20190809_G07wFP

投稿者:ぐらたす

1.ざくっとレビュー
WRMの売り文句「粘着テンションNo.1の圧倒的破壊力」であることは、2020年1月現在間違いない。凄まじい。
・使用する選手側のイメージ通りの軌道で、攻撃球が出せる。
・相手の攻撃球回転の影響はあまり受けず、自分の強回転で上書き反撃できる。
・打ち返すというよりは、強引にいってもしっかり威力のある強打で持っていけるようなイメージ(ドライブ・フラット)
・球持ちがあり、台上の自在性も優秀。小技の回転量は特別多い訳ではないが、圧倒的攻撃力を考慮すると、十分な回転量
・シート表面の劣化はしやすいかも。(曇った感じになりやすいか。)


2.第一印象
赤シートにブルースポンジのせいなのか、シートが若干暗い感じがする。シート表面には粘着ラバーによくある若干の斑状跡が少し気になったが、性能には問題がない程度。
(重量:2枚使ったので参考までに)
パッケージ重量80g ラバー単体73g カット後48g(攻撃用ラケット)
パッケージ重量84g ラバー単体77g カット後51g(攻撃用ラケット)


3.攻撃技術全般
(はじめに・・・)
WRM動画で、その昔の、BreakとかBreak-Proと比較して「入るようになったBreak」との表現には納得できました。数年前のBreak発売当初なんかは、強烈な威力はすごい魅力でした。が、最終的には本職ラバーとして使いこなせなかったことを思い出しました。
最近の粘着テンションは進化スピードが速すぎて。このパラディンブルーは「スピード」と「威力」では、もう違う次元かも。相手回転に合わせるというか気を使った調整はかなりしなくていい感じ。相手回転に鈍感なので、抑えるとか・擦り返すとかではなく、強引に持っていけば、驚くような「ヤバイ球威」になる感じです。
このパラディンブルーなら、操作性も良く、攻撃力は、粘着テンション過去最高レベル。これは『いけると思います。』


(1)ドライブ
直線的なスピードドライブは、Breakの弾道イメージ。回転というよりは威力・スピード系のドライブである。テンションラバーのように勝手に前進回転がかかる感じではないが、食い込ませて持っていく感じは似ているかもしれない。球が「勝手に走る」ではなく、「意志を持って走らせる」イメージでスイングさせると、ヤバイ球威でドライブが走ります。多少の相手回転は打ち消して、逆に上書きドライブで一気に有利な展開に持っていけそうです。最近の粘着テンションと比較しても威力は最上級だと思います。相手の返球がちょっと浮いたら、思い切って攻撃的にいける。ミスも少なく威力も出せる。超攻撃的粘着テンションです。
 特筆したいのは、ループドライブも優秀だということ。最近の粘着テンションはループの回転量にだけは納得できないというか、不満を持っている選手が多いと思います。
 このパラディンブルーは、ル―プの回転量というか回転力も良い感じです。既存粘着テンションのようにチップ系ループではなく、食い込ます系で持っていく感じになるのですが、粘着ユーザー好みのループが出しやすいと思います。

(2)フラット系
「パチッ」と弾くっていう感じではなく、ラバー・ラケット一体で持っていく感じ。衝動的ではなく反動的なフラット強打になりますが、威力・操作性ともに圧倒的に良い。表現は難しいのですが、「持っていく」感覚のスマッシュになります。決定力はかなり高いと思います。
ナックル系強打、ドライブ系強打の切替がしやすい。なんか簡単にできる印象。粘着に有りがちな、「落とす」とか「飛ばない」とかとは無縁。気を使わないで強打できると思います。

(3)カウンター
 普通のカウンターとは打球感が違う感じがします。球持ちがあるので一旦相手球威を受け止めているような感覚になりますが、良い感じのカウンターになります。操作性がとにかく良くて、コースを狙ったカウンターがとにかくしやすい。粘着ではあるものの相手回転の影響を受けにくく、相手が強回転の場合は回転を残す感じにもなりやすいし、球威を完全に抑えればナックルにもなり、相手は取りにくいと思います。

