
投稿者:あさじん
[自己紹介]
卓球歴17年、縁あって指導をさせてもらいながら現役を続けている用具好きです。
[レビューする商品名]
Q3 ミズノ
[使用環境]
使用したラケットはダーカーのリベルタシナジープラスです。
簡単に説明するとアウターカーボンで若干球持ちがあり、打球が上に上がるが弾みがとても良いラケットです。
フォア面Q3赤2.1mm
バック面Q3黒2.1mm
接着剤フリーチャックII(バタフライ)
以上の環境で使用しました。
[はじめに]
Q3はミズノさんが住友理工さんと共同開発して作り上げた日本製のラバーということで個人的に興味が沸きました。
余談ですが嗅いだことのない独特のにおいがします(笑)
まずフォア打ちの段階ですでに引っかかっている感覚に驚きました。
常に角度の調整が必要なような感覚で、この段階ですごく繊細な印象を受けました。
軽打弾みはラザンターR50UMAXに比べるとすごくおとなしく感じます。
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
強打ではすごく詰まった打球感で上回転に対するドライブは思ったほど弾道は上に上がりませんでした。
引っかかりは強いのですが前に振るドライブだと球離れが早く上に上がり過ぎない印象でした。
硬度が47度と高めなこともありしっかり打たないと飛距離は出しにくいです。
慣れてくると回転だけ生かして繋ぎのドライブを打つこともできました。
下回転に対するドライブではシートの引っかかりが発揮されスリップせずしっかり回転のかかったドライブを打つことができました。
ループで回転、前に振ればスピードのしっかり乗ったドライブを打つことができるので打ち分けが得意な方が使うと球質差が出しやすいと思います。
スマッシュはしっかり打たないと回転の影響を受けやすいので慣れが必要だと思います。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
ブロックではシートの引っかかりのためか当てるだけで回転が残り、伸びるブロックになりやすい印象でした。
相手には打ちにくいボールになると思います。
若干上に上がってしまうので注意が必要です。
カウンターは回転を上書きするように打つと相手のボールの威力に負けずに打つことができるので積極的に狙っていけます。
これがこのラバーの一番好印象なところでした。
ツッツキは低く、回転のかかったツッツキができました。
練習相手からすると自分が想像しているよりも回転がかかっているようです。
カットは試していませんが回転はすごくかかりそうな気がします。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
サーブはシートの引っかかりが良いので回転をかけやすいです。
弾み過ぎることもないのでよいと思います。
レシーブは回転を上書きするように返せば安定しました。
チキータでボールが落ちにくいので好印象でした。
フリックでは一瞬掴んで投げているような感覚もあり安定しました。
[おすすめな方]
基本的に硬く、回転の影響を受けやすい印象だったので、回転を利用するのが得意な方、自分から球質差を作りたい方にはおすすめできると思います。
硬いラバーが好きでインパクトが強い方の方が特徴を発揮しやすいと思います。
[まとめ]
上記の通り使う人を選ぶ回転とスピードを両立した高性能ラバーでした。
ミズノさんが上級や向けと書いているのに納得しました。
使いこなせれば心強い武器になると思います。
[補足]
ラバーに慣れ日に日に印象が良くなっていく中、2週間ほど経った段階でラバーの中心付近のシートとスポンジが剥離した状態になりました。
他のラバーでも経験したことはありますが、原因はわかりませんので参考までに書いておきます。