土星Pro












投稿者:烏賊


土星PRO 2.2丐6箍

使用ラケット:
ティモボルZLC
ファイヤーフォールAC
ローズウッドXO
王道02

【ざくっとレビュー】
柔らかいラバーにありがちなコシの弱さのない、柔らかいのに強いインパクトでもしっかり球を持つラバー。
木材合板よりかは硬い特殊素材向け。

【第一印象】
黄色い蛍光色のスポンジが印象的な外観をしていますが、パッケージも銀河が力を入れているようです。
硬度的には26度と言う非常に柔らかい物で、指で押すとぐにぐにと変形しやすい物の、しっかり押し返してくる感覚もあります。
表面には軽く粘着があり、使っているうちに衰えては来るものの意外とペタペタ感は残ります。
重量はティモボルZLCの157*150丱汽ぅ困43g程度なので、軽量なサウンド系ラバーと同等くらいでしょうか。

【攻撃技術全般:7点】
何と言っても柔らかい。
その柔らかさで食い込みつつ、しかしラケットで弾いてしまう感触はそれほど強くなくしっかり持ってくれます。
木材合板ではバックに使うと強くインパクトしないと球持ちが良すぎて扱いが難しく感じる程で、この硬度でここまでのコシの強さは驚きます。

*ドライブ:7点

スピードドライブが主体となってきます。
不思議な使い心地でドライブの打球感も他のラバーとは少し違うのですが、打った瞬間球を持つ、ラケットの上板に当たる感触と共に飛ぶ、と言うのが感じられやすいです。
柔らかいラバーにありげな回転を掛けきる前に飛んでしまう部分はあるのですが、この持つ感覚が強いために相手の回転力すらも軽減して自分の球として飛ばせる感触があります。
弾道は基本的に直線的、ループにしても低めの弧線で飛んでいくのは柔らかいラバーにありがちな特徴の一つでしょう。

もう一つ柔らかいラバーにありがちな特徴としては、硬いタイプのラケットに張った場合、被せて分厚く当てすぎるとネットに落ちる事があります。
ある程度球持ちのいいラバーではありますが、その球持ちの良さを過信して低めに振っていくとミスの元になりそうです。
どちらかと言えばフラット気味に捉えつつドライブを振りに行った方が全体的に安定する印象でした。

球威はスピード主体で回転量もそこそこ、決して悪くは無い弾道と威力ですが球の重さは有りません。
癖球にはなりにくい分、自分で打つ分には安定しやすいのでスピードドライブのラリーが続きやすいように思います。
柔らかいラバーの割には、ラケットにどの程度厚く食い込ませていくかで弾道やスピードの調整もしやすく、持って打つ感触や自分でしっかり打っている感触を得やすいので、スウィングの調整をしながらドライブの感覚を掴むのが非常に楽でした。

*スマッシュ・角度打ち:7点or8点

5枚や7枚合板に張った場合は7点、板厚のあるインナーやアウターの素材系ラケットで使う場合は8点と言う事なのですが、これはラケット自体の球持ちによって差を感じやすい項目でした。
しっかり弾いて打つ分には5枚も7枚も平均的な使いやすさですし、弾きのいい素材系のラケットの場合は比較的容易に板で弾けるのでスマッシュや角度打ちがやりやすく感じました。
特に素材系の場合、三球目ドライブでなくても角度打ちで軽く弾くだけでスピードのある球で打ちぬけるので十分実用的で有りだなと思える性能でした。

*カウンター:7点

カウンタードライブは球持ちのいい合板ラケットで回転を掛けていくと浮やすく、素材系となると回転を掛けきる前に飛ぶ事が非常に多いです。
その点、フラットに弾きに行くと相手の回転を殺しやすいのでやりやすい部類になるでしょう。
このフラットに弾きに行く時もラケットの特性が出やすく、5枚や7枚では特に感じないのですが、素材系では気持ち面を開き気味にしないとネットに引っ掛けやすく感じました。
相手のドライブの回転量が多い場合に限っては気にせず弾きに行って大丈夫でしたが、スマッシュ気味の球に合わせて行く時はラケットの面を気にしないと落ちやすいようです。

【守備技術全般:8点】
全体的にお手本のような打ち方で素直に使える優等生。
球持ちの良さでインパクト時にコントロールを考える余裕までありました。

*ブロック:8点

こちらも木材合板か特殊素材系かでブロックの面の扱いに差がありますが、柔らかく食い込みやすく勝手に飛ぶので合わせるだけのブロックや伸ばしても安定感が非常に高いです。
サイドスピン系で流すのも結構使い勝手が良く、少し擦りに行く事で球威を吸収するようで変に飛距離が出たり出なかったりと言う事もありませんが、分厚く当ててしまうと回転を掛けに行く前に弾き飛ばしてしまうので注意が必要。

