ラザント


















投稿者:烏賊


RASANT 2.1mm レビュー

販売3か月、どうやら売上一位をキープしている人気ラバーです。

■使用ラケット
ティモボルZLC

■最初に
特徴的なグリーンスポンジで、思い切り匂いを嗅ぐと気持ち悪くなる(笑)
と言うドイツ製ハイテンションラバー。

打感は硬く、昨今主流の柔らかいハイテンションラバーに比べると、
厚さが中か薄位で打ってる気持ちになります。

新品状態でティモボルZLCのバックに使用。
その後孔令輝に張り替えて使いました。

■試打
正直な所、第一球目から何だこれ凄いと口にしてしまう程です。
シートの引っかかりは強く、その上スポンジが硬いと言う事で独特な部類のラバーでしょう。
軽く打った感じでは硬いのに扱いやすく、不思議な感じがしました。

■バック
前陣軽打は軽く打つだけでスピード感のある球が走って行きます。
テナジーのように打つだけで回転がかかるので、低めではある物の弧線をしっかり描いて勢いのある球が打てます。
ドライブは擦る事を意識すると強い回転とスピードが両立できますが、
前陣では弾いても良しなので自在性と安定感があります。


■ブロック
当てるだけでも勢いよく、シートで軽く擦ると簡単に伸ばせ、
上を擦り打ちするとカウンタードライブが気持ちよく打てます。

昨今のカウンタープレイにマッチしたラバーだと思います。

■サーブ
恐らく特筆すべき点であるサーブの優秀さ。
シートの引っかかりが強く、しかしスポンジが硬い事で、
スピードは控えめに強烈な回転をかける事が出来ます。

バックでの使用だったので必然的にバックサービスになりますが、
相手コートで2バウンドするつもりで出したのにネット際に落ちて4バウンドする位、
短く出しやすいです。

その上で回転量が豊富なので、相手にとっては実に取りにくいサーブになりました。
カーブロング系のサーブもスピードと変化がいい具合で、
この二つのサーブだけでも点数を取って行ける程です。


■台上技術
これも素晴らしいです。
ツッツキは強烈に切れ、しかしぶっ飛びすぎず、
ツッツキで点数が取れてしまう程勢いとキレがあります。

スポンジの硬さ故に、緩い球には当てるだけでは飛ばないので、
サイドスピン系のツッツキや流し打ち風に打つのも自在です。

フリックも弾いて良し、チキータも弾く物から擦る物までとてもやり易いです。
チキータ風台上ドライブもシートで擦る事さえ意識してやれば安定して出来ます。

■中陣での使用
ミート打ちでは威力が今一なので擦る事が大事です。
当てるだけで前進回転がかかりやすいとは言え、処理しやすい球になってしまいがちです。

■おまけでフォア
硬さゆえに賛否は分かれるでしょうが、個人的には無しでは無かったです。
どちらかと言えば粘着ラバー系の打ち方が合いましたが、
前陣で打つ分にはハイテンションラバーとして食い込ませて打っても威力が出ます。


■寿命
参った事に3週間持ちませんでした。
と言うのも、このラバーはシートの引っかかりが命です。
引っかかりで飛距離を増し、引っかかりがあるからこそ回転力が生まれ、
引っかかりがあるからこそ威力が出ます。

その引っかかりが二週間を過ぎた辺りから急激に衰え、途端に使いづらくなってしまいました。
個体差なのかラバーの性質故に仕方ないのかはわかりませんが、
性能がとてもよかっただけに残念です。

あえて使いづらいと書きましたが、多少の劣化程度でしたら問題無く使えます。

■総評、その他
寿命に関してはこの際置いておきます。
練習頻度やプレイやケア方法によって左右するので人それぞれだからです。

全体的に使いやすく、性能も高く、確かにバック面にはいいラバーと言えるでしょう。
細かな技術から攻撃技術全般、バランスよく高い次元で操作できます。
ただ、数回使って硬さに慣れない場合は扱うのが難しく感じてしまうと思います。
バック面に多少の柔らかさや食い込みを求めるのであればお勧めしません。
手首は使わず、スウィングのみで振るタイプの人にもお勧めしません。
これは擦って回転を与えないと性能が発揮されないからです。

サーブとカウンター性能が高いので、中ペンの裏面にもお勧めできます。
表に使うのは好みが分かれるので注意です。
重量がやや重いので、1.9mmあたりがいいのではないでしょうか。
元々スポンジが硬い事もあり、スポンジ厚の差で打感はさほど変わらないと思います。
スピード感のあるラバーですので、最初に使うのであれば厚位が丁度いいかもしれません。

評価としては、攻撃性能はとても高く使いやすいと言う点に尽きます。
シートの引っかかりが悪くなるまでは、
そして硬さが合う人は何かしら満足できる性能を秘めているでしょう。