ボンバード極薄













投稿者:どっくま


ボンバード極薄(赤) レビュー

<モニター紹介> 
卓球歴約9年
ブロックからの組み立て中心のドライブ主戦型

今回の使用ラケット
メイス(アリレートカーボン)
バイオリン(五枚合板)

基本的にバック面でのレビューになります。
今回のレビューは主にドライブ主戦型の人間が使ってみた感触というのがテーマになります。

<簡潔にまとめると>
球を「止める」「弾く」ことに優れており、また回転量が多く、表ラバーのように弾いたりすることもチキータをすることも出来る機転を効かすことに優れたラバー。
「裏ラバー」でも「表ラバー」でもないがどちらの技術も使う事が可能な新ジャンル。

<はじめに>
普段ドイツ系のテンションラバーの使用頻度が多い私が使えるか悩みましたが、前々から極薄ラバーというものに興味を持っていたことで今回チャレンジ。
パッケージを開けてみると正直品質は良いものとは呼べません。パッケージの裏側は赤い色が移ってて、更にラバーには黒い斑点的なものも。
MazeProや水星2、BreakProなど最近の中国ラバーは品質が向上しているように思ってたのでちょっと残念でした。
粒の形状はこれといって特徴的なところは見られませんがちょっと密集してるかな?という感じです。
スポンジの硬度はやや硬め、まあ中国ラバーにしてはそうでもないかなというレベルです。
とりあえず打球感が本当に「木で打っている」という感触です。慣れるまで少し気持ち悪くすら感じます。

<軽打>
普通に合わせる程度で打つのには問題ありません。ただナックルになりやすいですし、ちゃんと引っ掛けないとどナックルでふわっと浮いて飛んでいきます。球離れが早く、表ラバーで打ってる感覚に近いです。

<攻撃全般>
ドライブ...
思ったより普通の感覚で打てました、がしかしやはり決定打とするような球は求められないようです。孤線は思ったほど高くなく最近の中国ラバーの中では低い方ではないでしょうか。
回転量は多くループドライブがなかなか効果的になりました。また、回転を最大限掛けた球と掛けないように意識した球の回転量の差が大きく相手がブロックを合わせられない場面が目立ちました。これがこのラバーで攻めにいった場合のスタイルということになるでしょう。中陣からの攻めはかなり厳しく速度が出ないし距離も出ないということで回転量があっても簡単に打たれてしまいます。
下回転の持ち上げは近年のラバーは全般的に性能が良いので突出しているということではなかったです。

強打...
速度が無いので誉められたものではありませんが、ロビング打ちの時にはどナックルを放れるということで相手が返せない(ロビングに思った以上距離が出ない)ということがありました。ロビング打ちで余裕がある時に反転してボンバードで打ってみたりすると効果的だと思います。

台上...
ツッツキはかなり切れます。また飛ばないラバーの為に短く調整するのがかなり楽になっています。ただ切るときはちゃんと意識的に切りにいかないと、中途半端にするとナックル性の棒球になります。
ナックルとの使い分けがこのラバーのメリットであるのですがナックルはナックル、切るときは切るとしっかり意識してすることがこのラバーの台上での勝負となります。
チキータについては横の変化が激しくかなりやり易い部類と思います。個人的にはツッツキよりチキータのやり易さを推したいところです。 

<守備全般>
ブロック...
跳ねないだけあって非常によく止まります。速度もだいぶ削がれて相手からすると「思ったより返ってくるのが遅い」という状況になるようです。当てるだけではナックルになり、速度の差に慣れられると払われたりする恐れがあるので自分で上回転を掛けて返すというのを織り混ぜながらすると嫌らしさがより生かされるでしょう。

カット...
専門外なので深い話は出来ません、参考程度に。
回転量は多いのですが如何せん相手の球の勢いを殺しすぎるのかやはり飛距離が足りないです。またそれを補う為に特殊素材ラケットを使うとそれはそれで薄いラバー故にラケットで打つ感じがかなり強いために打球感に好き嫌いが出てくるのではと思います。

サービス...
この回転量は大きな武器でしょう。また弾まない故に思い切り切っても長さの調整しやすいです。バックサーブでの球の伸びが良くいつもよりサービスエース率がかなり上がりました。

<ドイツ系テンションラバーを使ってた人間でも扱えるのか>
まず飛距離の差は言わずもがなですが意外と球離れの早さなどはドイツ系ラバーの中にも近いものがあるように思えます。
打球感や回転の掛け方はドイツ系ラバーだけでなくそもそも中国ラバーともかなり違うはずなのでドイツ系ラバー使用者が圧倒的に使いづらいのかというとそうではなく、「ドイツ系裏ラバー」「中国裏ラバー」それぞれと全く違う新ジャンルの裏ラバーとなりうるので、ドイツ系ラバーからの変更でも中国ラバーからの変更でもスタートラインはあまり変わらないように思いました。
ただやはりプレースタイル的にドイツ系ラバーユーザーは中国ラバーユーザーに比べ引き合いや中陣に下がって打つような人が多いと思うのでその点は中国ラバーユーザーからの方がプレー領域的に慣れが早いのではないでしょうか。

<まとめ>
これは本当に「裏なのに異質」という売り込み文句通りであり、打つ相手によって「粒高みたい」「表ラバーみたい」と様々な意見を言われました。普通の裏ラバーみたいなドライブ球、表ラバーのような弾き、粒高ラバーのようなナックルショートとバラエティーに富んだラバーです。
非常に回転量に強みがあるラバーでその多さだけでなく掛ける・掛けないの調整しやすさが大きな武器となっています。
練習相手が皆口を揃えて言うのが「これが使いこなせるようになったら本当に強い、いやらしい」ということです。
ちょっとかいつまんだだけではまだまだラバーのポテンシャルをフルに生かせないですが誰にでも可能性を持たせてくれる裏異質ラバーといえるでしょう。