1Q





























投稿者:烏賊


1Q 2.1mm 【THIBAR】 レビュー

使用ラケット:ティモボルZLC


【最初に】
THIBARさんから出たお高いラバーこと1Qです。
その値段の時点で本気具合がわかりますが、ラバー自体への装飾もしちゃったりして、
そこら辺手を抜いて100円でも値下げしてください。

赤を購入したのですが、透明感があると言うか朱色っぽいトップシートで、
離れて見ても1Qだなとわかる色をしています。

ラバー自体は比較的硬いのですが、指でぐにぐに押してみると意外と柔らかく感じます。

性能が出るまでに時間がかかるような話でしたが、張って約一週間後に試打(練習に行けず)
二週間ほど経った今ようやく弾みが安定した感じがします。

最初に打った感覚よりも、今の方が更に飛ぶ気がします。

トップシートの引っかかりはRASANT程ではありませんが、それなりに強めです。
それでいて食い込みのいいスポンジですので、スピン量に関しては当初から期待が持てました。
最初はフォアで使用していましたが、現在はバック面で使用しています。


【試打、軽打】
まず一球打っただけで、このラバーの押され辛い感覚を感じることが出来ると思います。
シートの作りがいいのと、シートとスポンジの硬さが絶妙なようで、
球離れ自体は遅くも無く早くも無くなのですが、しっかり持つ感覚があります。

持つ、と言うかラバーで掴むような感覚が一瞬ですがあり、
ある程度振らないと球威が乗りません。

乗りませんと書きましたが、相手の強い球威を軽く弾き返すだけで威力があり、
しかし当てるだけでは威力を殺してくれる、不思議な打感と性能です。

この打感が最近使ったどのラバーとも違い、トップシートの粒形状を感じられるような打感です。

当てるだけでは球威を殺し、振ると強烈な攻撃球になる。
極端に思えますが、威力の調整はしやすく、軽打の時点で性能の高さを感じられます。

軽打ではやや弧線を描く弾道で、ドライブをかけると弧線が大きくなり、弾くと直線的に飛びます。
特殊素材ラケットでこうも使い分けが容易だと、使いやすくて助かります。


【フォアドライブ】
前陣ではスウィングを平行気味にしないと飛びすぎます。
ラバーの弾性が高い上にシートの引っかかりが強めなので、
ある程度被せて真っ直ぐ平行に打つだけでスピードドライブが軽く打ててしまいます。


中陣以降ではガンガン振って行けますが、やや硬めのラバーなので、
ある程度パワーのある人で無いとラバーの力を生かせないと思います。

KING-PROに感じた程ではありませんが、
ガッツリ打って行くパワーと技術はそれなりに必要でしょう。


ループドライブはネット際に落としたり深く送ったりがしやすいです。
これはシートの引っかかりと硬めのスポンジのおかげか、シートで擦りやすいからのようです。
回転量も豊富で、ZLCラケットでのドライブとしては
テナジー05を使った時と同等かそれ以上のかかり具合です。

パワードライブは圧巻でした。
やはりある程度の力とスウィングが必要ですが、
高速にうねって行く弾道は打っていて楽しいです。


ツッツキ打ちに関しては少々技術が必要で、スウィングスピードか角度合わせが
上手くできないと持ち上がらないorオーバーしやすいかもしれません。

どちらかと言えばループよりも、ややライジング打ちで弾道の頂点前辺りを
ドライブで払った方がやり易いかもしれません。

ですのでカット打ちをする場合、しっかり動いてしっかり振る技術が必要でしょう。

ツッツキ打ちの感覚にさえ慣れれば、ドライブ性能はかなり高いラバーと言えます。
相手の回転に影響され難いようで、ドライブの引き合いになっても
自分のペースでガンガン打ててしまいます。



【台上技術】
動画にもあったように、ツッツキのキレ具合と安定感が高いです。
どちらかと言えば平行気味に切って行った方が安定しますが、
ラケットによって違いが出てきますので、そこら辺は使って調整する必要があります。