*カット(本職では無いので点数は無し)

本職でなくても非常にやりやすく安定感が高いです。
柔らかいラバーは食い込みやすい分、板で弾いてしまう事も多いので回転性能には期待していなかったのですが、回転量も思った以上にあるようで、合わせてツッツキに来ていたのにネットに落とす事が多いのには打ってる自分が驚きました。
ダブルスで振り回された時の繋ぎに咄嗟にやっても極端にミスが無く、本職でもないのに打った瞬間「あ、これ浮いた」と感じれるくらい打球感と弾道の感覚が合うので、打ちつつ調整をつけやすいです。

*ツッツキ:8点

木材合板系では持つ感触が強く、しっかり切りに行かないと浮いたりぽーんと飛んでいく事があります。
切りに行く事で弾道を低く抑えられ、そして回転量も必要十分程度にはあるので使っていて特に不満はありません。
合わせた中ではティモボルZLCでのツッツキが非常に感触が良かったのですが、これまで合わせてきた柔らかいラバーはツッツキの時に板に当てやすく回転を掛けきれなかったりぽーんと飛距離ばかり出てしまう事が多かったのですが、土星PROですと切りに行った時のスピード、回転量、弾道が非常に攻撃的で好感触です。
ツッツキは変に球持ちのいい組み合わせだと、相手の回転を殺してこっちの回転も思ったほどかからない事が多く、逆にトップシートの引っかかりがあって球離れの早い組み合わせの方が切れ味が強い傾向があるようなのですが、土星PROとティモボルZLCは後者の方向性のようです。
一瞬持つ感覚があり、鋭角にしっかりと切りに行く事で飛距離が出づらく非常に強い回転量で鋭く飛ぶので、極薄系の鋭いツッツキを打ちやすくしたような感触。
ただここにも柔らかいラバーにありがちな問題もあり、少し分厚く当ててしまうと板で押してしまってぽーんとオーバーしやすい面も。
ツッツキを安定してしっかり切る練習にもってこいで、更に回り込んでループするのが辛い弾道なので実用的でもあるように思いました。

【台上技術・サーブ・レシーブ全般:7.5点】
硬めのアウター系素材ラケットに張ると、不思議と極薄系とアンチを混ぜて2.2丱好櫂鵐犬砲靴燭茲Δ併箸た潅呂あります。
球持ちがいいけど食い込ませれば球離れは良く相手の回転に鈍感で、特に弾きのいい素材系ラケットだと顕著に感じます。

*台上技術:7点

変に合わせに行かないのであれば全体的に問題無くやりやすい印象です。
しっかりと球威を抑えてストップさせたりフリックさせたり、球持ちの良さを生かして台上BDで攻めたり。
こちらも変に分厚く当ててしまうと浮やすさが出るので、基礎力が無いと咄嗟にやって浮かしてしまう事も。
使い手がメリハリを持ってしっかり対応できるのであれば、攻守ともに扱いやすく性能は高いと思います。
咄嗟に手を出して合わせに行くのはご法度ですが、弾く、擦るがしっかり出来れば弄り甲斐のある面白い性能です。

*サーブ:7点

切る技術が無いと回転量は控えめです。
ぶつけて切ろうとするタイプでは回転量は望めませんが、表面で薄く捉えて出すタイプの人ならば回転量は実用的なレベルでしょう。
ただ、少し飛びやすさがあるので長くなりがち。
こちらも使い手の技術力で使い勝手が大きく変わる印象です。

*レシーブ:8点

レシーブ性能はやや高めです。
木材合板に張った時の球持ちの良さを使って相手のサーブを弄り倒せるだけの使い勝手の良さがありますし、特殊素材系に張っての弾きの良さでフラット主体にやってもいいです。
あんまり分厚く当てなければ擦った時の球持ちがいいので、チキータなどの打法は安定させやすいです。
最初に書いたように硬めの素材ラケットに張ると極薄のようなアンチのような不思議な感触を感じるのですが、食い込ませて持ちつつも弾いた感触が独特です。
極薄ラバーでやるフラット系のような相手の回転の鈍感さと、食い込んで包み込んで回転を打ち消すような感触があり、強い回転でも打球感がわかりやすいので角度を合わせて食い込ませつつ調整を加えて払ったり、と言う事も出来るので非常に面白いです。
恐らくリフト系の技術を極薄以外の裏ソフト系ラバーでやるのなら、そこまで強いインパクトが無くてもそれなりにやりやすい組み合わせとしては硬めの特殊素材+土星PROと言う形は有りだと思います。
フリックでのレシーブなどもこのラバー独特の球持ちで多少慣れは必要ですが、角度合わせや捉え方、弾き方を身につければかなり強気で攻めて行っても問題無い使い心地です。

