投稿者:無業遊民
■モニター環境・自己紹介
戦型:F−表ソフト・B−裏ソフト
年齢:19歳
使用ラケッ ト:SK7(コルベルSK7)
グルー(ブースター):なし
【黒・2.2mm】をフォア面にて使用。
■ラバーステータス
カット前55.5g
カット後38.5g
横目で質感的にはブースターSAのような光沢と布目があります。
スポンジは気泡の荒い、ヴェガのようなスポンジ。
かなりやわらかく作られていて、つまむとスポンジに粒がグイッと食い込みます。
ヴェガヨーロッパのスポンジよりやわらかいと思います。
(エリートは使ったことがないのでわかりません)粒形状は根元が台形の円柱。
指で粒を擦ってみると、粒が倒れて粒の側面が引っ掛かってくる感じでシートとの
接地面積が広いことが分かります。これが回転性能の秘密でしょうか?
■第一印象
以前同じXIOMのSTYX・SPを使用したことがありますが、あれとは全くの別物でした。
ブースターSAと比較すると、意外と弾まないのが印象的でした。
でも十分他の表テンションにも負けないくらいのスピードがありますね。
そのなかでもコントロール性能と回転性能に特化しているなぁというのが第一印象です。
ぶっ飛ばなくて扱いやすい、でもスピードは十分ある。といった感じ。
■試打
攻撃技術全般
他の表ソフト(ブースターSAや中国表)と比べて一番いいなと思ったのは、
ボールが台より低くなって打点が下がっても
そこからドライブで持ち上げれば、攻撃になるということ。
台より下にボールが来てしまったら表の場合、つなぐことしかできないか、
直線的になりすぎてミスするかのどちらかになることが多いのですが、ZAVA1の場合、
グッと持ち上げると第一にミスしない、そして伸びと威力のあるボールで
むしろ攻撃できるというところが魅力です。なんといってもドライブの弧線が美しい。
裏ソフトのような山なりのループというのは出せないですが、
擦り当て(粒を倒して粒側面で擦るイメージ)で打球すると低くてエンドラインギリギリに
入るような弧を描く魅力的なボールが出せます。
ミート打ちや角度打ちに関しては相手の回転を受けることもあまりなく、問題なくできました。
その延長線上で、フリックのしやすさがハンパではないです。
スポンジに食い込む感触が良く、コントロールしやすいことが影響しているのでしょう。
守備技術全般
ブロックがナックルになっていたことが多かったです。
意識はしていなくとも、止めるブロックをすると勝手にナックルになっていたようです。
少々コツが要りますが、うまく力を抜いてやると極端に弾まなくなることがあり、
前後に相手を揺さぶることもできました。
雨の日ですが、湿気の影響を受けやすくブロックが落ちやすくなります。
ナックル性ボールが直線的にネットめがけてボールがつっこむというのがよくあり、
雨の日対策が必要だと思います。僕の場合はわざとナックルで嫌なボールを出すなどしています。
これがまた有効なんですよね。私はカットマンではないので参考にならないかと思いますが、
カットがブツ切れです。バック面に貼ってみたらおもしろいかもしれませんね。
サーブ・レシーブ・台上技術など
飛びすぎることがないので、サーブ・レシーブ、どの技術も問題なくできます。
表ソフトの中ではサーブはかなり切れる方ですね。ストップで滑って浮くことが稀にあります。
ツッツキではそれほど滑る感触はしませんでしたが、
粒側面で擦る感じがやはりカギなのでしょうか?表面だけだとスリップの要因かも。
フリックは先ほども述べたとおり、コントロールしやすくかなり好印象です。
■おすすめなプレーヤー
僕が使ってきた表ソフトの中でも新しいタイプの表ソフトです。
気泡の荒いテナジー系スポンジを使用した表ソフトはこんな感触なのかというのを
全ての表ユーザーに味わってもらいたいですね。スピード、スピン、
コントロールのバランスがとてもよく、なんでもこなせる万能ラバーです。
特殊素材ラケットでスピードを補って使用するもよし、
木材合板でミスをしないオールラウンドなプレーを目指すもよし
選択肢は無限にあると思います。
■まとめ
最後に意味不明なことを言わせてもらうと、
このラバーは「コントロールテンションラバー」テンション並みのスピードはあるのに
コントロール性能を犠牲にしない絶妙なバランスが気に入りました。
ぜひあなたの手でこの感触を味わってみてください。