投稿者：just
キャリブラ ツアーM（STIGA)
レビュー
■レビュー環境
・使用ラケット
アバロックスＰ７００
・使用ラバー
キャリブラツアーM 黒 MAX（以後ツアーと表示）
キャリブラＬＴ 赤 MAX（比較対象 以後ＬＴと表示）
・重量
ツアー重量 パッケージ込み重量99ｇ→ラバーカット前重量64ｇ→ラバーカット後重量45ｇ
ＬＴ重量 パッケージ込み重量84ｇ→ラバーカット前重量59ｇ→ラバーカット後重量41ｇ
ツアーの方が明らかに重いですが改めてＬＴの軽さを再認識しました
やはりスポンジが粗くないためスピン系テンションラバーより軽めでした
■第一印象
スポンジはＬＴ同様オレンジで気泡が粗くなく硬さが同じくらいなためほとんど違いがわかりませんでした
シートはさらさらしていて滑ってしまいそうな印象でしたが玉突きをした感じでは結構引っかかりがいいので回転性能も期待できます
またＬＴよりシートが柔らかいので食い込ませやすかったです
made in JapanなのはＬＴと同様でヨーロッパメーカーとしては変わっている点ですね
主にフォア面での使用の感想です
■攻撃技術全般
・軽打
ＬＴと比べても直線的に飛びやすいため最近のスピン系テンションラバーや粘着テンションラバーばかり使っていたからか最初は自然とネットミスが多かったですが慣れば問題ない程度です
特別勝手に飛ぶ訳ではなくクセが少ないのでコントロールしやすく扱いやすかったです
・ドライブ
軽打同様、直線的に飛びやすいですが安定して連打しやすかったです
スピード・スピンはかなり控えめな感じで威力が乏しく不満を感じました
ツッツキなどの下回転に対しては回転の影響をそこまで受けないので持ち上げやすかったです
ただやはりループドライブなどの回転量はイマイチでした
逆にスイングの割に回転量が少ないので相手がネットミスすることが多かったです
そのため相手のブロックの角度が狂いやすく思いの外取りずらそうでした
飛距離はあまり期待できないので基本は前陣でプレーする必要があります
■守備技術・台上技術全般
・ブロック
回転に対して鈍感で弾みも強くないので角度調整をそこまで気にすることなく安定してブロックすることができます
ただ伸ばしたり横回転を掛けるなどの変化を付ける技術がそこまで変化が強くなく相手に連打をくらいやすかったです
・ツッツキ
若干シートに引っ掛けるようにして掛けようにしないと回転量が少なく強打をされやすかったです
逆に回転をわざと掛けなかったりしやすいので回転量の変化で多少得点することができます
好印象だったのが流し気味のサイドスピンツッツキで回転量はそこまではないのですがかなりやりやすく安定するので他のラバー以上に多様しやすかったです
・フリック
可も不可もなくという感じで特にやりずらいということはなくこれと言って特徴はないように思います
ただツッツキ同様流し気味で打球したり回転を残してフリックしやすいため相手を惑わしやすかったです
■おすすめのプレイヤー
回転量の変化で得点したい方や回転を利用してプレーするテクニシャンにおすすめできます
逆にラバーにスピード・回転性能を求める方などの性能を重視する方にはおすすめできません
■まとめ
正直、ＬＴの方がスピード・スピン性能が良く感じました
ただ回転の変化を付けやすく流しや回転を残す技術がやりやすかったです
ボールの威力で相手を圧倒するのではなく回転の変化で得点するテクニシャン向きのラバーと言えるでしょう
そのためある程度回転を操れる中級者以上の方ではないとこのラバーの性能を引き出せないと思います
回転に鈍感なため相手の回転に左右されずらくマイペースに回転に変化を付けられる最近の新しいラバーとしては面白いラバーでした
