gurasu









投稿者:ろっくさん


■モニター環境・自己紹介
卓球歴:14年
プレースタイル:シェークカット+攻撃型(裏表)
使用したラケット:幻守・シェーク(TIBHAR)
<F> GripS-RedSponge/WRM特注・MAX(TIBHAR)
<B> Grass D.TecS・1.2mm(TIBHAR)


■はじめに
今回は切れ味と変化の王様「Grass D.TecS」(以降GDT)とWRMで
2011年8月売り上げランキング1位のラケット「幻守・シェーク」との相性という観点から
レビューを書かせて頂こうと思います。すでにこの組み合わせはWRMで
「カットの切れ過ぎに注意」と銘打って大々的に宣伝されており、
私自身も動画のようなデスカット打ってみたさに思わず購入してしまった一人です。
本来はバック面に表ソフトを使用しているのですが、そんな私でもデスカットが出るのかどうか、
そして、デスカット以外の性能面についてはどうなのかという点に注目して試打してみました。
ちなみに動画の中ではフォアに貼るラバーでGDTのじゃじゃ馬ぶりが変わってしまうとのことで、
ジーニアス+オプティマムサウンド(以降GOS)を推奨していました。
しかし、手元に使えるGOSがなかったので、とりあえず以前に別のラケットで使用していた
テナジー64・中を貼ってみたところ、見事にじゃじゃ馬ぶりを発揮してくれました。
そこで、今回はGDT、幻守と同じTIBHAR製なら良いではないかと思って
GripS-RedSpongeをフォア面に貼って試打しています。


■第一印象
以前にもOXを購入していますが、品質については全く問題なく、
大変きれいに仕上がっています。カット型が使用するツブ高としてメジャーな
フェイントロング供Ν掘淵丱織侫薀ぁ砲筌ールP‐1・P‐1R(TSP)などと比べると、
ツブの形状は若干太くて柔らかい印象を受けます。ツブの配列は横目で、
ツブの間隔が広めに設計されています。スポンジについては
中硬度から柔らかめといった感じでしょうか。
ラバーの引っかかりについてはFriction Special 2(HALLMARK)ほどではありませんが、
若干ツブでボールを擦れる感覚があります。球突きをしてみると、
テンションツブ高なだけあって一般的なスポンジ付きのツブ高と比べても非常に弾みが良く、
ツブの復元力でボールが弾き出されるようなボヨ〜ンといった打球感が特徴です。


■試打 
※各技術について5段階で評価し、★で表しています。


攻撃技術全般
≪ドライブ≫評価:★★☆☆☆
とりあえずやってみたという感じですが、ツブ高としては意外によく入りました。
幻守は硬めの打球感で、しなりの少ないラケットですが、GDTのツブの柔らかさと
テンションのおかげで若干ボールをつかむ感覚があり、
相手のツッツキに対するバックハンドドライブはかなりやりやすかったです。
ドライブに対するドライブもできなくはないですが、相手のドライブの球威や回転量によって
ツブの倒れ方が変わるためかコントロールは定まりません。
まぁドライブに対してはガッツリ切にいくのがGDTの醍醐味ですので
ドライブで打ち返すことは少ないかと思いますが…。


≪スマッシュ≫評価:★★☆☆☆
普段は表ソフト(HAMMERゴクウス・BOMB)を使用していることもあり、
GDTを使ってバックハンドでスマッシュを打つにはかなりの勇気がいりました。
迷いながらスイングしたり、コースを狙って打とうとしたりするとなかなか入らないので、
打つと決めたら球速だけを重視して、思い切って鋭く前腕を返してスイングすると
良い感じで打つことができました。
一般的なツブ高と比べればかなり攻撃はしやすいという印象でしたが、
これは前陣攻守型のラケットとして設計されている
幻守の性能に支えられているところが大きいように感じます。


守備技術全般
≪カット≫評価:★★★★☆
普段はバックに表ソフトを貼っているので、高い打球点でいつも通りの
直線的なカットを引いてみましたが思っていたよりも切れませんでした。
しかし、ちょっと打点を落として緩いカットを意識してみると、出るわ出るわデスカットの嵐。
特にネットスレスレで緩〜く入ったカットは気持ち悪いくらいイレギュラーしていました。
ポイントとしては、切ろう切ろうとスイングスピードを意識するのではなく、
打球タイミングを意識してツブがしっかり倒れるようにインパクトしてやることです。
そうするとラバーが勝手に回転を増やしてくれ、
いわゆるデスカットが連発するという現象が起こるように感じました。
ただ、問題点は全部切れたカットになってしまうということと、
軽打に対してはやっぱり切れないということ、そしてちょっと飛びすぎるということです。
ツブ高でのカットが私自身あまり上手くないこともあるかと思いますが、
ドライブに対して回転量を減らして返球しようと意識してもしっかり回転が残ってしまいますし、
無理やりナックルを出そうとすると明らかにフォームが変わってしまい、
回転の変化で得点する展開はつくりづらかったです。
また、回転の少ないドライブや表ソフトで打たれる軽い打球に対しては、
一般的なツブ高と同様にしっかり切ることができないので、
弾みすぎて安定感に不安が残るGDTではねばり合いの卓球も難しいように感じました。
ひたすら切って切って切り倒す、そんなカット型にこそ使ってもらいたい組み合わせだと思います。


