フレクションスペシャル2












投稿者:ろっくさん


■モニター環境・自己紹介
●卓球歴:14年
●プレースタイル:シェークカット+攻撃型(ペンツブ歴半年)
●使用したラケット
ゞ房蕁θ薪昭亜JUIC)
<F> Friction Special 2 OX(HALLMARK)
<B> Bombardゴクウス(BOMB)
INFERNO・中国式(TIBHAR)
<F> VEGA ELITE(XIOM)
<B> Friction Special 2 OX(HALLMARK)

●比較対象
今回は趣向を変えて、2種類のラケットにFriction Special 2(以下FS2)を
貼ってみたときの性能比較をしていこうと思います。
1本目は超低弾性ラケット「極守」、2本目は超高反発ラケット「INFERNO」です。
どちらもツブ高用としてWRMで販売されているラケットで、
性能としては対極にあるこの2つを使ってFC2との相性を検証してみたいと思います。
また、ラバーの比較では、変化と切れ味の王様
Grass D.TecS(以下GDT)を比較対象として考察していきます。


■第一印象
ラバーを開封したときの第一印象をはっきり言いましょう。“ガッカリ”です。
品質が悪すぎます…。開封したてでほこりまみれな上に、
ラバーのセンター付近に1cmほどの亀裂がありました。
これでは試合で使えませんし、間違いなく返品対象です。
HALLMARKのラバーは初めて購入したので、
この程度はざらにあるメーカーなのかは分かりませんが常識破りの品質の悪さにガッカリでした。
しかし、大変人気のあるラバーですので返品したところですぐには手に入らないと思い、
しかたなく破れたラバーで試打してみました。性能面で挽回してくれることを信じて…。
ツブの形状はGDTよりも若干細く、ツブの間隔はGDTよりも密集しています。
ツブは硬めで、軽打ではあまりツブが倒れない感じがします。
また、ラケットの木目が透けるほど薄いシートからはとてつもない低弾性を期待させてくれます。
特徴的なのはツブの引っかかりの良さです。
ツブのてっぺんは滑るのに側面は非常に引っかかりが良いといった感じで、
サービスやツッツキが切れるというのも頷けます。


■試打 
※各技術について5段階で評価し、★で表しています。
「極守」と「INFERNO」それぞれにFS2を貼ったときの感想です。


攻撃技術全般
≪極守≫評価:★★☆☆☆
笑ってしまうくらい飛びません。低弾性+低弾性の組み合わせはすさまじいです。
極守のしなりとFS2の引っかかりの良さのおかげで、
ツブ高ドライブやスマッシュの安定感はGDTを貼ったときより良いのですが、
しっかり振らないとネットまで飛びません。弾道は必然的に山なりになってしまう感じで、
ちょっとスピードを出そうと思って力むとペンツブ初心者の私ではコントロールできず、
攻撃をしかけるにはかなり勇気がいる組み合わせだと感じました。
ただ、プッシュに関しては非常に好感触でした。
極守がしっかりボールを捕まえて、硬めのFS2のツブが安定して弾き出してくれるような感じで、
変化は大きくないものの相手のタイミングを狂わせるには十分なプッシュができました。


≪INFERNO≫評価:★★★★☆
攻撃技術はとても感触が良かったです。一枚表を貼っているような感覚で、
特にスマッシュは打球音も相まって爽快でした。
ただ、一般的なツブ高よりも素直な弾道になりやすく、前進回転が少し入ってしまう感じがしました。
ツブ高ドライブは球離れが速すぎてほとんど回転はかかりませんでしたが、
シートに引っかかりがあるのでネットに突き刺さることは少なく、コントロールはしやすかったです。
プッシュに関しては球離れが速いぶん、極守よりも安定感に欠けますが、タイミングよく合わせると、
鋭いナックル性のボールを打つことができました。
もともとGDTを貼るための攻撃用ラケットとして発売されていますが、
GDTを貼ったときよりも攻撃は断然やりやすいです。
ただし、変化はGDTよりも圧倒的に少ないので、相手の打ちミスを誘う程度の攻撃ではなく、
ツブ高でスコーンと打ち抜きたい方にもってこいだと思います。


守備技術全般
≪極守≫評価:★★★☆☆
ブロックに関してはビックリするほど止まるのではないかと思いましたが、
意外にも相手のドライブに押されてオーバーミスすることが多かったです。
特にループの処理が難しかったです。おそらく原因はFS2の引っかかりの良さにあります。
そこへ極守の球持ちの良さが拍車をかけ、もろに回転の影響を受けたのではないかと思います。
そのため、強いドライブを抑えるには若干かぶせ気味に面を出したり、落としたり、
引いたりといったラケットワークが求められます。
変化についてはGDTと比べると随分おとなしいです。
相手も特に打ち辛そうな様子はなく、
当てるだけのブロックではなかなか得点できないように感じました。
しかし、FS2の持ち味は自分から変化をつけやすいことにあると思います。
ツブに頼った無意図的な変化ブロックではなく、カット性ショートでブチッと切ったり、
サイドスピンブロックで大きく揺さぶったりというように、
自分から変化を作って主導権を握るというプレースタイルに適していると言えます。
その点では、球持ちの良い極守との組み合わせはベストマッチで、
ツブ高の扱いに長けている方なら自在に変化をつけられるのではないかと思います。


