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投稿者:ろっくさん


『TARGET・ULTIM50』


【1】ざくっとレビュー
擦って良し、弾いて良し!フォアハンドでガンガン攻めていけるラバー。
硬さと重量の問題さえクリアすれば、幅広いプレースタイルにおすすめできる優れもの!
ターゲットは中級者以上。


【2】第一印象
cornilleauのラバーといえば、以前にレビューにも書かせていただいた
「PilotAdvance」の印象が強く、
今回の「TARGET・ULTIM50」も昔ながらのテンションラバーを想像していたのですが、
とんでもなく高性能な最近流行の硬くて重いスピン系テンションラバーでした。
特にスポンジの硬さが個人的にはとても好きで、硬さに定評のあるandroの「HEXER・HD」と同等か
若干柔らかいかなぁという印象です。
ボールの弾きも申し分なく、シートの引っかかりもバツグンです。
また、今回は「HEXER・HD」からの変更でしたので、
重量の変化についてはあまり気になりませんでしたが、かなり重い類のラバーになるため、
ラケット重量を意識して選ぶ必要があると思います。
主に「HEXER・HD」と比較をしながらまとめていこうと思います。


【3】攻撃技術全般
<ドライブ>9点
決定力のある直線的な弾道が魅力的です。薄く擦ってドライブをかければ、
相手コートを滑るような回転量の多い打球になりますし、厚く弾いても球が走ってくれるので、
台から距離をとっての引き合いにも強いです。
また、下回転のボールにも強く、ツッツキ打ちやカット打ちもやりやすかったです。
ドライブ技術に関しては、
最近流行の硬くて重いスピン系テンションラバーの中でも1、2を誇ると思います。


<スマッシュ>8点
好印象だったのがスマッシュです。スピン系テンションラバーはシートの引っかかりが良すぎて、
フラットで叩きにいったときにボールの回転の影響を受けて凡ミスしやすいですが、
「TARGET・ULTIM50」はコシの強いスポンジがしっかりボールを弾いてくれるので、
非常に安定しました。打球音も硬い中国製ラバーでスマッシュをしているような、
独特な音がします。スマッシュに関しては、
最近のスピン系テンションラバーの中では「HEXER・HD」に次ぐ扱いやすさがあると思います。


<カウンター>8点
カウンタードライブもやりやすいです。「HEXER・HD」だとスポンジが硬すぎて安定しなかった
カウンタードライブが、面白いように決まるようになりました。
前陣でのカウンターの威力は言うまでもなく、中陣からでも伸びのある
パワフルなカウンターが打てるので、非常に爽快でした。
合わせていくようなカウンターよりは、自分の力で積極的に打っていくカウンターに向くと思います。


【4】守備技術全般
<ブロック>7点
最近のスピン系テンションラバーは、止めているだけで相手にプレッシャーを与えられるような
伸びのあるブロックが特徴ですが、「TARGET・ULTIM50」に関しては、
あまりナチュラルなブロックの伸びを感じることはありませんでした。
しかし、硬いスポンジのおかげで相手の強打に対してコシ負けすることがなく、
ブロックの安定感は高いように思います。
また、台から距離をとっても安定した凌ぎが可能です。特にカーブロングは好印象で、
鋭く曲がって相手コートに入ってくれました。破壊力重視の「HEXER・HD」とは違い、
「TARGET・ULTIM50」は守備面でも安心感がもてるように思います。


<カット>8点
カットの印象はかなり良かったです。「HEXER・HD」でカットできる方であれば、
十分に使えると思いますし、「HEXER・HD」よりも安定感が高く、
切り分けがしやすいのが特徴です。切れ味も文句なしで、
ブチ切りカットで勝負したい方にはおすすめです。また、サイドスピンを入れたカットも好印象でした。
カットにサイドスピンを混ぜると高く浮いてしまいやすいのですが、
「TARGET・ULTIM50」ですと比較的低く抑えやすく、相手の懐にえぐり込むような
サイドスピンカットができました。
しかし、「HEXER・HD」のような相手コート深くに刺さる弾道は出にくく、
単調なカットになりやすいように思います。
自分から変化をつけていくタイプの方に向くのではないでしょうか。


