつ「ミス誘発的変化」が創りやすく、変化がかなり増幅されます。相手はかなりやりにくいと思います。とにかく粒高ラバーの持っている特徴的変化をかなり大きくしてくれる印象です。
更に良いのが、粒高面の切る・切らない、変化がつけやすい点です。オートマチックに切れる部分とマニュアル的に変化を創るというか選手に委ねられている部分の使い分けが、ものすごくしやすい感じ。衝撃吸収効果で思い切ってスイングできる余裕が、カット球質にも変化をもたらしてくれる。これは良いです。

【ツッツキ9.2点】
ツッツキについても、弾みが抑えられているので攻撃的にガッツリ切っていけます。球持ちがものすご〜く長いので、回転量はかなり多い感じです。おそらくカット用ラケのなかでも切れ味ではかなり上位の性能だと思います。切る・切らないの変化も自分の意志で作りやすく、ツッツキの変化で得点をしやすい。チャンスメークもそうですが、ツッツキの直接的な点が期待できるくらいです。粒高面のツッツキも変化が大きく良い感じ。特に軽打に対するツッツキの変化が大きく、相手選手のミス誘発してくれます。
ブレードが大きく、スイートスポットが特に広い印象で、安心感・安定感が感じられ、守備的面では欠点が感じられません。

【ブロック9.6点】
ブロックでは、衝撃吸収素材の性能でしょうか。完ぺきに抑えられる感じ。
弾まないだけのラケットは多々ありますが。このマジックウォールは当てただけのブロックが小さく抑えられる。「すごい。」守備ラケのなかでも「断トツ」
粒ブロックも押さえやすく、前後に揺さぶることや、下回転系落としブロックも完ぺき。
特筆ものなのは、伸ばす系のブロックが「いやらしい。」こと。当てるだけのブロックは小さくできるのに、ちょっと合わせるように前進回転系スイングを加えるだけで、かなり伸びる。相手のタイミングが遅れて、ラケ角とかに良く当たる。ホント良く伸びる。
スピードはそれほどでもないのですが、タイミングが合わない感じで「ビヨ〜ん」と。
衝撃吸収素材と焼きラケの相乗効果かもしれません。

4.攻撃技術全般
※裏ソフト面として
【ドライブ:7.8点(守備用ラケとして)】
焼きラケとはいうものの、当然、普通の攻撃用ラケとは比較にならないくらい弾まない。
カットマン用ラケとしても、かなり弾まない部類に入ると思われます。
評価したいのは、ループドライブなど強ドライブ系技術です。回転量と軌道がカットマンのしのぎプレーに合う感じです。横回転系のドライブも曲がりが大きく効果的だと思います。

【スマッシュ:6.6点(守備用ラケとして)】
弾くような打ち方のスマッシュは威力不足の印象。
かなり弾む裏ソフト(テンション系・粘着テンション系)を使用しても「打ち抜けない。」
一撃必殺のスマッシュには不向き。ドライブ系スマッシュもそれほど良くはないか。

【カウンター:7.8点(守備用として)】
衝撃吸収素材の効果なのか相手回転の影響は受けにくいし、相手の球威にも押されない。
スピードが少ないのでカウンター的な決定球にはなりにくいとは思いますが、連続カウンターを可能にしてくれる感じです。
相手の強ドライブに対しては、合わせるだけで回転をガッチリ残して返球しやすく、その面では相手にとって脅威になるかと思います。

【粒高面攻撃:7.8点】
粒高攻撃のスピードは出しにくいと思います。が
MAGIC WALLの攻撃アビリティは「変化的いやらしさ」なので、威力ではなく「ドナックル系」と「軽打的回転差」のバリエーションを活かして攻撃する必要があるのだと考えます。
守備技術と攻撃技術を織り交ぜて、如何に得点するか。考えることも粒高選手の難しくもあり楽しい部分だと思います。

5.台上技術全般
【台上技術:9.0点】
【サービス:9.4点】
【レシーブ:9.4点】
台上技術など細かいプレーの操作性はかなり良い感じ。ストップやネット際に小さく止めるプレーは抜群です。裏ソフト面はよく切れて小さく止まるので攻撃されにくいと思います。粒高面も操作性がかなり良い感じ。
レシーブ面でも守備的技術に穴はない感じです。カットマンはツッツキやカットにつなぐようなレシーブになると思いますが、裏ソフト・粒高どちらも変化をつけて返すことができる感じ。衝撃吸収素材で相手回転もしっかり押さえられているものと思われます。
台上の攻撃的なプレーはスピードや威力が出しにくいので、直接的得点は難しいか。
守備的いやらしさを活かして相手ミスを誘発したい。

もの凄く良いのは「サービスの回転力」。幻守Lと比較してもMagicWallの方がかなり切れる印象です。ブレード面が大きくて、弾みが抑えられているので、遠心力を使って思い切って切れる。焼きラケ効果なのかも
アップ系・横系・下系・・・。オールラウンドに良いです。
(スピードサーブだけは控え目ですが)

6.おすすめラバー
 カット主戦型にお奨めしたいのは
裏ソフトなら、今回試打したRASANTER-R50
Magic Wallに貼れば、衝撃吸収素材効果で暴れることはありません。守備的回転力、攻撃的回転力両面でラケット性能に合うと感じました。
もう一つ、最近、粘着的超クセ球としてブレイク中の裏ソフト『ゴールデンタンゴPS』もカットマン向きです。かなり良いです。
詳しくは後日レビューしますが、カットの切れ味がハンパなく。カット主戦向き。粘着っぽい後を引くようなガッチリカットで・・・。サーブもメチャ切れでもう最高です。

 粒高面は、WRMお奨めのグラスは鉄板で間違いないので当然お奨めできます。
その他として、今回試打した388D-1QA(DAWEI)もカットマンに合うと思います。

7.総評
MagicWallは異質守備型ラケットとの位置づけだと思いますが、カット主戦型用ラケットとしてもかなり評価できる感じです。
大きなブレードで衝撃吸収素材を織り込んでいる。性能的に「拾いまくる」「切りまくる」ような「がっちり型」のカットマンにもぜひ奨めたいと思いました。
バック粒カットの守備的変化攻撃で、ひたすら嫌らしいプレーというか「意地でも相手にミスさせたい」というような選手向けです。

一方、積極的に攻撃したい選手にはかなり物足りないと思います。(攻撃的威力面で)

「カット主戦型」 or 「オールラウンド型」、で評価がわかれるようなラケットだと思います。前者なら9点。後者なら7点という感じ。

試合会場で・・・。
長身のカット主戦選手が「Magic Wall」を握っていたら・・・かなり嫌かも
以上