5














投稿者:烏賊


TARGET ULTIM50 【cornilleau-コニヨール-】レビュー

使用用具
R:ティモボルZLC
F:TARGET ULTIM50 
B:1Q 2.1mm


【プレイスタイル】
本来は王道02等を使って両ハンドドライブでゴリ押しスタイルですが、
ティモボルZLCを使う時は一般的な両ハンド攻撃型です。

今回のTARGET ULTIM50はフォアもバックも良好なので、両面でのレビューとなります。


【最初に】
品質は国産や最近のドイツラバー等と同じくいいです。
シートの引っかかりが初期状態でRASANT並に良く、
荒々しく使っていても1Qと同じかそれ以上の引っかかりを維持しています。

印象としては、RASANTのいい所と1Qの性能の良さを合わせたようなラバーです。
二週間程度ですが劣化は感じられません。
硬さは50度との事ですが、硬めと言われる1Qより少し硬いかな? と言う程度です。
ある程度スウィング出来る人であれば十分使える性能だと思われます。
性能的には1Qと似たり寄ったりですが、
どちらかと言えばTARGETの方が扱いやすいラバーかもしれません。

一緒に張っている1Qや、シートの性能的に似ているRASANTと比較する部分があります。
出来るだけ詳細に書こうとするせいか、やたらと長文になりますがご容赦下さい。
これも全て性能がいいせいですコニヨールのせいです。

【フォア軽打】
ティモボルZLC自体が柔らか目の特殊素材ラケットなのですが、
TARGETを張った時の打感は心地よくコントロール性が高いです。

だからか、打点が早くても遅くてもとても打ちやすいです。
打感はやや分厚く硬く、しかし食い込みは悪くないので
どんな打点でも気持ち良く打って行けました。

弾道はやや直線的かなとも思ったのですが、ある程度の加減で弧線を描きやすいので、
特殊素材ラケットの割には安定感が高いです。 


スピード性能がとてもいいです。
食い込ませて打つと早く低めの弧線で、しかし回転量も多めの威力あるドライブになります。
擦り打ちしても最低限の攻撃的なスピードの、回転量の多いドライブになるので、
打ち分けが出来れば容易に角度を合わせられなくなるでしょう。

スピードドライブはスマッシュのような速度で、
しかし回転量もあるのでしっかり被せられない限り浮いて来ます。
ループドライブはラバーの硬さゆえか比較的擦り打ちしやすく、
ネット際に落とすのがやり易かった印象です。
パワードライブを打つにはパワーとしっかりとしたスウィングが必要になりますが、
エンドライン手前で急激に落ちて伸びるので相手が合わせづらいようでした。

特に中陣での攻撃力が高く、しかし前陣でもキッチリ攻めれる性能で
後陣でもしっかりスウィング出来れば威力十分なのでオールラウンドの人にもいいかもしれません。

【フォア台上技術】
まずツッツキですが、緩い回転相手に軽くやると少々浮きやすい印象ですが、
ある程度切る事によって低く制御しやすくなります。
ガッツリ切りに行くと1Qのような低く切れたツッツキになり、
合わせて小さくストップすると意外と短く止まるので使いやすいです。
フリックは相手の回転の影響を受けづらいようで、ある程度の回転量なら軽く払って行けます。
台上ドライブはシートの引っかかりがいいので、
多少振る事が出来れば十分やり易いと言える性能です。
後述するミート打ちともかぶるのですが、
ある程度ミート気味に合わせて振れば切れてる下回転サーブも十分ドライブで返せます。

【フォアブロック、カウンター】
合わせて当てるだけでプチカウンター気味の球が出ます。
球離れが普通〜ちょっと早い程度なので、合わせつつ振っても十分カウンターとして機能します。
コースを読んでキッチリ振って行くとRASANTのような強烈なカウンターになります。
RASANTが硬く打感が薄い感じなので、それが合わないと言う人にはピッタリかもしれません。
ある程度振るだけで前進回転がかかりやすいようなので、
カウンターもある程度弧線を描くので、速さの割に意外と安定感が高いです。 

【フォアミート打ち】
合わせて打つと言うやり方がやり易いので、
前陣で無理にドライブで攻めるよりかは安定感も威力もあるように感じられます。
ドライブの項目でも書きましたが、
激ギレの下回転サーブやツッツキも角度打ち気味に払いやすいです。
その上でドライブをかけてみたり押し込んでみたりと自在性が高いです。
スマッシュのやり易さは1Q以上で
ネットから15cmでも高くなればどんな球でも打って行けますし、
ある程度使えば弾道のイメージがしやすいのでミスが極端に少ないです。

【フォアサーブ】
シートの引っかかりは強いので擦っても回転量はいいのですが、
やや食いこませ気味の方が回転量は良好です。
なので、放り上げサーブの威力がとてもいいです。
食い込ましさえすれば回転がかかりやすいようで、相手が回転量を読みづらいようです。
ネット際に下回転サーブを出すと、相手がある程度ツッツキで押し返さないと
ネットに引っかかってしまう位の回転量があります。
横系も回転量が多く、曲がり方が粘着ラバーレベルに多いのでミドルに出すと効果的でした。
スピードロング系サーブもやり易く、横上系と通常のスピードロングだけでも得点源になります。
ラバーによってスピードロングの弾道の高さにある程度差がありますが、
TARGETはどちらかと言えば低めでインパクトから
2バウンド目までの所要時間が短いように感じられます。
かと言って球離れが早すぎず、スピード系とスピン系の両立が出来ています。
ただ、特殊素材との組み合わせ故か、短いサーブは少々出しづらかったです。


