ブレイクプロ












投稿者:ろっくさん


■モニター環境・自己紹介
卓球歴:14年
プレースタイル:カット+攻撃型
今回使用したラケット:キーショットα(バタフライ)
<F> BREAK-PRO 46度 2.2弌SWORD[世奥得])
<B> UFOゴクウス(BOMB)
比較ラバー:中国製の微粘着テンションラバーについては、以前にBREAK-PROの42度を
使用したことしかないので、今回は硬度の違いによる球質の比較と
スピン系テンションラバー全般との比較をしていこうと思います。


■第一印象
「中国製ラバー」と聞いてまず気になるのは品質ですが、
BREAK-PROについては特に問題はなく、トップシートもスポンジも美しい仕上がりです。
トップシートはほのかに粘着力があり、ラケットを逆さにしてボールに押し当てても
5cmほどしか持ち上がらない程度です。また、スポンジは已打底加工がされており、
ラバーに塗る分の接着剤を節約できる点が嬉しいです。
ボールを突いてみると、トップシートの微粘着のおかげで瞬間的にボールをつかむ感覚があり、
直後にコシのあるスポンジが強く弾き出してくれます。
打球音もグルーイングした中国製ラバーのような独特の響きで、
第一印象から早くも“破壊力”を感じさせてくれました。


■試打 ※各技術について5段階で評価し、★で表しています。
攻撃技術全般
≪ドライブ≫評価:★★★★☆
前陣でのドライブは強烈です。微粘着のおかげで球持ちが良く、
ラケットをかぶせ気味に打ってもボールがネットを越えてくれるので、
後ろから前へと振り抜けるラバーです。
回転量については想像していたよりも少なかったですが、
球速が速いのでドライブの走り具合は爽快でした。
また、プレー動画の中にもありましたが、カーブドライブやシュートドライブなど、
サイドスピンを入れたドライブはよく曲がる上に球威もあり、武器になると思います。
ただ、中・後陣からのドライブについてはスピン系テンションラバーと比べると少し
物足りないように感じました。
従来の中国製ラバーのように台から離れると飛距離が落ちるということはありませんでしたが、
力加減とラケットの角度調整がシビアで、慣れてこないとドライブでの引き合いは難しいです。
硬度による違いについては、柔らかい42度は前陣でのカウンタードライブや
食い込ませてドライブを打つ方に、腕力に自信のある方や
擦るドライブを多用する方には硬めの46度が良いと思います。


≪スマッシュ≫評価:★★★☆☆
微粘着の影響で若干リスクを伴いますが、
中国製ラバーに慣れている方でしたら全く問題ないと思います。
球速もあり、鋭いスマッシュが可能です。
しかし、このラバーはスマッシュを多用していくタイプの方よりも、
ドライブで押していくタイプの方に向くと思います。
チャンスボールに対してもスピードドライブで決めたいという方に良いのではないでしょうか。
私は硬くて球離れの速い46度の方がスマッシュはやりやすいと感じましたが、
好みは分かれるかと思います。


守備技術全般
≪カット≫評価:★★★★☆
今回は攻撃用ラケットでカットをしましたが意外にも好感触です。
やはりここでもトップシートの微粘着が性能を発揮し、
瞬間的にボールを捕まえてくれるため変化がつけやすいです。
そして、コシのあるスポンジがボールを運んでくれるので楽にカットできます。
特に相手の軽打に対するカットが安定し、表ソフトの角度打ちのような軽いボールに対して
力まずに返球できる点は安心感がもてます。
ただ、強打や回転量の多いループドライブをカットで抑えることについては難しいところがあります。
ですが、強打やループドライブに対してカーブロングで凌ぐと、これがまた良く曲がり、
伸びてくれるので相手はやりにくそうでした。
残念ながらスポンジ厚が2.2mmしかないので
多くのカット型に使っていただけるわけではありませんが、
スピン系テンションラバーでフォアカットができる方であれば十分に使えると思います。
カット型で使用するのであれば高度は42度がお勧めで、球持ちが良く弾道も安定します。
ナックルカットやカーブロングを多用するのであれば硬めのものがいいと思います。


