A+ブラック














投稿者:かんなぎ


A+(黒パッケージ) 【SANWEI】

■モニター環境
使用ラバー:A+(黒パッケージ)(紅/40°/2.1mm)

普段の使用用具
R:バタフライ製柳3枚合板
F:月PRO【已打底】40° 1.8mm
B:Bombard ゴクウス

■第一印象
SANWEI社の新製品A+です。
同じ名称で白黒2つのパッケージが存在し、
黒パッケージは非粘着のハイテンションラバーです。


シート
最近のテンションラバーと同様に細かい凹凸がありザラザラした表面です。
引っ掛かりもしっかりとあります。VS>401を1週間使用した後くらいの引っ掛かりですね。

粒形状はテナジー・05を少しだけ低くした感じで、その分だけトップシートが少し厚めです。
硬度はしっかりとあって、レナノスホールドとAPOLLO2の中間ほど。
ただしこの2者に比べると弾力が明らかに強いです。


スポンジ
スポンジが特徴的です。薄い黄色がかったクリーム色でザラッとした手触り。
軽く触れるとフワッとした感触なのですが、強く押すと繊維質な感触があります。

気泡は一般的な詰まったスポンジとスプリング系スポンジの間ほどの大きさ。
見た目の割にはちょっと硬めで弾力があり、
スレイバー・G2にもう少しテンションを掛けた感じです。

カッターを使ってラバーカットしたのですが、
硬さに対して強度が少なくボロボロと欠けやすかったですね。
繊維質で目の細かいヘチマタワシを合成ゴムでムリヤリ再現した感じです。


重量
パッケージ込では104g、ラバー本体(169mm×164mm)が62gで100平方センチあたり22.36g。

スピン系テンションとして考えるとやや軽めです。同じ厚さのブライスがほぼ同じ重量です。

反発力
150mm上方からボールを落下させた際の跳ね返りは107mm。
フィルムを貼った状態では115mm。 


■試打
直線的でスピード感あるボールです。球持ち時間が短いためか、
一風変わったラバー構成であるにもかかわらず打球感には特別違和感を感じませんでした。
強いて言うなれば硬度の割にはカッチリしっかりとした打感があるくらいでしょうか。

攻撃技術全般
ドライブ
弾道はやや直線的で、浮き気味でも沈み気味でもない平均的な弾道です。
スカッとボールが走る感じで、早めの球離れを活かして高めの打点から
ドライブスマッシュ気味に打ち込むのが非常に安定しますね。
シートの引っ掛かりも良いので十分な回転量を稼げるのですが、
他のスピン系テンションラバーと比べると
ドライブが放物線を描きづらい感じなのでオーバーミスに注意です。

スマッシュ
ドライブに於いても高いスピード性能を感じられましたが、
スマッシュなどのミート打法では更に活きてくる感じです。
どうやら垂直方向の弾性と言うのが比較的優れているようで、
軽い力でも簡単に弾け飛んでいきやすいです。
また、スマッシュはナックル気味に飛ぶことが多いようで若干取り辛そうでした。

守備技術全般
ブロック
ブロックはやや素直な球になりやすいです。
自動的にカウンタードライブ気味になるラバーではないため
自分から変化を付けていくことが重要になりそうです。
跳ね返す系統のブロックは若干ナックル気味に、直線的にビシッと返るので
ブロックポイントとなることが目立ちました。

カット
どちらかというと相手のドライブの回転を残してカットを切るタイプのラバーです。
レナノスハードやスレイバーが若干似ていますね。
弾道は直線的ですが糸を引くようなツーッとした感覚でややゆっくりと入ります。

サービス・レシーブ・台上技術など
サービスは引っ掛かりの割には回転量があまり・・という感想です。
ほんの少しだけ表面でスリップしている感じというか・・
やや食い込ませて掛けるサービス向きのようです。
レシーブに関しては引っ掛かり具合に対して然程神経を使わずに済みラクですね。
ボールを持ちすぎないためか、
やや浮き気味なのにさえ注意すれば問題なしといったところです。
なによりも特筆すべきは台上バックドライブの容易さ。
シートでボールを掴む感じ、それを弾き出すスポンジの弾力が見事にマッチングしています。
切れている下回転のショートサービスも、
肘を突き出してグッと打つだけで簡単に一発で持って行けます。

■まとめ
台上バックドライブが抜群、不思議な感覚の繊維質スポンジラバー。
スカスカしているようで詰まっている、シッカリしているようで脆い・・
と不思議な感触のスポンジを搭載したラバーです。
ただの色物というわけではなく、とりわけスピード感あるプレーや
フラット打法に於いて高性能さを発揮します。
また、台上バックドライブのやりやすさも特筆すべきポイント。
掴んで弾き飛ばすの感覚が非常に分かりやすいです。

台上バックドライブからのピッチの速い両ハンドでペースを握りたい方や
ループドライブ、スピードドライブ、
フラット打ちの3段構えのコンビネーションで攻めるタイプの方へ。