インパルスパワースポンジ
















投稿者:烏賊


IMPULS POWERSPONGE 【Andro】レビュー

使用ラケット:ティモボルZLC

【最初に】
シートもスポンジも柔らかい為にバック用ラバーと思われがちですが、
何気に性能が高いのでフォアでも十分使えるラバーです。
単品での重量は測っていませんが、ティモボルZLCに1Qとインパルスパワースポンジ、
サイドテープとグリップテープで重量が183gでした。
1Qがやや重いラバーなので、スピン系ハイテンションラバーとしては軽量な部類だと思います。
最初はバックで使っていましたが、現在は1Qを差し置いてフォアで使用しています。

回転量についても言及していますが、主戦が王道02にKING-PROですので、それと比べています。

その性能ゆえに中ペンでの使い心地が良さそうだったのですが、試したところ非常に高性能でした。


【試打、軽打】
柔らかいだけあって、軽く打つだけでスピード感のある球がやや直線的に出ます。
ですが打つことで前進回転がやや掛かりやすいようで、ある程度弧線を描き飛んで行きます。
ただ当てるだけだと柔らかさがクッションとなって威力を吸収し、比較的短く止めやすいです。

最初は中陣で打つのが限界かなと思いましたが、
ある程度パワーのある人であれば中陣でも十分使える性能です。


【フォアドライブ】
ここまで柔らかいハイテンションラバーを使うのは初めてだったのですが、
軽く振るだけでそれなりの威力のドライブが打てます。
回転量は多いとは言えませんが、十分実用レベルの攻撃球となります。
柔らかさゆえにフルスウィングをしても威力に限界を感じますが、
逆を言えばある程度の力で十分な威力のドライブが打てると言う事なので、
使い勝手がとてもいいです。

スピードドライブはやや直線的に飛びますが、
オーバーしたりネットに引っかけたりしない程度の弾道です。
力まなくてもいいので次の動きに繋げやすく、一緒に張っていた1Qと比べれば
勿論威力不足ですが、軽く打って鋭い球が出るのでプレイに安定感が出ます。

ループドライブは長くなりやすいのですが、これは柔らかさゆえに擦って打ち辛く、
基本的に食い込ませたドライブになってしまうからでしょう。
回転量は十分合格レベルでした。

パワードライブには不向きです。
ガッツリ当てに行くと比較的真っ直ぐ飛んでしまいます。
しかしフラット打ちの使い勝手がいいので、パワードライブを必要とする場面がさほどありませんでした。


【台上技術、フォア&バック】
最初にツッツキですが、相手の回転を見誤ると浮きやすいです。
ですがある程度わかっていれば、手首でガッツリ切りに行くと直線的で
比較的回転量豊富な、攻撃的なツッツキを出せます。
このツッツキが、1Q程使いやすいのでは無いのですが、
弾道的には近いので慣れると攻撃手段になります。

フリックは、軽いタッチで打ってしまうと相手の回転に影響されてしまいます。
しかし、しっかり弾けると一転して回転に鈍感になりますので、
ある程度台上で振れるのであればとてもやり易いです。
どちらかと言えば手首を使いやすいバックフリックが使いやすいですが、
一緒に使っている1Qと比べても同等位でした。

チキータは1Qよりもやり易いです。
食い込みの良さ故に弾きがメインとなってしまいますが、
手首で擦りに行くと結果的に食い込んでくれるので使い勝手がいいです。
擦るのをメインでやると短くはなるのですが、威力の面では前者の方が格段に好感触です。


【ブロック、カウンター フォア&バック】
クッション性の高いラバーなので、ブロックの安定感は高いです。
当てるだけでは威力を殺し、軽く前に出すだけで伸ばすブロックとなります。

カウンターもやり易く、柔らかさゆえのコントロール性の高さが活きます。
合わせてガッツリ打ってもドライブをかけても安定して入ります。


【フラット系】
このラバーの柔らかさを発揮できる打ち方です。
ラリーもフラット打ちでやって行ける程です。

スマッシュは一緒に使っていた1Qよりも弾道のイメージがしやすく、外す気がしません。

角度打ちもやり易く、後述する中ペンでのショートも見てもらいたいのですが、
プッシュ目にやるとかなりいいです。
ミドル〜フォア寄りの球もバックでプッシュする癖があるのですが、
このラバーですとやり易すぎて自分が上手くなったように感じる程でした。 


