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投稿者:FGS

[自己紹介]
  戦型...右シェーク裏表カットマン
  卓球歴...約3年

  今回で中学最後のレビューになります。

[レビューする商品名]
  ビオンセロ【ニッタク】

[使用環境]
  R:ビオンセロ FL 87g【ニッタク】

  F:VS>401 1.8mm【VICTAS】
         キョウヒョウNEO3 40度,2.2mm【?双喜】
         VS>402 ダブルエキストラ1.8mm【VICTAS】
         キョウヒョウPRO3 ターボオレンジ 中【ニッタク】
         木星2ブルースポンジ 39度,2.2mm【銀河】

  B:カールP-4 特薄【TSP】
         アポロ5 超極薄 【銀河】
         ドナックル 極薄【ニッタク】
          CREA WRM特注 1.0mm【ダーカー】
          アタック8 M粒 40度 薄 【アームストロング】


  ※友人がほぼ同性能のバイオリンを使っていてVJ>07 stiffなどを貼っていたので、それも含めたレビューになります。

[はじめに]
  ニッタクの弦楽器シリーズの中で唯一の守備用ラケットで、攻撃用ラケットであるバイオリンをベースに作られているラケット、それがこのビオンセロです。定価は¥18000+税と高価ですが、MADE IN JAPAN だけあって非常に品質がよく、外箱まで高級感がありました。

  メーカー公表値によると、ブレードは5枚合版でサイズは縦164mm×横154mm,板厚は5.3mm,平均重量は92±gとのことですが、僕の個体は、87gとかなり軽めでした。
  また、グリップは細く楕円形でした。人によっては細すぎるかも...  バイオリンは四角っぽいグリップだったんですが、このビオンセロでは変わっているようです。カットマンは反転を多用するので、反転しやすいようになっているのかもしれません。

  打球感はソフトで、手によく響いてきます。スピードはミッドスローとありますがカットマン用としては弾むため、カットマンの反撃には十分なスピードでした。よくしなり球持ちが良いため回転もよくかかり、コントロールもしやすいです。
  そして、さすが弦楽器シリーズだと感じたのが、打球感の良さとスイートエリアの広さです。メーカーによると、弦楽器製法によって
  『硬さのバラつきがなくスイートエリアの拡大』
  『独特の芯があるような打球感』
  『繊細なボールタッチ』
  『安定した威力のある弾み』
  『木材本来の打球感を最大限に引き出す』
  これらのことを実現したとのことです。

  弦楽器シリーズは、高価な分だけの、いやお値段以上の性能を持ったラケットだと感じました。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  〈ドライブ〉
  対上回転では、回転のかけやすさをよく感じました。回転をしっかりとかけて打てば、とても重い球が出ます。発力の技術だとスピード不足かもしれませんが、カウンターのような借力の技術だと重くて速い球が出て脅威になります。ですが、回転を意識せずぶつけるように打つと、純木なので特殊素材入りよりも落ちるように感じます。まあ純木なら大体の物には同じことが言えると思いますが... そういえば、櫻井さん(ユージくん)が特殊素材と木材の動画(どれがどのラケットか当てる企画)でこのことを言っておられましたね。
  脱線しましたが... 要は、最近よくあるカーボン入りのカットラケットから純木への移行は注意して下さい、ということです。
  対下回転では、球持ちの良さをすごく感じました。「球を持つってこういう感覚なのか」と知ることができたのも、このラケットのおかげです。(ある意味、このラケットがあるからこそ今の僕のレビューがあるのでは...?) ループは、回転量が非常に豊富でよく伸びるドライブになります。2速の伸びで点が取れたのも1度や2度では無いくらいです。スピードドライブでは、普通の攻撃用ラケットと比べれば遅め(ベースのバイオリン自体ミッドスローなので)ですが.. カットマンの反撃には十分なスピードが出ます。それに何より回転がかかり球が重いので、相手の面を狂わせてブロックを吹っ飛ばすことができます。

  〈ミート打ち,スマッシュ〉
  ミート打ちでは、もちろん重い球は出ますしコントロールもしやすいですが... カット用にしては弾むとはいえやはりスピード不足で、1発で打ち抜くことは難しいかもしれません。カット用ということでブレードが大きく、総重量が重くなりやすいうえ先端重心になりやすいので、連続攻撃するには注意が必要ですね。まあコントロールはしやすいので、確実に厳しいコースをついて攻める方が良いかもしれませんね。

  《攻撃技術全般》
  全体として、球持ちが良いため回転がよくかかりコントロールもしやすく、重い球が出る印象です。スピード不足は否めませんが、あくまでも反撃としてなら十分です。
  守備用ラケットなのに攻撃について結構書きました(少なくとも自分ではそのつもり)ですが..笑
  それだけ攻撃面での性能も優れた1本だと感じています。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  〈ブロック〉
  守備用だけあって、とても抑えやすいですしコントロールしやすいです。球持ちが良いおかげですね。何本でも止められそうです。それに適度に弾んでくれるので、デフプレイセンゾーなどのようにボールが浅くなり過ぎることなく、ちょうどよく台に収まります。
  また、回転をかけやすいためサイドスピンやカットブロックなどの変化もつけやすいです。
  ただ、球持ちによって回転の影響を受けやすいので、そこは調整が必要ですね。

  〈ツッツキ〉
  球持ちが良いため回転量豊富な重いツッツキが繰り出せます。もちろん、ここでも回転の影響の受けやすさは感じますが... でもさらに強い回転で上書き出来るのがこのラケットの強みだと思います。ツッツキを切る感覚を掴みやすいラケットだと感じました。
  それにサイドスピンなど変化もつけやすいです。プッシュ気味のナックルも良好でした。
  また、粒高でツッツキをしてみると球持ちで予想以上に切れました。粒を倒す感覚さえあれば、粒高の変化ツッツキは大きな得点源になるでしょう。

