ラザント


















投稿者:ゲンマ


RASANT【andro】

■モニター環境・自己紹介
・経歴 卓球歴10年の社会人
・戦型 シェークドライブ型
・使用用具 メイス Fテナジー05 B 1Q
 今回は知り合いのものを借りて試打を行いました。
 そのときの用具は 王道04 F水星2特注 B RASANT

■第一印象
シートの見た目は引っ掛かりが良さそうです。1Qやテンゾンとは違ったようなシートで
表面の引っ掛かりをかなり強くしたようでした。
触った感じではそこまで硬いということもなさそうでした。
また、重さに関しては世間では重いと言われているようですが、
ラケットがコンパクトなブレードの王道04なので、あまり重さを感じることがありませんでした。


■試打
〈ドライブについて〉
まずバックロングをしたら、結構弾んで、また孤線を描くので安定して続けることができました。
軽く振っただけでしっかり回転が掛かってくれるので、
バック対バックの場面になっても安心してプレーできそうです。
そして、バックドライブをしてみました。非常に安定感のあるドライブを打つことができました。
回転量に関しては、1Qやテンゾンなどよりはかかっていそうです。
また、孤線をしっかり描いてくれるので、打点を落してもドライブが入ってくれました。
シートの引っ掛かりが強いからかもしれませんが、少し硬めのスポンジをあまり感じず、
表面で持って行ってくれる感じでした。スピードに関しても従来のドイツラバー同様に速いです。
個人的な感覚としては、ヴェガアジアの性能を上げたような感じです。
私の感覚になりますが、ヴェガシリーズで、プロはシートとスポンジが硬めで
しっかり振り抜かないと威力あるボールが打てず、またヨーロッパは食い込みの良さ、
軟らかさでコントロールがいいが、威力に欠ける
、しかしアジアは回転力に関してはプロに負けますが、
使いやすさと威力に関しては非常にいいバランスでした。
その時のアジアの感覚にラザントは似ている気がしました。
ヴェガアジアは従来のドイツ系の反発の良さに加え回転力を加えたようなラバーでしたが、
それのさらに品質(アジアははく離などがあったので)や回転力などを
パワーアップさせたようなイメージでした。あくまで打球感が近いということで
実際に似ているかと言ったら別だと思います。また、ドライブやバックロングでの感覚ですので、
全てがそうだというわけではありません。

ドライブについての特徴としては、安定感があって、回転量が豊富だということです。

〈フラット打ちについて〉
スマッシュや角度打ちなどに関しては、スポンジが硬めということで、
やりにくさはあまりありませんでした。
しかし、勝手に回転が掛かってしまいそうなシートなので、
浮いた球もフラット打ちよりは回転を掛けたほうが安定するかもしれません。


〈ブロックやカウンターについて〉
ブロックやカウンターについては、ブロックよりも少し掛けたカウンター気味の打ち方の方が
安定する気がしました。
スピードドライブに対しては、ちょっと擦り返しただけでカウンターのようなボールがいくので、
無理に振っていくより、確実に合わせてこっちからも押していくようにすると、
いいパターンが作れるのではないかと思います。
バック面では思い切ったカウンターはしないのですが、しっかり上にかぶせれば、
カウンターはしやすいのではないかと思います。
硬めのスポンジと引っ掛かりがいいシートなら
ボールに押されることもないのではないかと思います。


〈サーブについて〉
サーブに関しては、引っ掛かりがいいシートなのでかなり切れました。
回転力で言ったら、テナジー05に匹敵するほどだと思います。
ただ、05と比べると若干コントロールなどの自在性に欠けるかもしれません。
しかし、サーブでしっかりチャンスメイクできるラバーだと思います。


〈レシーブについて〉
レシーブについては、ツッツキも切れますし、台上ドライブやチキータも引っ掛かりがいいので
安定して入れることができました。
攻撃的なレシーブができるラバーだと思います。
しかし、相手の回転の影響を受けやすく、ストップは少し難しめでした。
ツッツキを切ってカウンターや、
台上ドライブから上回転のラリーで押していく人にはいいかもしれません。 


■まとめ
前評判がすごくいいラバーで、どんなラバーかと期待していましたが、
確かにいいラバ−だと思います。
表面の引っ掛かりに関しては、従来のドイツラバーの遥か上に来ていると思います。
私自身も、ドイツ系と言ったら、新しいテンゾンや1Qなども試しましたが、
回転量という面では、非常に優れていたと思います。
スピードはと言われたら、弾道の違いもあり、
テンゾンや1Qには及びませんがそれでもかなり高性能だと思います。
しかし、今回私が感じることはできませんでしたが、重いということが気になります。
バック面のラバーで私にとって重要なのは振り切れることです。
振り切ることでしっかりとしたスイングができ、鋭いバックドライブを打つことができます。
重かったら振り切ることができないので、重さというのは重要なポイントだと思います。
また、現代のラケットは軽めの5枚合板より弾む7枚合板や特殊素材入りのラケットが多く、
重いものをあるので、その中でラザントを貼るとなるとかなりの重さになることが予想されます。
そういった面を踏まえて、重量というのは、決して無視できないところだと思います。
回転力を出してテナジー05に近づけたという点では大きな進歩だと思いますが、
重さがお5よりも重くては、なかなか手が伸びないかもしれません。
しかし、プレー領域として、あまり下がらない人であれば、
フルスイングすることなく引っ掛かりを上手く使ってコンパクトなスイングで使えると思います。
合わせつつカウンターを狙う人にはピッタリかもしれません。
下がってガンガン引き合う人だと重さが響いてきそうなので、前陣プレーヤーにお勧めです。
ラケットに関してはどんなラケットとも相性が良さそうです。
またフォア表の選手のバック面なども重さを気にせずいいかもしれません。
シートの引っ掛かりの良さとスピードの両立といった面で、高性能だとは思いますが、
重量といった面も見逃せないと気づくことができた一枚でした。
テンゾンや1Qなど各ドイツメーカーが新しいラバーを発売していますが、
それぞれに特徴があるので、自分に合ったものを探すには使ってみるしかないかもしれません。