インナーフォースZLF【butterfly】 - just : 卓球ラバーレビュー[卓球用品比較評価サイト]

投稿者：just

インナーフォースZLFレビュー

* レビュー環境

・使用ラケット

インナーフォースZLF ST

・重量

８５g

購入当初は８２gでしたが湿気を吸って今の重量です

軽い個体は７０g台後半から重い個体は９０g台前半まで確認してます

・板厚

５.６㎜

インナーフォースシリーズの中で一番薄くしなりやすい厚さと言えます

・ブレードサイズ

１５８×１５２

ティモボルシリーズや水谷隼は１５７×１５０とややブレードが大きいためラバーを貼ると両面で２～６g程度重くなります

・グリップ

やや平べったく細いためグリップチェンジしやすかったです

個人的に細めのため若干力が入りにくくもう少し太い方が好みです

* はじめに

今更という感じはしますが個人的にとてもオススメのラケットのためレビューしたいと思います

ラバーをレビューするときはほとんどこのラケットに貼ることが多く、その理由についても説明したいと思います

* 攻撃技術全般

正直弾みはコルベルのようなベーシックな５枚合板と同等か少し弾む程度で弾みは特殊素材のラケットとしてはかなり大人しめと言え、球離れも遅いためスピード性能は低いと言えると思います

特徴的なのは球持ち・回転の掛けやすさで擦るのはもちろん食い込ませて回転を掛けやすくこの辺は５枚合板に似ていますが食い込ませるならこのラケットの方が回転が掛けやすく掛かると感じました

また強くインパクトした時に通常５枚合板だとしなり過ぎてエネルギーロスしやすいですがこのラケットは強くインパクトしてもそこまで大きくしなることがないため威力を出しやすいです

球持ちが災いしてミートがやりにくいためドライブに向いているように感じました

とにかく安定性の高さは特殊素材とは思えないほどありミスの少ないプレーがやりやすいです

* 守備技術・台上技術全般

ブロックは当てるだけだとスピードが乏しく回転の影響を受けやすいため少しでも伸ばしたりする方が向いているように感じこの辺は５枚合板のような感覚に似ています

カウンターは球持ちの良さが生きてやりやすく安定性が高いです

サイドスピンブロックやナックル性のブロックなど柔らかいタッチの要求される技術もしっかりボールを持ってくれるのでやりやすかったです

台上は弾まない部類のラケットのためやりやすいですがブレードが少し大きいためか振り抜きが悪く、もう少しブレードが小さい方がチキータなどがやりやすいように感じました

* サービス

特殊素材の特にアウターのラケットは球離れが早いためロングサーブのスピード感は良いのですがショートサーブでしっかりと回転を掛けるのが難しく感じていましたがこのラケットはロングサーブのスピード感は劣るもののロングからショートまでしっかり回転を掛けることができコントロールしやすいのが特徴的だと思いました

* 相性の良いラバー

硬めのスピン系テンションラバーとの相性が良く中でもターゲットアルティマ５０との相性が今まで合わせた中で一番良くそれまで球離れが早くスピード性能に特化したラバーだと思っていたターゲットがこのラケットに合わせると高い回転性能を感じることができ高いレベルのバランスでラバーのポテンシャルを引き出すことができていると思いました

逆に相性が悪いラバーは粒高や表ソフト、ゴクウスラバーのような変化重視のラバーと合わせると確かに安定はするのですが変化が乏しくなってしまいやすかったです

その他粘着ラバーやスピード系テンションなどのラバーは相性は悪く感じることは少なかったですが個人的には硬めのスピン系テンションラバーを合わせた方がラバーのポテンシャル、特に回転性能を引き出しやりやすいためオススメです

* オススメのプレイヤー

プレーが安定重視または回転重視の方

５枚合板を使っていて安定性を保ちつつもっと威力が出したい方に特にオススメします

ブレードサイズがやや大きいため重量が重くなりやすく振り抜きが若干悪いため基本的にある程度のパワーがある方が前提になります

スピードや飛距離が出るラケットではないためラケットにスピードを求める方や後陣でプレーすること多い方にはオススメしません

* まとめ

最近のラケットの多くはラバーとの相性以上にラケットの個性が強いものが多いです

ラケットの個性が強いとラバーの性能が分かりずらくポテンシャルを引き出せないことがあります

その点このラケットはラバーのポテンシャルを高いレベルで引き出しやすく他のラケットでは気がつかなかったラバーの性能を感じることがあります

そのためラバーをレビューをする場合柔らかいラケットの代表としてラバーを合わせることが多いです