【バック軽打】
フォア軽打と感想は同じですが、台上で合わせても離れて打ってもやり易いです。
特にラリーで相手が打ち損じた球がバックに流れて来た時でも、
ちょっと押すだけでしっかり返るので使い勝手がいいです。 


【バックドライブ】
通常バックは1Qを使っているのですが、打ち方は変わらず、
しかし安定感はこちらの方が高いように感じました。
1QはTARGETに比べれば少しぶっ飛ぶのですが、
やや控えめだからこそ前でもキッチリ打って行ける印象です。

食い込ませて打つスピードドライブはやや直線的、
しかし弧線を描いてくれるので安心して打って行けます。
振り切れなくてもシートの引っかかりとミート打ちの性能の高さからか、
威力の衰えも少なくしっかり打てるのが好印象でした。
RASANTの場合は手首でしっかりかけに行かないと威力に不満があったのですが、
TARGETだと手首をあまり使わない人でもしっかり威力が出る印象です。

手首でしっかり擦りに行くと、シートの引っかかりがいいのでループになり易く、
つまるところ対下回転の台上ドライブはやり易く感じました。
シートの引っかかりとミート打ちの性能故か、激ギレの下回転サーブも
回転量にさえ慣れれば強烈な台上バックドライブで返球する事が可能です。
短く切れてるサーブも擦りメインでなく、
しっかり食い込ませて打てるのは強烈な武器になると思います。

【バック台上技術】
フォアと基本的には同じです。
ツッツキ系は回転をかける事で低く抑えやすいので、
サイドスピン系のツッツキが回転量も多くやり易かったです。
チキータは食い込ませても擦ってもやり易いですが、
RASANTと比べればちょっと劣るかな? と言った所。
手首をしっかり使える人なら、使い勝手や威力は同等だと思います。
バックは手首で弾きやすいので、
バックフリックはフォアよりもやり易く威力も出ますしやり易いです。

【バックブロック、カウンター】
こちらもフォアと変わりませんが、
バックなので手首でくいっと球の上を擦るだけで威力十分のカウンターが打ちやすいです。
やはりRASANTと違い、打感が少々分厚いのが自分に合うのでとてもやり易いです。 

【バックミート打ち】
バックは肘と手首で合わせやすいので、フォアよりもミート打ちが活きます。
浮いたらとりあえず弾けばぶち抜けるんじゃね?と思わせてくれる程の使い勝手と威力です。
特にミドルに浮いた場合、相手としては回り込んで打ってくるので
長いコースを警戒すると思うのですが、回り込まなくても合わせて
高い位置で打ちこめるのでストレートに打ちこめていいです。
相手の回転の影響を受けづらいのとミート打ちの使い勝手がいい事で、
相手のツッツキもわざと待ってミート打ちで打ちこむ、と言うのも有りな性能です。

【バックサーブ】
スウィング的に擦りやすいので、回転量がとても豊富なサーブになりました。
スピードロング系はフォアと同じくやり易く威力もあります。

【特殊素材でのカット】
1Qの場合は威力を吸収して抑えが利くのでカットしやすかったのですが
、TARGETの場合は浮きやすいようです。
前陣ではオーバーしやすいのですが、後陣でしっかりかけて行く分には回転量豊富で、
守備的よりも攻撃的な繋ぎになります。 

【まとめ】
攻撃面で1Qと性能が似ています。
打感や弾道の違いや飛び加減にある程度の違いはありますが、
打ち方を殆ど変えずに扱えるので、1Qの打感が合わない人ならTARGETをお勧めします。
これで47.5度やTARGET FOCE45辺りなら、
一般的な筋力の人でも十分扱える性能だと思いますが、
50度ですとある程度パワーが無いと性能を使いきれないように感じました。
なので必然的に、お勧め出来るのは高校生男子からでしょう。
ジュニアや女性が使うには硬すぎると思います。
ですが、バックで使う分には、ある程度振れるのであれば広く使えると思います。
RASANTや1Qをバックで使っている人にはTARGET ULTIM50をお勧め出来ます。

1Qとの比較になってしまいますが、フォアドライブ性能は1Qの方がやや上だと思います。
しかしミート打ちの使い勝手はTARGETの方が上なので、
前陣両ハンドタイプでしたらフォアバック両面TARGETで行ける性能です。
中陣に下がる事が多い人でしたらバックでの使用をお勧めします。
特にバックでの使い勝手がいいので、バックに威力が欲しくて
RASANTが合わない人にもお勧め出来ます。
私自身1QとTARGETのどちらをフォアでどちらをバックで使うか悩んでいるのですが、
性能は結構似ているので、どちらを使っても同じように振って行けます。
通常販売の価格の面で1Qよりも安くなりそうなので、
今後は両面TARGETになるかもしれません。

1QやRASANTと比較できる程に性能が高水準で、
1Qの打感が合わなかったり飛びすぎてオーバーしてしまう、
RASANTの打感や打法が合わず威力が出ない、と言う人にはピッタリなラバーでしょう。
ハイテンションラバーを使っている人には
一度でいいから使って貰いたいラバーだと胸を張って言えます。