各技術の評価は次のとおり
ドライブ (9.6点)
スマッシュ(9.2点)
カウンター(9.4点)

4.守備技術全般
ツッツキとか守備系小技の回転量はそんなに切れるわけではありません。が、圧倒的攻撃力のあるラバーであることを考えると十分な回転量です。粘着は硬度の高いラバーが切れるように思っていたのですが、パラディンブルーは食い込ませて持っていく感じで回転量が出せるので、これまでの粘着テンションとは感覚が違うかもしれません。でも、操作性が分かってくると回転量はしっかり出せると思います。
操作性だけの話をすると、最新のテンションラバーは小技で弾みすぎる感があり、小技で気を使うものが多いと思います。「攻撃力はすごく良いのに小技がなぁ」的な愚痴をよく耳にします。その点、このバラディンブルーは、万能だと思います。バランスよくなんでもできる感じです。

各技術の評価は次のとおり
ツッツキ(8.6点)
ストップ (9.0点)
ブロック(9.0点)


5.台上技術・サーブレシーブ全般
サービスは良いと思います。食い込ませて持っていく感じが分かってからですが。
シートでコスル感じでも回転は掛かるのですが、回転量を出すならググッと持っていく感じで。ショート・ロング共に調整しやすいです。
レシーブの操作性も良いと思いますし、台上技術も小さく止めやすく、思ったところにボールを置いてくるような。扱いやすさ・万能性には納得というか感心してしまいます。

サービス(9.0点)
台上(9.2点)
レシーブ(9.2点)

6.お奨めラケット・どんな人に
特殊素材ラケット(アウター・インナー)で試打したのですが、相性はかなり良いと感じました。その昔のBreakとかBreak-Proはかなりの暴れん坊で・・・。
弾むラケットだと制御が難しかったのですが、パラディンブルーならかなり弾むラケットでも「いける」と思います。

お奨めしたい選手としては
『テンションラバーユーザーで、守備的小技で弾みを持て余している選手』
『小技が苦手であることが原因で、積極的に攻撃する意識が持てない選手』
『根っからの粘着テンションユーザーで、ドライブをガンガン振り回したいと思っているが、相手回転に影響されてミスしがちな選手』
 ※最近のテンションを使いこなせていないなら、一度パラディンブルーに!

7.総評
プラボール時代に突入してからかなりの期間が経過しましたが、Breakシリーズは過去の遺産的なラバーになったと考えていました。セルボール時代の、あの驚異的な破壊力は出せず。BreakProブルーも威力不足の印象で、一度使った後はなんとなく敬遠してきました。
理由は、
・ミスしやすい。落としやすい。
・ドライブ強回転が掛からない。威力が出せない。
など、操作性と攻撃力の物足りなさ

さて、パラディンブルーは攻撃力と操作性を両立しながら、Break時代の圧倒的攻撃力を復活させたようなラバーです。

WRMの売り文句「粘着テンションNo.1の圧倒的破壊力」に異論はありません。
(2020年1月現在)
今後、この圧倒的攻撃力に虜になる方は多いと思います。
評価としては、確実に9.5点 を超えます。
「ゴリゴリに回転をかける。」ではなく
『ゴリゴリに持って行って威力があがる』という、なんか感覚も進化した感じ。

ちょっと最初は、癖が強いと感じる方が多いかもしれませんが、すぐに慣れるし
万能感のある操作性と凄まじい威力に納得できると思います。

(ひとつだけ難をいえば・・・)
シート表面に若干の斑点のような跡がありました。新品なのに・・・。少しだけ嫌な感じがしましたが、回転性能にまったく影響はありませんでした。後、シートの劣化というか曇った感じになるのが早いような気がしました。表面が曇っても回転力は変わらないし、寿命的にも長いのでこれも性能的には問題ないのですが、見た目にちょっと不満を感じる方がいるかもしれません。(ラバー性能としては良いのですが、ちょっと。中国ラバーにはよくあることですが)
以上