rising
























投稿者:ザーシー

翔龍(ヤサカ)

◆自己紹介
・卓球歴 10年
・戦型 普段はペンドラ+粒高ですが、時々シェークも使います。

◆試打環境
・使用ラケット
王励勤
インナーフォースALC
キョウヒョウ皓
馬琳エキストラオフェンシブ
チャイニーズAL

◆第一印象
翔龍はヤサカが開発したプラボール対応テンション系粘着ラバーです。
ヤサカから久しぶりに粘着性ラバーの新作が発売されるとのことで発売前からかなり注目されていました。
スポンジはしっとりとした湿り気があるような独特の触り心地で弾力があります。
赤ラバーには赤スポンジ、黒ラバーには黒スポンジが搭載されています。
シートは強粘着とまではいかないもののある程度の粘着力があります。
一部ではグルーを塗ったテンキョクに似ているという噂もある翔龍ですが、その性能や如何に。

◆攻撃系技術
・基本打ち
中国製粘着性ラバーの中ではソフトな打球感です。
シートにボールが食い込みしっかりとボールを掴みます。
打ったボールはかなりスピードが出ます。
市場に出回っている粘着性ラバーの中でもトップクラスの弾みで、テナジー05などのスピン系テンションの回転重視タイプのラバーと比較してもほぼ互角に渡り合えるスピード性能だと思います。
まさにスピード重視のプラ対応粘着性ラバーだと感じました。

・ドライブ
食い込ませるドライブは他の一般的な粘着性ラバーと同じ感覚でスイングするとオーバーしてしまいミスを連発してしまいました。
回転重視のテンションラバーと同じような感覚でスイングすると丁度良いと私は感じました。
基本打ちと同様にシートがしっかりとボールを掴む感覚があります。
ボールはやや直線的な弾道で相手の台に飛んでいきバウンドしたあともグングン伸びていきます。
スピン系テンションラバーの相手とのドライブの引き合いでもスピード負けすることなく十分に戦うことが可能です。
グルーを塗った粘着性ラバーの性能にかなり近づいてきたようなイメージです。
擦るドライブは粘着性ラバーらしい強烈な回転がかかります。
食い込ませるドライブと同様にボールが飛び出す感覚があるため打ち方の調節が必要ですが、普段からスピン系テンションを使っている方には違和感なく使って頂けると思います。
ここまでドライブのスピードが出る粘着性ラバーはノングルー以降初めてだったので驚きました。

・スマッシュ
ボールが食い込むタイプのラバーなので一瞬ボールを掴む感覚がありますが、非常に安定したスマッシュを打つことが可能です。
スピン系テンションラバーのスイングでスマッシュすると良いと思います。 

◆守備系技術
・ブロック
相手の回転の影響を受けやすい粘着性ラバーの特徴はありますが、そこまで強い粘着力ではないので影響されすぎることは無いです。

・カウンター
ボールが食い込むので相手の強打をグッと掴む感覚があります。
掴んだ後にカウンターで打ち返すには力のあるスイングが必要です。
相手ボールの勢いを止め、力を上手くボールに伝えるこができなければミスになるので注意が必要です。

・ロビング
ボールがよく弾むため下げられても他の一般的な粘着性ラバーよりは粘ることが可能です。
ただスピン系テンションに比べるとロビングにスピード不足を感じる為、注意が必要です。

・カット
粘着性ラバーのカットとしては若干飛び出す感覚がありますが、テンションラバーでカットしている方にはむしろ違和感なくカットを切ることが可能です。
グルー時代に粘着性ラバーにグルーを塗っていたカットマンの方には是非一度手にとって頂きたいです

◆台上系、サーブ、レシーブ
・ストップ、ツッツキ
食い込みがよく弾むためシート上でやや飛んでしまい、粘着性ラバー特有のビタ止めストップは少々難しいです。
ツッツキは他の粘着性ラバー同様にブチ切ることが可能です。

・ショート、プッシュ
ボールが食い込みよく弾むためショートやプッシュはコントロールし易いです。
粘着性ラバーでのショートやプッシュが落ちてしまうことに悩んでいた方には是非試して頂きたいです。

・フリック、チキータ
攻撃系の台上技術はボールが食い込み過ぎると、回転が十分にかかる前に飛び出してしまうような感覚があります。
ボールを薄く捉えて回転をしっかりかける必要があると思いました。

・サーブ
粘着性ラバー特有のサービスでの回転のかけやすさは健在です。
翔龍にするかスピン系テンションにするかで迷った際にはサービスのやりやすさを選択の基準にすると良いと思います。

・レシーブ
ノングルーでの従来の粘着性ラバーや極薄シリーズのような多彩なレシーブはやや難しいです。
特に相手の回転に自分の回転をかけ返すようなレシーブはボールが食い込み過ぎてしまいやや難ありです。
回転重視のスピン系テンションと同様のレシーブでの使い方が適していると思います。

◆おすすめプレーヤー・ラケット構成
A、テンション系粘着ラバーにさらなるスピードを求める方におすすめです。
プラ対応テンション系粘着ラバーはまだまだ数が多くはありません。
翔龍はその中でもスピード性能がトップクラスです。
ノングルーの粘着性ラバーでここまでスピードが出るラバーは貴重だと思います。
グルー時代はそれぞれの特徴から、グルーを塗ったテンションラバー派とグルーを塗った粘着性ラバー派に分かれていました。
しかしノングルー以降はどちらもスピン系テンションラバーに流れざるを得なかった印象がありました。
グルーを塗った粘着性ラバーを渇望していた方には是非試して頂きたいです。

B、スピン系テンションから粘着性ラバーへの以降を考えている方にもおすすめです。
スピード、スピンの両方の面で、回転重視のスピン系テンションと互角に渡り合える性能を翔龍は発揮します。
粘着性ラバーに以降したいけどやはりスピード不足などを理由にスピン系テンションから変えられずにいた方も多いと思います。
しかし翔龍を試打したことで、スピン系テンションとテンション系粘着ラバーとのギャップはどんどん小さくなっていると感じました。
粘着性ラバーに興味があるかたには是非一度試して頂きたいです。

◆まとめ
プラ対応粘着ラバーは紅双喜から続々と発売され話題となりました。
しかしその一方で各メーカーはやはりスピン系テンションに力を入れている傾向にあります。
今回のヤサカからの新作粘着性ラバーの発売は市場にどんな影響を与えるか注目です。
ノングルーによりグルーを塗った粘着性ラバーユーザーはスピン系テンションか弾まない粘着性ラバーへの変更を余儀なくされました。
しかし翔龍のようなグルーを塗った感覚に近い粘着性ラバーの登場を望んでいた方は大勢いたと思います。
ユーザーの声がメーカーに届くような市場になれば良いと思います。