ベガチャイナ


















投稿者:烏賊


VEGA CHINA 【XIOM】レビュー

使用ラケット:
B社特注5枚合板【孔令輝のコピー】
B社の性能値で言うとミッドの中間より下程度の、攻撃用ラケットとしては低弾性です。

【最初に】
VEGAシリーズはこれが初めてなのでVEGAとの比較は出来ません。
ドイツ製粘着ハイテンションってどんなやねんと思いましたが、なんていうか粘着?
ハイテンション? と言った感じです。
ドイツ製だけあって品質は良く粘着度合は普通程度で強くも無く弱くも無くと言った感じですが、
球を付けてもくっつきは良くないです。
黒いスポンジは触るとやや硬い物の、
弾性はやや高くもグニグニと変形するので張る前に食い込みは良さそうだなと感じました。
噂によると昔のVEGAシリーズはシートの剥離がたまにあったようなのですが、
作りは良く全く問題ありません。

【軽打】
XIONの硬度と言うかVEGAの硬度の基準は分かりませんが、
食い込みは良く軽く打つだけでスピードが出ます。
ただ、もう少し柔らかいか硬いかしないと微妙と言うか何というか……。
弾みはいいのでラケットの反発力の割に中陣でも十分飛距離があります。
フォア、バック共にいい感じで飛んでくれました。

【ドライブ】
ハッキリ言って前陣でのドライブは気を使います。
食い込ませると飛びすぎてオーバー、擦るとスピードが乗らずにループっぽくなる、
とバランスに難有りな感じです。
これでもう少し柔らかければ食い込ませてスピードドライブがやり易そうなのですが……
フォアの前陣ドライブは小さくかけて行かないと安定感に欠けますが、
その打ち方故にバックドライブは実用レベルでした。
一転、中陣でのフォアドライブは優秀でした。
食い込みの良さと粘着の引っかかりで、
軽く打つだけでスピードも回転量も優秀なドライブです。
BRAKE-PRO程ではありませんがパワードライブを打ちやすいラバーです。
後陣からは繋ぎ程度の球になりますが使えなくはありません。
ツッツキ、カット打ちの持ち上がりやすさは
KING-PROや水星2WRM特注程ではありませんが優秀な部類です。
擦っても良し、食い込ませれば低い弾道で飛んで行きます。
前陣では普通にドライブを打つよりも対下回転ドライブの方がやり易く感じる程です。
カーブドライブは意外と性能がよかったです。

【台上技術】
粘着ラバーらしく相手の回転に影響されやすいです。
粘着シートもですが食い込みがいいのでしっかり回転に影響されてしまい、
フリックは最近使ったラバーの中では一番やり辛く感じてしまいました。
ツッツキの切れ味は悪くありませんが、最近の粘着ラバーよりは少し劣ります。
ストップは可もなく不可も無くですが少々浮きやすさと
下回転のかかりが悪いように感じました。
正直な所、台上技術に関しては粘着ラバーと言うよりも
スピン系ハイテンションラバーの悪い所が出ているように感じました。

【サーブ】
サーブの回転量は多目です。
全体的にスピン系サーブは優秀ですが、
スピードロングサーブやナックルロングは浮きやすさを感じました。 

【フラット系、ミート打ち】
飛びやすい事や回転の影響を受ける関係でやり辛いです。
変に弾くよりはドライブをかけた方が安定しますし、
ツッツキに合わせて角度打ちするのもミスが目立ち調整も難しかったです。

【ブロック、カウンター】
こちらも食い込みのいい関係で、バウンド直後に合わせに行くだけで早い球が返球できます。
ラケットの握りを緩めて多少威力も殺せますので、ブロックは実用レベルだと思います。
カウンターは上を擦りに行かないとオーバーしやすいように感じましたが、
バウンド直後に合わせて軽く振る程度でもカウンターとして成立する位の球速になります。
打点が上がりきる位の位置で打つ場合フラットに合わせたり小さくドライブを打とうとするよりは
平行に振ってしまった方が良かったです。

【カット】
ツッツキが正直残念だったのですが、カットは意外と切れるようです。
ただ抑えが利かないので前陣では慣れないと難しさが有り、
カット向きのラバーでは無いように思えます。

【まとめ】
多少柔らかくしてハイテンションラバーっぽさを出すか、
硬くして粘着ラバーっぽさを出してほしいと思いました。
現在の硬さだとどっちつかずと言うか、特にWRMさんで
BRAKE-PROとかKING-PROとか使っている人だと中途半端さを感じてしまうかもしれません。
救いは基本的にハイテンションラバーの打ち方で使える事で、
ドライブのスウィング角やラケット角に慣れれば性能自体は悪くないラバーだと思います。
プレイスタイルとしては、中陣付近でドライブの引き合いが好きな人、
前陣でループして叩かせたのをブロックorプチカウンターするタイプの人でしょうか。
前陣速攻主体の人には扱いが難しく感じると思いますが、
小さなスウィングで打点の早いドライブラリーを得意とする人にはいいかもしれません。

粘着ラバーですがドイツ製ラバーの悪い点が所々出てしまった印象です。
ラバー自体の食い込みが良く、少し分厚めな打感なのでハードなラケットに合うと思います。
硬い7枚合板やインナーカーボン、柔らか目の複合カーボンラケットなら
性能を引き出しつつ悪い点を解消してくれそうです。
柔らかいラケットですとラバー自体の球持ちも相まって上に飛びすぎてしまい、
力を入れて打つとコントロールが悪く感じます。
どちらかと言えば粘着ラバーと言うよりも
スピン系ハイテンションラバーだと思った方がいいのかもしれません。 

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