投稿者：旧式表速攻
■モニター環境・自己紹介
卓球歴（戦歴）：12年（ブランクあり）
戦型：右ペン前陣攻守型
ラケット：ヤサカエクストラ
ラバー：海夫ドルフィン
■第一印象
骨董品です。表面のシナ材は安っぽいですが、サイドの合板構造をみると、
バイオリンみたいな高級感があります。ラケットコートは塗っておいた方がいいと思います。
■試打
まさに幻の打球感です。110グラムから繰り出すバックプッシュは、相当に重たいです。
フォアハンドも、ガツンガツンと打てます。
攻撃技術全般
球離れがいいので、ブロックすると相手のボールが壁に当たったように返っていきます。
安定感は、ラケットの重さ、板の厚さのためでしょう。
両面にラバーを貼ると200グラムに近くなりますが、重たい分だけ威力はありそうですが、
スイングスピードが低下した分の影響もあります。
スマッシュ系の技術は、板がまったくぶれないだけに安定します。
最近の裏ソフト両面を前提としたラケットだと、
フラットにボールを当てるとどうも安定しなかったのですが、
このラケットは安定します。表ソフトとの相性がすばらしいですが、
裏面の裏ソフトラバーは使いにくく感じました。裏ソフトラバーは、
軟らかいラバーと組み合わせた方がいいかもしれません。
守備技術全般
ブロックは、守備というよりも攻撃的になります。
稀代の表ソフト使用選手が手放せない理由が分かります。
ラケットが少しでもしなると、バックショートが浮いてしまうのですが、そういう心配はありません。
安心してコースも狙えます。
サーブ・台上技術全般
サーブでやりにくさはありません。特筆すべきは、ストップです。明らかにやりやすいです。
■オススメのプレーヤー
表ソフト使用者。スマッシュ系の技術を多用する選手。
■まとめ
銘品の誉れ高いラケットです。レビューしたところであまり役に立たないかも知れませんが、
幾多の世界チャンピオンが使用していたラケットだけあります。
むしろ、現代においてこれに代替するようなラケットがあるかが問題かと思います。
板厚があって、重くて硬いラケットです。
接着技術も、ニッタクのバイオリンのような技術を使っているように思います。
スティガのクリッパーウッド、スウェーデン（廃盤）くらいしか思いつきません。
ニッタクのバイオリンも、板厚が厚ければ近いかも知れません。
特殊素材系だと、バタフライの板厚のあるカーボンやアリレートカーボンのタイプでしょうか。
