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投稿者:ザーシー

[自己紹介]
  ・卓球歴 約15年
  ・戦型 普段はペンドラ+粒高ですが、時々シェークも使います。

[レビューする商品名]
  ディグニクス80

[使用環境]
  ・使用ラバー
  ディグニクス80 赤 トクアツ

  ・使用ラケット
  吉田海偉
  柳承敏G-MAX
  馬林エキストラオフェンシブ-中国式
  幻守-中国式
  張本智和インナーフォースALC-FL
  松下浩二-ST

[はじめに]
  ディグニクス80はバタフライから発売されているスピン系テンション裏ソフトラバーです。
  テナジーよりも上級に位置するラバーとして開発されたディグニクスも発売からある程度の時間が経過し、現在ではユーザーの層を広げてきている印象です。
  スピン重視の05、スピード重視の64、に引き続き今回はスピンとスピードのバランスを重視するディグニクス80をレビューさせて頂きます。
  ディグニクス80も05、64共通の特徴であるテナジーよりも弾性を高めた「スプリングスポンジX」を搭載しています。
  厚さはトクアツとアツの2種類のみです。
  ディグニクスのトップシートはテナジーよりも耐久性を高めているので、劣化に強く寿命が伸びたことで価格以上のコストパフォーマンスを誇ります。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  ・基本打ち
  軽くスイングしただけでも勢いのあるボールが飛んでいきます。
  弱い力でも早いボールになることはディグニクスシリーズ共通の特徴ですが、05はボールがやや伸びる、64はボールがぶっ飛んでいくという印象がありました。
  80はその中間の弾道で05に近い伸びはあるものの64ほどぶっ飛びはしないという印象です。
  また特殊素材との組み合わせでも打球感がガチガチにならないところもディグニクスシリーズ共通の特徴です。
  64と05を比較した際に感じた64の軽さですが、80も05と比較すると軽く感じます。
  また64と80の軽さはほぼ同じ程度に感じました。
  05は重すぎるという方に80は適していると思います。

  ・ドライブ
  ディグニクス05、64の試打で少し慣れてしまった感はあるもののやはりディグニクス80もドライブの回転量は最大レベルのものを誇ります。
  ディグニクス05、80、64間の微々たる差はあるものの、引っ掛かりの強さや回転量の多さ、回転のかけやすさはディグニクスシリーズは共通してレベルが高いです。
  同じディグニクスシリーズと比較すると64は予想外にやや上方向にぶっ飛ぶところがありますが、80は安定性が高くボールがあらぬ方向に飛んでいくことはあまりありません。
  飛距離は80と64はほぼ同じですが台にバウンドしたあとのボールの伸びは64の方が大きいです。
  また05は相手の回転に、より強い回転をかけ返すことが可能でしたが80でもその強さは健在で、ドライブの回転量勝負の場面ではどんどん強い回転をかけ返すことが可能です。
  加えて80の方が05よりも回転がかけやすくボールがやや伸び、重量も軽いのでテンポの早いドライブの連打がやりやすいです。
  ズドンと沈む重いドライブで一発一発の回転量の多さで勝負するならディグニクス05、ドライブの連打による手数の多さで相手を崩すならディグニクス80、ドライブの回転量とボールの速さを合わせて一撃で相手をぶち抜くならディグニクス64が適していると思います。
  またテナジー80とディグニクス80との比較ではやはりテナジーよりもドライブの回転量が増えているのに加えて回転がかけやすくなっています。
  加えてディグニクス80の方が体感的にもかなり軽く感じるので振り抜きの良さだけでもディグニクスを選ぶ理由として充分だと思います。
  テナジー80は05と64の中間性能のラバーといった印象が強いです。
  ディグニクス80のドライブは回転量が05とほぼ同等で05よりもボールが伸びて軽くて振りやすい、64よりも安定性が高く飛距離は同じで回転がかかるといった印象です。