【サーブ】
シートの性能はそれなりにいいのですが、
柔らかさ故にシートの性能を使うために食い込ませて打つ必要があります。
ですがサーブ程度のスウィングなら長くなり辛いので、
各種サーブの回転量はそれなりにいいです。
抜群に切れてると言う程ではありませんが、試合で使う分には全く問題無い回転量になります。
食い込みの良さが災いし、スピードロング系は慣れないと難しいと思います。
横上回転を入れてのロングはいいのですが、
スピードロングとナックルロングはある程度練習が必要かと思います。

個人的にはバックサーブの横切れは短く出し易くて回転量もバッチリでした。


【特殊素材でのカット】
打球の威力を吸収しやすいラバーなので、
回転量は豊富と言えない物の、比較的カットし易いラバーでした。
飛距離は後陣まで何とかなりますが、
後の展開を考えると何とかつなぐ程度の球かなぁと言う印象。


【バック】
軽く押してやるだけでスピード感のある球が出ます。


【バックドライブ】
フォアドライブのやり易さがこちらでも活き、軽く打ってもそれなりに威力ある球になります。
ただ、ツッツキ打ちはある程度ラケットを開き、乗っけるようにして打った方が安定します。
バックの打法的にシートで擦って飛ばす打ち方が主体になっていたのですが、
このラバーでやると少々落ちやすい感覚でした。
なので食い込ますためにラケットを少し開いて食い込ませてやったほうが安定します。

意外とやり易かったのが台上バックドライブで、台で2バウンドする位の長さで有れば
、相手の球威を利用して食いこませ、手首で回転をかけに行く事で簡単に出来ます。
距離によって擦るのを強めるか弾くのを強めるかの調整が出来れば、
実戦でも十分使って行けるだけの安定感があります。


【中ペンでの使用】
これが物凄くよかったです。
元々ペンプレイヤーだったのですが、このラバーがあったら
今でもペンやってたよと言いたくなる程です。

スピン系ハイテンションの割にはスピード性能が低いラバーなのですが、
そのおかげで前陣でもオーバーする事無くキッチリ打って行けます。
フォア系打法の有効距離は、威力の面を考えて中陣まで、
バック系打法の飛距離も中陣が精一杯なのですが、
やはり軽く打って威力が出るラバーですので、使い勝手がいいです。

ペンの特性であるネットの強さとラバーの性能がマッチしていて、フォア前でも打ちやすいです。

何より特筆すべきはショートの使い勝手でしょう。
当てるだけで止めやすく、少し押すと威力の有るショートが出ると言うのは
ペンプレイヤーにとって嬉しい事だと思います。
特にプッシュのしやすさがピカイチで、ネット際から深くに来た緩いツッツキも、

角度を合わせて押す事で簡単に威力を増して返せます。

元は反転ペンでショートマンだったのですが、それに準じたプレイも安定感抜群でしたし、
ペンドラの頃のプレイをやっても一定以上の攻撃力と安定感で、
シェークでプレイするのと変わらない程です。
むしろネット際が攻めやすい事もあり、相手によってはシェークよりも強いかもしれません。

裏面打法も食い込みの良さがプラスしてやり易かったです。
中ペンの裏面打法は擦りすぎると球が浮いてしまいやすいですが、
食い込みやすさで安定した攻撃が出来ます。 


【まとめ】
フォアを1Qからインパルスパワースポンジにしてしまう程に使い勝手がいいラバーでした。
全体的に軽く打っても十分威力が出ますし、スピードと回転量も合格ラインは超えています。
ただしラケットの反発力故な部分もありますが、どんなタイプの人が使っても
使いやすさを感じれるラバーだと思います。
と言うのも、打ちこめば直線、軽打やドライブはある程度弧線を描く、
と弾道の使い分けがしやすいからです。
お勧め出来る人は、老若男女全ての、柔らかいラバーが苦手な人、
中陣でも強烈な攻撃力が欲しい人以外です。
ハイテンションらしい反発力が控えめと言う事で攻撃力には少々難がありますが、
どんな場面に置いてもある程度振ればいい球が出るので抜群の安定感を誇ります。
どちらかと言えば前陣向けのラバーですが、
しっかりスウィング出来る人ならば中陣でも使えるでしょう。

今回使ったラケットはティモボルZLCでしたが、
このラバーは特殊素材ラケットとの相性が良く思えます。
もしくは固めのラケット、厚めでしなりの少ないラケットの方が安定感と
攻撃力の維持が出来るんじゃないでしょうか。
球持ちは普通程度なので、変に球持ちのいいラケットと組み合わせると
スピード性能が落ちて緩い球になり易くなると思います。

軽く打てるドライブ、ブロックやカウンター性能の良さ、フリック系技術の良さを考えると、
王道03と合わせるといいかもしれません。