投稿者：かんなぎ
■モニター環境・自己紹介
卓球歴：8年
普段の使用用具
R：ディフェンスα（廃番）
F：NEW729-2 45度 2.2mm
B：トリプル･スピードチョップスポンジ
■第一印象
ついに来ました。中国発･スプリングスポンジ系ハイテンションです。
やはりまだまだつくりの粗さが見え隠れしますが、進歩のスピードには驚くばかりです。
シート
スピン系テンション特有の細かいザラつきはなく、
スレイバーやレナノスのように平坦でペッタリとした表面です。粘着力はゼロと言って良いでしょう。
粒はヘキサーよりも少し太く間隔が少し詰まっている程度で、
シートの構造はもはや典型的な中国ラバーのそれではありません。
硬度は寧ろヘキサーよりも低く、これを見てMADE IN CHINAだと答える人は殆どいないでしょう。
スポンジ
パッと見はクエーサーそっくりですね。ですがじっくり見るとこちらは気泡の大きさや
分布が不均一で、ところどころ全く気泡の見受けられない箇所もあります。
スポンジ表面にはスジが確認でき、スプリングスポンジでも紅双喜っぽさが出ています。
硬度はヘキサーより気持ち硬く感じる程度。37°というには軟らかい気がします。
重量
パッケージ込で82g、ラバー本体（170mm×165mm＆四隅カット）が60g。
(※)特別軽いわけでも重いわけでもありませんが、スポンジを考えれば軽い部類であるといえます。
現にヘキサーやクエーサーよりも軽量です。
(※四隅のカットは左上から時計周りに
19mm×22mm、23mm×22mm、19mm×18mm、19mm×17mm)
■試打
フォア打ちの音にビックリしました。プライド30には僅かに及ばずとも
プライド40よりも明らかに鳴ります。また非常に軽い力で飛んでいき、
余力をコントロールに費やしてもお釣りが来るほどです。
攻撃技術全般
ドライブ
低めの山なり軌道ですがあまり沈み込まず、失速せずにボールが走る感覚です。
あまりにフォア打ちで飛ぶので強いインパクトの際に不安がありましたが、
力負けせず振った分だけ飛んでいくイメージです。
強烈なグリップ力はないので回転力に高望みはできませんが、
しっかり食い込ませることで十分リカバリーが可能です。
スマッシュ
スプリングスポンジ系と非スプリングスポンジ系の中間のような球持ちと弾き出しです。
食い込むのに半テンポ早く飛んでいく独特の感じはmagna TC2を思い出しますね。
スピードもあり音もよく、打っていてに気分が良くなります。
守備技術全般
ブロック
当てるだけのブロックは意外にも威力を吸収して止まってくれます。
シートの軟らかさとスポンジの硬度が絶妙なのか不思議な止まり具合です。
カウンターブロック、横へ下へ切るブロックは決定力よりも安定性と自在性の高さが印象に残りました。
カット
マーク5HPSとは真逆です。かなり下向きに飛びます。
カット一発目は角度を盛大に間違えてサイド直撃でした。
ドライブ同様切れはそこまで期待できませんが、しっかりボールをホールドして
低く深く抑えられる点はパイロットアドバンスに近く感じました。
また、前に出てストップに対するツッツキをする際も浮きづらく心にゆとりが持てました。
サービス・レシーブ・台上技術など
サービス
magna TC2のような抜群の引っ掛かりの良さはないので
やや切れやバリエーションに物足りない感じがします。
エースを取りにいくよりもコースを狙って
3球目以降にしっかり繋げるサービスを心がけたほうがベターと思われます。
レシーブ
あまり回転の影響をうけないので狙い通りにキチンと返せますね。
ストップは面白いほどに止まりますし、相手のサービスが浮いたと思ったら
フリックで打ち抜くことも容易に狙えます。
■まとめ
手なづけやすい快音スプリングスポンジ系テンション。
スピード不足を感じさせず、プレー中に力む必要がないため
また回転の影響を然程受けないため自然と凡ミスが減ってくれるラバーです。
打球音もドイツラバーと遜色ないレベル。