≪INFERNO≫評価:★★★★☆
ブロックの変化は単調になりやすいですが、極守よりもブロックのイメージがしやすかったです。
極守で困ったループの処理のやりにくさもなく、テンポのよいブロックができました。
また、カット性ショートもやりやすく、極守で試したときよりもしっかりツブが倒れて
ブチッと切れる感覚がありました。さすがにGDTで完璧に捕らえたカット性ショートには劣りますが
一般的な低弾性のツブ高よりはよく切れたボールになりました。
ただ、極守に貼ったときには簡単に抑えられていたスピードドライブで弾かれてしまうようになり、
速い球をさばくにはテクニックが求められる感じです。
うまく球威をいなせるタッチの柔らかい方ならINFERNOとFS2の組み合わせは
かなり期待できるのではないかと思います。


サービス・レシーブ・台上技術
≪極守≫評価:★★★☆☆
ツブ高サービス、ツッツキは本当によくかかります。
この回転量は他のツブ高では出せないと思います。
ただ、極守はヘッドが大きすぎて切りにくい!!止めるだけなら鉄壁の極守ですが、
サービスやツッツキのようにラケットヘッドを鋭く動かす技術は扱いが難しいです。
もし、極守の小型版があれば、持ち前の低弾性のおかげでサービスやツッツキに関しては
最高峰の切れ味を発揮するのではないかと感じました。
そして、長いサービスに対するレシーブですが、やはり一般的な低弾性ツブと比べると
明らかに回転のかかったレシーブができます。
しかし、通用するのは最初の内だけで、変化幅に慣れられると逆に相手は打ちやすそうでした。
自らの意志でしっかり切り分けるテクニックが求められると思います。
また、短いボールに対する払いや流しといった台上技術に関しても、
極守のデカすぎるヘッドの影響で違和感は残りますが、安定して入りました。
ただし、一発で抜けるような球速は期待できませんのでご注意を。


≪INFERNO≫評価:★★★☆☆
ツブ高サービスに関しては極守にFS2を貼ったときの方がよく切れるように思いますが、
ツッツキに関してはラケット操作がしやすいこともあって、
同等以上の回転がかかっていたように思います。何より台上での攻撃が素晴らしいです。
一枚表のような感覚で台上処理ができるので、
相手の短いサービスに対しては自信をもって攻めていけると思います。
GDTを貼ったときに一番神経を使ったレシーブ面の課題を見事に克服してくれています。
ただし、長いサービスに対する処理は難しいです。
極守のように思いきって切りにいくとぶっ飛びますし、
弾きが良すぎて2バウンドで抑えるのも苦しいです。
裏面打法や反転攻撃も取り入れた戦術が必須になるでしょう。


■おすすめしたいプレーヤー
最もお勧めしたいのはツブ高面での攻撃を多用する方です。
ツブが硬く、引っかかりも良いのでツブ高とは思えないほど攻撃が安定します。
こうした攻撃重視の方には硬めで攻撃的なラケットと組み合わせることで
FS2の性能を最大限に引き出すことができるのではないかと思います。
また、自ら変化をつけて主導権を握りたい方にもお勧めです。
こうしたテクニック重視の方には極守ほど低弾性なものではなく、
中硬度中反発くらいのオールラウンドなラケットが最適かと思います。
また、意外かもしれませんが、ツブ高ビギナーにもお勧めだと思います。
WRMでは上級者向けとして販売されていますが、
ツブ高での基本的なボール操作の習得に良いでしょうし、
何より「ツブ高でも切れるんだ!」という印象を植え付けやすいラバーだと思うので、
ペンツブに限界を感じている中高生には希望の光になってくれるのではないでしょうか。
また、極守にFS2を貼ったときに本職のカットも引いてみましたが、初球から良く切れます。
ツブ高面でのカットが切れずに狙われてしまう方にもお勧めしたいですが、
OXしかないのが痛いところです。スポンジ付きが発売されれば試してみたいところですね。


■まとめ
今回2つのラケットで試打をしてみましたが、組み合わせるラケットに順応した性能を
発揮してくれるバランスの良いラバーであるように感じました。
いろいろなラケットと組み合わせて試してみたくなる、そしてツブ高の可能性を広げてくれる、
そんなラバーです。私は本来カット型で、
ペンツブの中学生の指導のために練習し始めたレベルですので、
ツブ高の知識や技術に関してはまだまだ勉強段階です。
しかし、このような私でも“ペンツブで勝てるかも!”と思わせてくれるとても頼もしいラバーです。
ペンツブに限界を感じてしまっている方には是非使っていただきたいですね。
もしかすると、ラバー開封時には、品質の悪さにガッカリすることもあるかと思いますが、
きっとその性能に満足させられるのではないでしょうか。今後の安定供給に期待します!!


Friction Special 2【HALLMARK】のご購入・他の投稿者のレビューを見る