kamui



























投稿者:ぐらたす



神威−FL[WRM]

使用ラバー
RASANT-PowerGrip(2.1mm) 52g
日本製回転系テンションラバー(特厚)43g
省チーム用Break-Pro(2.2mm) 46g

1.ざくっとレビュー
前陣・中陣で強ドライブをガンガンかけるタイプの超攻撃型ラケット
球持ちを活かした、スピードドライブの威力・回転力でひたすら連続攻撃する選手向け
良く弾むが、弾くようなフラット強打向きではない。
男子選手・または男勝りな女子選手専用ラケット

2.第一印象
ブレードサイズ158弌150
ブレード厚5.8mm
重量は90g

白系(銀色)と黒色の交織特殊素材を入れて7枚構成のインナーラケット
玉突きでは、ぶっとび系の代表プリモラッツカーボンほどではないが、やや高音で弾む。
打球感はマイルドな気がするが、押し出す感じで打つと飛距離が出る。弾みは期待できそう。
グリップは、これまでのWRMラケットより5mmほど長い。レンズはなくWRMのこだわりを継承し握りやすい。
品質は、これまでのWRMラケットより格段に良くなった。雑な感じはない。
板に書かれた文字:神威、KAMUI、OVER POWER
グリップからブレードに向けた紺色の斜めライン、異彩を放っている。

3.攻撃技術全般
【ドライブ:9.0点】
「かなり弾むのに球持ちが有る。」
プラスチックボールでも、強回転ドライブがしっかりかけられます。
普段、他社プラ用インナー系ラケット使用している卓球仲間にも試打してもらったのですが、ドライブの回転量・威力共にgoodの感想でした。
くい込ませながら(持ちながら)、スイングスピードの速いドライブを掛けきる感覚で打てるなら破壊力は十分です。攻め続けている時は、圧倒的に強いラケットだと思います。ドライブの引き合いの安定感もよく、回転・威力で相手を圧倒するようなプレー向きだと思います。打球点を落としたループドライブ・台上ドライブも回転量が多く、弧線もしっかり出ます。球もちがあるので、カーブ・シュートも多彩にできます。
プラボールに移行して諦めかけていた回転系攻撃の威力がしっかり出せるイメージです。

上級者が使用するなら圧倒的な破壊力がありますが、スイングスピードがしっかり出せる選手でないと、ちょっと厳しいかもしれません。
「一気に振り切るスイング」と「くい込ませるドライブ」ができない選手は、「弾み」と「球持ち」を活かせないと思います。初心者は手を出してはいけない気がします。

【スマッシュ:8.5点】
球持ちがあるので、弾くような打ち方のスマッシュはうまくいかない感じがします。
ドライブ系スマッシュでくい込ませて若干かけ気味に押し出すような打ち方でないと安定しません。(パチンとはいきません。)
アウター系特殊素材を使って前陣でカウンタースマッシュするような選手には合わないかな。くい込ませるドライブに特化したラケットだと思います。
とはいえ、ドライブ系スマッシュの破壊力はものすごいものがあります。
神威のスマッシュはドライブ系と割り切ったほうが良いのかもしれません。

【カウンター:7.5点】
相手回転の影響は受けやすいと思います。相手の強打に対して、タイミングが遅れスイングがしっかりできないと回転に負けてオーバーミスしやすいような印象です。フラット系のカウンターは難しく、すべてドライブ系のカウンターでいくくらいの感覚が必要かと思います。相手のドライブボールに対して回転力で上回るような掛け返す意識を持ってプレーしたいところです。
超攻撃的で球持ちがあるラケットなので仕方ない感じです。

攻撃全般としては
強ドライブ攻撃に特化したラケットといえます。とにかく回転をかけて攻め続ける選手向きの性能です。

4.守備的技術全般
【ブロック 7.0点】
 ブロック時は球持ちの良さから回転の影響を受けやすい感じです。当てるだけのブロックだとぶっ飛ばされやすく、反撃を受けやすく感じます。
ブロックというよりは、柔らかく伸ばす系ブロックを多用し、相手のミスを狙うか、反撃の強ドライブに繋げるかの選択になります。
強打に対する前陣ブロックでピッチ戦になった時は、普通の打ちやすいボールになってしまう感がありますので、スピードで負けないようにしたいところ。(反射神経勝負になる感じです。)
ブロックに関しては、アウター特殊素材には勝てない気がします。

【ツッツキ 8.0点】
 球持ちが良いので、回転量が多い攻撃的なツッツキができます。弾むのに安定感があり、よく切れます。しかし、相手回転の影響はやはり受けやすいので当てるだけではなくしっかり回転を掛け返したい感じです。

【サーブ:9.0点】
レシーブのストップ・フリックなんかの細かいプレーもやはり回転の影響を受けやすいと思います。しっかり回転を読んだプレーが必要だと思います。チキータ等の台上ドライブ系技術も自分から先手を取るプレーができないと難しい感じがします。

サービスに関しては、弾むのに回転が掛け易いと思います。ショート・ロング・上系・下系ともに問題なくできます。弾みの強いラケットはサービスで回転がかけにくいものが多いのですが、かなり好印象です。

守備全般としては
弾むラケットなので仕方ない部分がありますが、中級者の使用は難しいかな。
サービスとツッツキが良いので、レベルの高い選手なら守備的性能の難しさを攻撃性能で相殺できると思います。

5.おすすめラバー
  今回、ドイツ製回転テンション(RASANT-PowerGrip)、日本製有名回転系テンション、粘着テンション(省チーム用Break-Pro)他で試打しました。
 粘着系テンションとの相性は良くない感じがしました。テンションラバーの方が圧倒的に威力を出せる感じがしました。もっと硬い硬度のテンションラバーが更に威力を上げてくれるかもしれません。

6.総評
 プラボールを意識したWRM新作の弾むインナーラケット「神威」
 今、プラボール用ラケットして発売されているラケットより、更に「弾むこと」と「球持ちを良くすること」を意識しているだけあって、性能・品質ともに良いと思います。
他社インナー系ラケット使用者の意見を聞いたところ、高価格なラケットとほぼ同等の性能との意見でした。
球持ちが良すぎて、慣れるまで大変との意見もありましたが、強ドライブの回転力・威力は圧倒的との共通評価でした。
これからの卓球界を背負うため新たな領域に入る覚悟がある若者には、ぜひ使ってほしいラケットです。
初心者が使うにはかなりきびしい仕様ですので、ご注意ください。

さて、私は普段、両ハンド攻撃型でプレーする時は、アウター特殊素材ラケで粘着テンションを組み合わせて、プラボールに対応させてきました。
前陣カウンター狙いの両ハンドドライブ主戦型です。(運動量は多くありません。)
今回、神威を試打して感じたことは、「圧倒的運動量が必要なプレー向きラケット」ということでした。言い換えれば、今、ほとんどの男子選手が目指している「超攻撃型両ハンドドライブ選手」でないと使いこなせないということになります。
女子選手で前陣のピッチの速いラリーからカウンターを得意とする選手には合わないと思います。
老獪な省エネプレーにも合いません。運動量の少ない非力な選手にも合いません。(私を含め)
「超ドライブ主戦のトップ選手向け仕様のラケットであること」を付け加えておきます。