テンキュウ3












投稿者:かんなぎ


■モニター環境・自己紹介
使用ラバー:天弓掘聞/37°/2.0mm)
卓球歴:9年
普段の使用用具
R:ディフェンスα(廃番)
F:NEW729-2 45度 2.2mm
B:トリプル・スピードチョップスポンジ


■第一印象
シート
少し濁ったツヤ消し気味のやや明るい赤色でパッと見はキョウヒョウのよう。
天弓同様トップシートにザラザラとした凹凸はありません。
粒は天弓よりも太くやや高めで間隔が広いです。
硬度は天弓よりも若干硬く感じられるかなという程度。問題の粘着力ですが、
天弓に比べてぺたぺたと手にくっつく感じはあるもののボールがくっつく程の強さはありません。
本当に微かな粘着です。

スポンジ
テナジーそっくりの赤みがかったオレンジ色の気泡が粗いスポンジです。
天弓より気泡の分布はやや均一。テナジーに比べて気泡の被膜が薄いためか
硬度の割には指が鈍く押し返される感触が少ないです。ファスタークS-1のハードバージョン
といったところでしょうか。こちらも37度なのですが天弓よりも硬く感じられます。

重量
パッケージ込で84g、ラバー本体(170mm×165mm-四隅)が60g。
なんと天弓と全く重量は一緒でした。キョウヒョウ3、TSPのリアルともほぼ同じです。
※四隅のカットは左上から時計回りに
24mm×22mm、25mm×24mm、19mm×18mm、18mm×18mm


■試打
簡単に言ってしまえば「粘着をなくしてテンションスポンジを搭載したキョウヒョウ」です。
RED DIAMONDやTHOR`S、スピンアートなど粘着シート+スプリングスポンジ系の
ラバーはクセのある飛び方のものが多かったですが、
天弓3は良い意味でも悪い意味でもマイルドで自然な飛び方です。
スピードと爽快感は天弓には敵いません。
スレイバー・G2ほどのスピードでしっかりとした打球感と高い安定性があります。


攻撃技術全般
ドライブ
非粘着のNEOテンキョク3があったらこんな感じでしょうか?フォア打ちは
直線的な弾道に感じましたがドライブは非常に近い感覚で打てます。
粘着がない分絶対的な回転量の不足は否めませんが、スピンアートのような
理不尽な球離れの速さはないのでグリップ力を存分に活かして引っ掛けられます。
俗に言う「粘着打ち」でも「テンション打ち」でも良いボールが出せるのが好印象でした。

スマッシュ
コントロール性を向上させたテナジー・05ですね。スポンジによる十分なスピードと
シートによる程よい球持ちで安心して打てます。また特筆すべきは前陣カウンターの決定率の高さ。
球を持って弾き出すまでのタイミングが絶妙で、真ん中に当てさえすれば
勝手にボールが入ってくれる感覚でした。回転量のあるドライブを受けた時にも
弾け飛ぶことなくカウンターを容易に決められ、チーム内でも好評でした。


守備技術全般
カット
かなり下向きの軌道かつ思っていたよりも飛距離が出ません。球威を抑えているというよりかは、
跳ね返りそのものが少ない感じです。そのため思い切って切りにいけるのですが
「これくらいかな?」と思って返してもボールは失速してネットへ...というパターンが目立ちました。
飛び方がかなり特徴的なので慣れは必要ですが、
シートの引っかかりは良いので切れ味は十分です。


サービス・レシーブ・台上技術など
天弓のスピン強化版ですね。そのまんまですがまさにそんなラバーです。
切れ味と調節のしやすさはアップし、ロングサービス等でのスピードはダウン。
3球目攻撃への準備を重視するか、3球目攻撃そのものの決定力を重視するかの分かれ目ですね。
シートがやや硬めでグリップ力がある分フリックでは弾いて打った際と擦って打った際の
メリハリが付けられ中国ラバー的な面も見受けられます。


■まとめ
粘着シート+スプリング系スポンジラバーのライトタイプ。同クラスのラバーたちに比べ
軽量で飛び方や打球感にもクセの少ない、
非常に大多数の方に使いやすく感じられるであろう一枚です。
ライトタイプと言っても球まで軽い訳ではなく、引っ掛かり十分なシートからは
回転量豊富なボールが繰り出せスピードも天弓同様なかなかのもの。
モダンな微粘着性ラバーを使用していてスピードをもう少し強化したいが、
テンションやスプリングスポンジのような強い弾き出しは苦手...という方へ。