<ツッツキ>7点
若干飛びすぎるかなぁという印象がありますが、鋭いツッツキが可能です。
スポンジまで食い込まないように、早い打点で薄くとらえるイメージでツッツキをすると安定しました。
特に良かったのがナックルに対してもツッツキが切れるという点で、
不用意にナックルサービスをツッツいて浮かせてしまっても、
意外に切れていているので相手は3球目攻撃を狙いにくそうにしていました。


【5】台上技術・サービス・レシーブ全般
<台上技術>8点
ストップなどの台上の細かい技術に関しては普通に使いやすいという印象で、
あまり特徴的な部分はなかったのですが、特筆すべきは台上での攻撃技術です。
レシーブから積極的に攻めることができ、チキータや台上ドライブのような擦る系の技術では、
バツグンの引っかかりを誇るシートが鋭い回転を生み出してくれ、
フリックや角度打ちのような弾く系の技術では、硬いスポンジが性能を発揮して、
イメージ通りの直線的な弾道で飛ばしてくれるように感じました。
カット型の私が2球目攻撃を積極的に狙ってしまうほど、台上からの先手が取りやすいラバーです。


<サービス>8点
とてもよく切れます。特にやりにくいサービスもなく、大きな問題はありませんでした。
また、「HEXER・HD」はショートサービスのときに弾みすぎて長くなることがありましたが、
「TARGET・ULTIM50」は長短の出し分けもしっかりできるように思います。
しかし、人によってはスポンジの硬さや弾みが影響して、
サービスが難しいと感じることがあるかもしれません。


<レシーブ>8点
特に困ることはありませんでした。台上技術のところでも書きましたが、
レシーブから積極的に攻めていけるラバーですので、
無理やり攻めすぎて負けないように注意しなければいけないという点が問題点でしょうか…。
本当にレシーブからの攻撃が楽しくなるラバーです。
「HEXER・HD」は弾みすぎて台上で攻めるには
少し勇気がいると感じている方には是非使ってみてほしいです。


【6】おすすめラケット
柔らかくてしなりのあるラケットに向くと思います。
カーボンの入っているラケットにも貼って試してみましたが、弾きの良さはバツグンに良い一方、
回転系の技術やカウンターが難しくなりました。腕力に自信のある方以外は
5枚合板ラケットと合わせるのが無難だと思います。
また、重量の問題も考慮しなくてはいけません。
対面に貼るラバーで重量を調整して振り切れる重さを維持してほしいと思います。
個人的には王道01Cあたりと組み合わせると、打球感、重量の問題をクリアできると思うので、
非常に面白いような気がしています。


【7】どんな人におすすめか
自分が攻撃型なら、フォア面で使用すると思います。
台上から先手を取ってガンガン打ち込んでいきたい方にはとても理想的なラバーです。
ただ、スポンジが硬いので、腕っ節に自信のない中高生にはあまり向きません。
ターゲットは中級者以上のラバーと言えるでしょう。
また、「HEXER・HD」を使っていて、ちょっと安定感に欠けるなぁと感じているカット型の方なら、
非常にしっくりくるラバーではないでしょうか。
個人的にはドンピシャで、しばらく「TARGET・ULTIM50」を使ってみようと思います。


【8】総評8点
スポンジの硬さと重量さえ克服できれば、幅広いプレースタイルの方におすすめできると思います。
さらに、「TARGET・ULTIM50」の他にもスポンジ硬度が47.5°のものがあったり、
「TARGET・FORCE」や「TARGET・SOUND」といったバリエーションもあったりするので、
初級者から上級者までターゲットの幅も広いと言えます。
今後、他のバリエーションもWRMでの取り扱いが始まると良いなぁと思います。
また、コストパフォーマンスにも驚きで、これほどの性能を誇りながらこの価格は
最近の卓球市場では考えられません。さすがcornilleau!さすがmichelin!

是非一度お試しください!あなたのハートはロックオンされてしまうはずです!

【9】備考
今回の使用ラケット
<ブレード>  特注カット用アリレートシェーク(バタフライ)
<フォア>   TARGET・ULTIM50:MAX(cornilleau)
<バック>   express・ultra:1.5mm(joola)