【おすすめラケット】
ある程度板厚のある5枚or7枚合板の場合は初心者が技術習得をする場合に限りおすすめです。
仮に試合で土星PROのいい所を生かしつつ安定して攻めたい場合は、しなりの少な目のアウター系特殊素材ラケットの方がいいでしょう。
木材合板系では球持ちが良すぎて、不意に合わせた時に思いもよらない飛び方をする事があるので、実戦に使うにはイマイチ安定感は出ないと思います。
その点硬めの特殊素材ならば食い込みがある程度確保されるので、変に球を持ちすぎてコントロールがおかしくなると言う事も減りますし、弾きの良さが出る事でフラットに引っぱたいていくプレイも容易になります。
ファイヤーフォールACとティモボルZLCではしなりが極端に少ないと言う同一の特徴があるのですが、前者はインナーで後者はアウターの特殊素材ラケットです。
ファイヤーフォールACの場合はインナーの球持ちの良さがあって弾きが少し悪くなるので、個人的にはティモボルZLCの方が安易に扱えました。

【どんな人におすすめか】
どちらかと言えばフラットに捉える事が多い人向け。
弾くだけではなく、球をラケット上でホールドする時間が長めと言う事もあり、フラット気味に捉えてもドライブを振りに行けばしっかり回転を掛けることが出来ます。
紹介動画にもあった下回転の強さも、こういう部分があっての打ちやすさに感じます。
逆にフラット系技術だけの構成でもプレイ上特に問題があるとも思えないので、特に長年卓球を続けていてドライブよりも引っぱたくスタイルが定着している人、なんでも角度打ちで払ってしまう人なんかにはいいラバーでしょう。
回転で押したい人には絶対に向かないラバーではありますが、カットマンの場合は切れ味と安定感が良く、ジーニアス+OSのような感触です。

【総評:7点】
点数としては最近の性能のいいラバーの中では平均的と言う扱いになります。
特に攻撃性能が高いわけでは無く、この技術だけ磨けば得点率が格段に上がる、と言うのもそれほどは無いように思えます。
フラット系技術においては打点が低くても軽く払いに行って威力もあるので決定力はありますが、球威としては全体的に控えめ。
ただ、攻守のバランスはいいように思えます。
攻撃性能特化では無いし守備性能特化でも無く、しかしどちらも水準は満たしていて扱いやすさもあるので、使い慣れてみると人気が出るのも頷ける性能でした。
最初の内はなんか球が浮きやすいとか回転性能も高くないなぁと思いがちかもしれませんが、それは使い方次第。
小手先の上手さがある人程気に入りやすいラバーなのかもしれません。

ジーニアス+OSに似た物を感じますが、分厚く当ててしまうと特に切れる事も無く平凡さはある物の、球持ちが良く擦りに行くと意外と切れて安定感がある事からかもしれません。
同じようにジーニアス+OSにも感じた変な浮やすさや食い込み加減の調整のしづらさもあったのですが、ある程度しっかり打ち分けるか硬いラケットにすることで扱いやすくすることが出来ました。

ラバーの紹介動画にもありましたが、初心者が技術習得するのには非常に理にかなったラバーに思えます。
と言うのも中途半端をやれば浮きやすく回転もかからないのに、お手本通りに打てれば弾道の制御もしやすく回転も掛けることが出来るからです。
このラバーで弾く感触や回転を掛ける感触を覚えられれば、大抵のラバーでも弾いたり回転を掛けたりと言う事が出来そうです。


【備考】
スポンジが柔らかい事で張り替えには注意が必要ですが、ラケットのコート剤を塗った上で優しく剥がす分には問題ありません。
スポンジ自体もしっとりとした作りなので、ターボフィックス系のサラサラで薄い膜の接着層でも比較的簡単に剥がせます。
しかし、無理をすると簡単にスポンジが裂けそうな柔らかさではあるので、出来る限り剥がすのは控えた方がよさそうです。