投稿者:くらさん

■モニター環境・自己紹介
使用ラケット：ＴＵＢＥディフェンシブＳＴ
使用ラバー：フォア面：ＸＩＯＭ：ＹＡＮＵＳ・ＤＦ２ミリ
使用ラバー：バック面：ニッタク：閃霊・薄
卓球歴１３年（１６歳〜２８歳までブランク有り）
戦績：：中体連、県大会個人優勝２回、団体１回、３位以内入賞３回
戦型：裏・表カット主戦型（攻撃・フォアドライブ多用）
グルー：ノングルー (フォアのみグルー有り）
比較ラケット：松下ＰＭ、松下ＰＳ、ＤＦカット特注、柳タッチ、ファインタッチ、ダーカー７Ｐ−２Ａ・ＤＦ、ＴＵＢＥ・ＤＦ、ディフェンダー、など多数

■第一印象
外観・形状：ブレードの手元の張り出し部分に添え木がされてあり、そのままグリップにつながった変わった形状になっています。さらに非常に変わったグリップ形状でとっても握りやすいのが特徴でフォアの面出しが分かりやすいです。グリップが短くて先端重心になりズッシリと重みを感じながら振れる。表層材は柾目の良く詰まったヒノキを使用していて表層材としては２ミリと厚い芯材も同じヒノキで４ミリの８ミリのブレードの厚さで３枚合板の構成になっている。板の断面を見てみると表層材では琥班（年輪の輪）がブレードの中心部になるようにしているが、芯材では先端に集まっている。この構成だとおそらく芯材は硬い感触になるので球離れは速くなる。余談ではありますがダーカーではすべての一枚一枚の板が琥班が中心に集まっているので同じ木材でも軟らかく感じる。
打球感：予想通りでした。硬いとまではいかないものの、球離れが速い。軟らかいわけではないが回転はかけやすく打球感は心地よいです。う〜んＤＯＮＩＣさんは敢えてこのような設計にしたのでしょうか？それともタマタマこのラケットがこのような設計になったのだろうか？？ダーカーの７Ｐー２Ａの良さをそのままにさらに弾みアップさせたようなラケットです。
弾み：球持ち感：弾みは合板のみのラケットにしては弾む部類になると思います。タマスでいうならティモボル・スパークとティモボル・スピリットの間になります。
重さ：９２グラムでした。ブレード縦寸１５８ミリ：横寸１４８ミリです。
軌道：軌道は直線的で飛距離も出ます。前陣向きかと思ってましたが下がっても問題ないですね。

■試打
攻撃技術全般
ドライブ：球離れは速いのですが、ドライブは掛かります。スピードもあるのでゴリ押すには丁度良いくらいです。ちなみにグリップが湾曲しているのでフォアでは右利きならバッククロスに切れていくシュートドライブがやりやすく、バックでは面の角度がバッククロスに向くので自然とバックドライブがフォアと同じくバッククロスに切れていきます。台上のバックドライブもチキータもやりやすいです。ちょっと現役時代のスタイルに戻りたくなってきました。
スマッシュ：球離れが速いので、スマッシュにも向いています。
カウンタードライブ：球離れが速いので被せ気味にしないとオーバーミスしますが飛距離もでるので打っていて安心感があります。特にストレートに運びやすい特性があり、これも変わったグリップ形状のおかげですね。

守備技術全般
切るカット：攻撃用ラケットですがカットはフォアカットなら問題なくこなせます。がバックでは駄目駄目でした。粒高ならイケると思います。切れ味としては物足らない感じで返球はできるけど相手も打ちあぐねない。単調になりがちです。
切らないカット：どうしても切れないので意識せずとも切れないカットになりますが、単調でした。返球スピードも速いので自分の態勢立て直しも俊敏にならないとカットには厳しいラケットだと思います。
ブロック：当てているだけで低く速いリターンになるのでいいです。特にバック面の場合、角度がクロスに向いているので相手の球威に負けないです。
フィッシュ：回転を活かすフィッシュはやりにくいです。どうしてもコントロールに難ありでした。回転を自らかけていくフィッシュでは問題なくいけますね。

■おすすめなプレーヤー
前陣〜後陣まで幅広い攻撃型の方に向いています。カットマンにはバック面は粒高にしないと抑えられません。後ほど、後輩達と粒高でのレビューを書く予定です。