  ・スマッシュ
  64のような最大レベルの速さと飛びではないものの現状の裏ソフトの中ではトップレベルの速さと威力を誇るスマッシュを打つことができます。
  64のスマッシュは初速の速さ+飛距離+バウンド後のボールの伸び+軽さによる振り抜きの良さが光りました。
  80のスマッシュは初速の速さと飛距離は微々たる差はあるものの64とほぼ同じで、ボールの伸びは64の方が大きく、軽さによる振り抜きの良さは同じです。
  しかし80の方がよりボールを掴む感覚が64よりも強く球持ちが良い印象です。
  またディグニクス同士の05、80、64でスマッシュをを比較すると05のスマッシュはやや硬く感じますが、テナジー同士スマッシュでは05が極端に硬く感じます。
  ディグニクスはナンバリング間の極端な硬さの違いはあまり感じない程度に抑えてあるように感じました。
  ディグニクスはナンバリング間で共通する良い部分はより強調させて、ナンバリング間のギャップに感じる部分はテナジーよりも抑えてあるように感じました。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  ・ブロック
  当てるだけのブロックでは相手の回転の影響をモロに受けてしまう点は05、64と同様に80でも共通しています。
  しかし80は球持ちが良く返球後のボールの弾道も制御しやすいのでブロックに求める性能のバランスの良さは3種類の中で1番だと感じました。
  またディグニクス間でブロックを比較するとディグニクス05はやや硬くボールが比較的下に落ちやすい印象ですが、テナジー05の下に落ちる感覚よりはかなり改善されています。
  またディグニクス64はブロック後の弾道があらぬ方向に飛ぶ印象があります。
  また80でのカット性ブロックはボールを掴んでから強い下回転をかけることができ弾道も制御しやすいので、ペン粒ユーザーのブロック主戦のプレーにも適していると思います。
  ディグニクス80は単なる05と64の中間性能のラバーではなく、攻守のバランスが高いレベルで実現されているラバーだと思います。

  ・ツッツキ
  64ほどではないものの、やはり80も少し飛んでしまう感覚があるのがややネックです。
  3種類の中では05が最も浮きにくいものの、ディグニクスシリーズ共通でツッツキがやや飛ぶ感覚があるので面の角度やスイング方向がシビアになります。
  またボールの回転量がだけ見ればトップクラスなのは80も共通で、カット対ツッツキの場面でも回転負けせず臆することなく強気で挑むことができます。

  ・カット
  球持ちが良くグリップ力が強いので非常に切れたカットボールを打つことが可能です。
  ディグニクス間で比較すると、05回転量が多くズドンと重いカットになるものの大きく下げられると飛距離を出すのがやや難しく、回転量の多さ故に相手コートに到達する前にネット手前で沈んでしまいやすく感じました。
  カット対カットやドライブ対カットの場面での回転量勝負には滅法強い05ですが、前後左右に大きく降られると飛距離の調整が難しいです。
  また64は05と対照的で元々の飛距離の出しやすさから大きく下げられても相手コートにボールを到達させることは容易です。
  しかし飛距離が出すぎてしまうので今度はオーバーミスがしやすいです。
  80でのカットは05の回転量はそのままに64よりもやや抑え目の飛距離を出せるのでカットには最も適していると感じました。
  ラバーが軽く大きい面のカットラケットに貼っても重くなりすぎない点も魅力的です。
  攻守のバランスに優れているのでカットの粘りから攻撃に転じても臨機応変に対応できます。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  ・サーブ
  グリップ力が強く軽く擦っただけでも非常に協力な回転がかかります。
  しかしディグニクスシリーズ共通のショートサーブでボールがやや浮いてしまう感覚は80にもあるので勢いを殺して如何に強い回転をかけられるか腕が試される場面ではあると思いました。
  逆にロングサーブを多様する台を大きく使った試合運びをする方には存分に強力な回転をかけられるので非常に心強いです。

  ・レシーブ
  球持ちと回転のかけやすさから強力なチキータレシーブを打つことが可能です。
  相手サーブの回転を自らの回転に書き換えることも可能なのでディグニクス=レシーブはチキータメインと言っても過言ではないと思いました。
  またツッツキレシーブや角度を合わせて当てにいったレシーブをするとボールが浮いてしまい相手の3球目の餌食になってしまいます。
  ロングサーブで大きく展開し、攻めのレシーブで相手を崩す攻撃的なサーブレシーブを求められるラバーだと思いました。

  ・台上技術
  球持ち良いので台上バックドライブではボールを上手く掴むことができ自らの回転をかけ返すことが出来るので非常に強力です。
  回転勝負の場面での強さはディグニクス80の優れた部分で台上ドライブだけでラリーの主導権をひっくり返すことが可能です。
  またペンのバックプッシュは台上で上手くボールを掴むことができ放たれたボールの初速も出せるのでペンユーザーの私にとっては個人的にこれだけで80を選ぶ理由になります。

[おすすめな方]
  テナジー80はテナジー05とテナジー64の中間性能のラバーといった印象ですが、ディグニクス80は攻守のバランスに優れ、05と64の良いとこ取りを実現した少し反則的なラバーだと感じました。
  回転量が多いのでドライブの引き合いやカットでの粘りに強く、球持ちが良いので台上のカバーできる範囲が広いので死角が少ないラバーです。
  05や64のに近い性能を誇るものの最大値を求める方には05や64が適していますが、オールラウンドに何でもできるラバーを求めている方にはディグニクス80はおすすめの選択肢だと思います。

[まとめ]
  テナジーは後からナンバリングが増えてもやはりテナジー05を使用するユーザーが多く感じました。
  しかしディグニクス世代では80のバランスの良さが抜きん出ている印象が強く、攻守両方が求められる時代に突入すれば確実にユーザーを多く獲得するのは80だと思います。