≪ブロック≫評価:★★★★☆
ブロックについては特にやりにくいということはありませんでしたが、
やはり強打に対しては押し負けないようにラケット角度を注意して出す必要があるかもしれません。
ただ、ブロックの球速も中国製ラバーにしては速さがあるので、
カウンター気味のブロックができれば後手に回ることなく攻められると思います。
ラバーの硬度については特に意識しなくても良いかもしれません。
46度でもボールをとらえる感覚は十分にあるのでブロックは安定しましたし、
硬度による球質の違いもそれほどないように思います。


サービス・レシーブ・台上技術など
≪サービス≫評価:★★★★☆
ブッツリ切れます。特にハイトスサービスが好印象で、
手元でしっかり回転をかけることができました。
ラバーの弾みが良いので注意しないと台から出てしまいますが切れ味は十分です。
普段私が使用しているスピン系テンションラバーよりもサービスの回転量はあるように思います。
サービスに関しては42度の方が扱いやすく、
ラバーに食い込ませすぎずに薄く擦るサービスが得意な方は46度でも問題ないでしょう。


≪レシーブ≫評価:★★☆☆☆
レシーブは少し難易度が高いです。
粘着+テンションの影響で、サービスの回転を読み違えると上手くコントロールできませんでした。
フリックや台から出たサービスに対してドライブをかける攻撃的なレシーブは
特に問題なくこなせましたが、ストップやツッツキといったボールの下をとらえる技術については
繊細なボールタッチが求められるように思います。
もしくは、しばらく使い込んでトップシートの粘着を落としたものを使えば、
全体的にレシーブのしやすさは向上するのではないでしょうか。
42度を使用したときは球持ちが良すぎたため、
攻撃的なレシーブについてもやりにくさを感じましたが、
46度は弾きの良さでそのあたりの課題を改善できました。
その分46度の方が細かいボールの扱いが難しいと言えます。


≪ツッツキ≫評価:★★★★☆
鋭く攻撃的なツッツキが可能です。打球点を落としたツッツキよりも、
バウンド直後を狙う攻撃的なツッツキの方が魅力的で、
合わせているだけに見えて想像以上に切れたツッツキが出ました。
硬度の違いによる扱いにくさは特になく、ツッツキ戦にも強いと言えるラバーではないかと思います。


■おすすめしたいプレーヤー
ドライブ主戦型で台に近いところでプレーする方にはピッタリです。
前陣でのピッチの速い攻防では、スピン系テンションよりも球威が出せると思います。
また、従来の中国製粘着ラバーを使っていて、
もっと球威が欲しいという攻撃型の方にも良いと思います。
さらに、曲がるドライブを多用される方、あるいは自然にドライブが曲がってしまう方が使えば、
相手はかなり嫌がるのではないでしょうか。
もし今後、2.2mmのスポンジ厚だけではなく、
2.0mm、1.8mmといった厚みのものが出てくるのであれば、
攻撃型のバック面やカット型にもおすすめできるラバーだと思います。


■まとめ
“破壊力”とはまさにBREAK-PROの打球を的確に捕らえている3文字であると思います。
しかし、今回試してみて感じたのは、持ち前の“破壊力”に隠れてしまっている
守備系技術の性能の高さです。
特にカットは想像以上にやりやすく、純粋なカット用ラケットに貼ってみたら
かなり面白いのではないかと思います。私自身、もう少し薄めのスポンジ厚のものが発売されれば、
現在しようしているスピン系テンションラバーからの変更も考えてしまうと思います。
また、「純木5枚合板専用」として販売されていますが、
特に5枚合板にこだわる必要はないかと思います。
私は特殊素材ラケットで使用しましたが、扱えないほど飛びすぎることはありませんでした。
プレースタイルに応じて色々なラケットと組み合わせてみることで
BREAK-PROのさらなる可能性に気づくことができるのではないでしょうか。
今までのラバーの常識を打ち破るBREAK-PRO!是非お試しください!