弾性が高いのに当てるだけでは跳ねないと言う利点のおかげか、
ストップは意外と長くなり辛いです。


フリックはとてもやり易く、相手の回転の影響を受けづらく、
ネットより上に上がれば真っ直ぐ弾けば入ってしまう程でした。

と言っても弾きのいいラケット故かもしれませんが、ネット際で叩いていける人で有れば
やり易いと感じると思います。 



【ブロック、カウンター】
前述の通り、ラバーの性能ゆえにブロックは威力を吸収して止めやすいです。
流石に相手コートで2バウンドとは言いませんが、フォア軽打位の威力で返って行くので、
中陣から打ちこまれた場合は相手が詰まってしまう程でした。
伸ばすブロックも軽く押してやるだけでやり易く、
昨今流行りのプレイの為に作られたラバーと言えるかもしれません。
カウンター性能も非常に高く、軽く振って非常に早いカウンターになります。
相手の球に押されない性質が非常に良く活きています。


【フラット打ち】
弾くと直線的に飛ぶためにやり易いです。
ですが弾性が高いので、ある程度射角が無いとオーバーしやすいです。
低い位置で打つ場合、ある程度力加減をするか
ドライブ気味にやった方が安定するかもしれません。
ネットから15cm程度上がってれば十分真横に引っ叩けると思います。
角度打ちもやり易く、激ギレのツッツキを軽く返させた所に
合わせて打つと言うスタイルが比較的安定します。
昔からやってたスタイルだったので、これがやり易のは非常に助かりました。


【サーブ】
全体的にサーブ性能は高いのですが、特筆すべきは下回転サーブの回転量でしょう。
食い込ませてしっかり打つと、長くなりやすい物の回転量は非常に豊富になりました。
純木材合板ラケットの場合は、もっと容易く短く強い回転量のサーブを出せると思います。
回転量に物を言わせるだけでは無く、スピードサーブもやり易い部類だと思います。
スピン系サービスの場合、ある程度食い込ませた方が回転量は上がるので、
横系よりは下回転主体のサーブの方がキレ具合はいいと思います。


【特殊素材ラケットでのカット】
驚くべきことに、前陣でのカットが跳ねません。
しっかり切って行く事で相手の球威を殺し、比較的短く返しやすいようです。
中陣や後陣でも切る事を主体に置けば、回転量豊富で比較的安定感があるカットになります。
ロビングでしのぐような場面になった場合でも、このカットがあれば、
打ってすぐ戻ってプレイを再開できる程です。


【バック】
やや硬めなので、ある程度振れないと威力の有る球は出ません。
ですがRASANTを愛用、もしくは性能の高さを実感出来た人であれば、十分使えると思います。
当てて飛ばす、擦って飛ばす、両方で飛ばすと三つのタイプで打ちやすいので、
場面場面で臨機応変に対応できます。


【バックドライブ】
スウィングよりかはチキータ気味に斜め上を擦りに行くと、低く伸びのあるドライブになります。
元々弾性の高さゆえに飛びやすいラバーですので、
斜め回転にしてやる事で弧線を低くし、安定感を増すことが出来ます。


【台上技術】
ツッツキはフォアと変わらずですが、チキータはやや弾き目の方が安定します。
ある程度食い込みはいいラバーではありますが、やはり固めなので、
安定と威力を両立させる場合は弾き目、
短くネット際に落とす時は擦ってと使い分けがしやすいです。


【まとめ
非常に性能のいいラバーです。
ですが、ある程度パワーがある、高校生や大学生くらいからがいいでしょう。
軽く振るだけでも結構食い込むので威力は出るのですが、
この素晴らしい性能を発揮させられない事を考えると少々勿体ないです。
ある程度技術が無いと生かし切れないので、
お勧め出来る人は中級〜上級の高校生男子〜でしょう。

弾性が非常に高いので、前陣張り付きタイプにはお勧め出来ません。
低弾性ラケットの場合なら大丈夫だと思いますが、前陣速攻型には不向きだと思います。
使えなくは無いでしょうが、飛距離が出てしまうので扱いが難しくなるでしょう。
同じ理由でペンドラタイプにも難しいかもしれません。
中陣での攻撃力は最高クラスだと思いますが、
台上処理や前陣での捌きを考えると後手に回り易い印象です。

値段と性能のつり合いは取れていますが、やはりテナジー以上の価格となると
キツい物がありますが、確かに金額に見合う性能はあります。

ラケットの組み合わせとしては、基本的にどんなラケットでも合うと思います。
ぶっ飛び系カーボンラケットに合わせると飛距離が出すぎてキツいとは思いますが、
ZLCラケットで十分スピン性能の高さを感じられるので、使えなくは無いと思います。