≪ブロック≫評価:★★★☆☆
カット性ショートに関しては幻守+GDTの組み合わせの右に出るものはいないでしょう。
ただ、今回はスポンジ付きなので強打を抑えきるのは厳しかったですが、
GDTらしいブチッと切れたカット性ショートが可能でした。
合わせるだけのブロックについても、OXの方が変化や強打の抑えやすさは優秀ですが、
スポンジがある分じゃじゃ馬ぶりが軽減されており、
ボールのコントロールはしやすいように思います。
幻守にGDTのOXを貼っている前陣攻守型で、GDTのじゃじゃ馬ぶりに
手を焼いている方であれば、スポンジ付きのものを試してみても良いかと思います。


サービス・レシーブ・台上技術
≪サービス≫評価:★☆☆☆☆
サービスは出さないですよね…。
Friction Special 2のようなツブ高サービスをするのは厳しいです。


≪レシーブ≫評価:★★★☆☆
相手が回転をかけたサービスを出してくれれば、当てて返しただけで揺れたり
バウンドが変化したりする面白いレシーブができました。
ただ、バックにツブ高を貼っているカット型の鬼門であるナックルロングサービスに対しては、
低く返すことがやっとで、切って返そうと思っても幻守の硬い打球感の影響で、
擦る前に飛んでいってしまう感じがしました。
もしかするとフォア面のラバーの影響かもしれませんが、
やはりツブ高にとって回転の少ないボールに
回転を与えるという技術は大変難しいように思います。


≪ツッツキ≫評価:★★☆☆☆
表ソフトユーザーの私には難しく、ポコポコ浮かせてしまいました。
ただ、変化は付くのでツッツキが浮いても相手が打ちミスをしてくれることも多々ありました。
でも、ちょっと私には扱いきれず、
カット型同士の対決になった場合に粘り合いで負けてしまう気がしました。
普段からツブ高を使用されているカット型の方にとっても、
しなりの大きい従来のカット用ラケットとは異なる幻守の打球感に慣れるまでは、
ツッツキが思うようにコントロールできない日々が続くと思います。


■おすすめしたいプレーヤー
何と言ってもバック面にツブ高を貼っているカット型の方、
特にツブ高での切れ味を重視したい方には是非使ってみてほしい組み合わせです。
あとはスタンダードにバックツブ高の前陣攻守型にもおすすめです。
逆に、あまりおすすめしたくないのは私のような、
カット型でバック面にツブ高を試してみたことはあるものの、
結局表ソフトや裏ソフトに帰着してしまう方です。
幻守+GDTの組み合わせは、ドライブに対するカットの切れ味については群を抜いていますが、
やはりツブ高ラバーのデメリットは従来通りです。
ですから、ツブ高を使わない理由があるカット型の方にとっては、
ちょっと実戦向きではないように感じました。


■まとめ
バックツブが本職ではない私でも、驚くほど良く切れたデスカットを引くことができました。
こんなブチ切れカットを何球もドライブで持ち上げていたら、
練習中に肩を壊してしまうのではないかと練習相手を気遣ってしまうほどでした。
ツブ高面でのカットの切れ味を求める方は是非とも
幻守+GDTの組み合わせに挑戦してみてほしいと思います。
ただし、実戦を想定したときに、
当然のことながら相手もデスカットをさせないために工夫をしてくるはずです。
フォアを中心に攻めたり、軽打をバックに集めたりしてデスカットが封印されてしまう展開も
対策しておかなくてはいけないと思います。
特にツッツキなどの細かい技術における安定感に不安が残る点をどうカバーしていくかが
ポイントとなるでしょう。
また、今回はフォア面に貼ったラバーとの相性については具体的に取り上げていませんが、
少なくともテナジー系はあまり良くない印象です。
今回はGripS-RedSponge を貼ってみましたが、やはり幻守がTIBHAR製を好むのでしょうか、
比較的相性は良かったように思います。今後はGOS以外にも幻守と相性が良く、
デスカットが炸裂するフォア面のラバーについても検証していきたいと思います。


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