  〈カット〉
  さて、最重要ポイントのカットです。
  まず、何よりもカットがやりやすいですね。適度な弾みなので、弾まなさ過ぎて振りすぎたり手打ちになる、ということや弾みすぎて抑えられない、ということがあまり無いので、初心者でもカットを覚えやすいです。そして、球持ちが良いうえにしっかり振れるので回転がとてもよくかかります。何度も言っていますが、本当に重い球が出ます。
  さらに、コントロールしやすいですし振動を吸収して抑えやすいので、すごく安心感があります。ここに関しては、ブロックと共通ですかね。
  変化をつけたカットは、サイドスピンなど回転をかけるものに関しては非常にやりやすいですが、逆にかけないナックルカットは難しいかもしれません。球を持つ分勝手に切れてしまうことがあったり、全体的にふわ〜っとしたカットになりやすいので球足が速くなりづらかったりするためです。
  時間を作るカットはしやすいですが、時間を奪うカットはしづらいのかなぁと思います。


  《守備技術全般》
  振動吸収と球持ちによる高い安定感と豊富な回転量が光っていました。ブロックでもカットでも、台との距離に関係なく守備技術がやりやすかったです。カットの所で書いたように、時間を作ることはしやすいですが、時間を奪うことは難しいラケットです。ですが攻撃の性能が優れているので、両方の安定感を生かせば時間を作って余裕のあるプレーができると思います。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  〈サーブ〉
  ショートサーブは、球持ちが良いためよく切れます。コントロールもしやすく、サーブの全てに安定感が出ますね。
  一方のロングサーブは、ある程度弾むためカット用にしては速いサーブになります。最も、攻撃用に比べれば遅いので... 上回転で伸ばしたりしてスピードを出す方が良いかもしれませんね。

  〈レシーブ〉
  回転の影響を受けやすいので、少し注意が必要ですね。ですが上書きレシーブなんかはやりやすいので、回転を上書きする技術があれば大丈夫だと思います。

  〈台上技術〉
  ストップは、弾み過ぎないためいい感じに止まります。上回転系のサーブなんかを上書きしてビタ止めするのが楽しいです。
  フリック,チキータは、弾くより擦る(当て擦る)方が良いですね。弾こうとすると球を持ってしまって上手くいかなかったりするので...  それに、擦った方が伸びや曲がりなどの変化も大きいです。

[おすすめな方]
  このラケットは、
  ・柔らかく球持ちが良い守備ラケを探している方
  ・攻撃も守備も両立したい方
  ・攻守どちらも安定感が欲しい方
  ・時間を作り、余裕のあるプレーがしたい方
  ・カットマンとして新しく卓球を始める方
  にオススメします。

  逆に、
  ・硬くて球離れが早い守備ラケを探している方
  ・攻撃時のスピード(ミッド以上)が欲しい方
  ・どんどん相手の時間を奪っていくプレーがしたい方
  ・細いグリップが合わない方
  ・丸い(楕円)グリップが合わない方
  にはあまりオススメしません。

[まとめ]
  このラケットは、全てにおいて安定感を与えてくれるラケットです。しかも、初心者~上級者まで、どのプレーヤー層でも使うことができます。
  初心者なら、弾まなさ過ぎるカット用ラケットで手打ちなどの良くない打ち方を覚えてしまうよりも、柔らかく適度に弾むラケットで打ち方や打球感覚を覚えた方が良いのではないかと思います。それに、このラケットは上級者まで使えるような1本ですので、ずっと使えることを考えればすごくコスパが良いのかもしれません。

  ..となぜか宣伝のようになってしまいましたが( ^_^ ;)...

  以下、比較対象になるのか分かりませんが、ビオンセロ FL (87g)とデフプレイセンゾー【ドニック】FL(87g)との比較です。

  弾み...ビ>デ
  回転量...ビ>デ
  コントロール...ビ≧デ
  球持ちの良さ...ビ>デ
  スピード...ビ>デ
  回転のかけやすさ...ビ>デ
  回転の受けにくさ...デ>ビ
  抑えやすさ...デ>ビ
  打球感の硬さ...デ>ビ

  ※ブレードの大きさ...デ>ビ
      グリップの太さ...デ>ビ
      板の厚さ...デ>ビ

[補足]
  組み合わせるラバー(主に初~中級者の例)としては、
  裏ソフトなら
  ・キョウヒョウシリーズ
  ・木星2ブルー
  ・VS>401
  ・ファクティブ
  ・VJ>07 stiff
  ・スピンシャル         などなど...
  ドイツ基準45度以上の硬めのラバーがいいと思います。
  (初心者なら柔らかいラバーもいいですけどね)

  異質に関しては、これっていうものは無いですが薄いor硬いものがいいと思います。柔らかくて厚いと打ってる感覚が全然無いので...

  (個人的な意見です(^_^)ノ)

[その他(DVDのレビューはこの欄にお書きください)]
  結局、僕の所では部活の引退は7/31ということになり、最後の試合は校内トーナメント戦ということになりました。本当なら県総体は7月の二十何日かだったので、県総体で引退だったとすると、実はちょっと長くなってます笑

  バイオリンにアタック8の攻撃マンとビオンセロにアタック8のカットマンのダブルスが出来なかったのは非常に残念な事ですが... 切り替えて、高校で頑張ろうと思います(^O^)

  それでは、これからしばらくはレビューからいなくなりますが...早くて来年4月、遅くても来年7月には戻って来ると思いますので...
  次回は僕の次の本職ラケとなる、みんな大好きあのラケットのレビューをしたいと思います。
  それではまた!