フォルティウスFT












投稿者:katsuo000
[自己紹介]
  ・卓球歴:20年以上
  ・戦型:シェーク両ハンドドライブ
  ・現役時代の成績:中学、高校と予選大会トーナメントを勝ち抜いて県大会出場
  ・メイン用具
  OSP製ヴィルトーソ+ ラウンドストレート (R-ST)
  フォア(F)面:省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ、40°、2.15mm、黒
  バック(B):スピンアート 特厚、赤

[レビューする商品名]
  フォルティウスFT ST

[使用環境]
  F:
   テナジー05 厚
   テナジー80 厚
   水星IIブルースポンジ
   DHS製キョウヒョウNEO3 (一般)、39°
   DHS製省チーム用キョウヒョウNE03ブルースポンジ、40°

  B:
   DHS製キョウヒョウNEO3 (一般)、39°
   ロゼナ、厚
   スピンアート、特厚
   テナジー80、厚

  など色々あわせました。
  今回は、省チーム用キョウヒョウNEO3ブルスポとスピンアートであわせた時のレビューとさせていただきます。
  駄文お付き合いお願い申し上げます。

[はじめに]
  フォルティウスFTは木材7枚合板のMizuno製ラケットになりますね。
  このラケットは近年人気の出ているラケットだと思います。
  その理由は、
  1. 日本代表候補の大島選手が使用していたこと
   (今もフォルティウスFT ver. Dを使用)
  2. 7枚合板らしいパワーと飛びすぎないバランスのとれた性能
  3. コスパがとても良い!(6000円くらい)
  だからでしょうか。
  Fドライブを打ってみてもしっかり弾んでスピードも出るし、台上はしっかりおさまるし、一発で好きになりました。
  FTはFine Touchのことで、とても打感の柔らかいラケットです。
  木材構成は
   リンバ材
   アユーズ材
   ヒノキ
   アユーズ材
   ヒノキ
   アユーズ材
   リンバ材
  となります。
  上板リンバ材って自分はかなり好きだなって思います。
  余談ですが、OSPのラケットも上板リンバ材が多く一発ではまってしまいました。
  上板リンバ材は粘着ラバーとの相性もかなり良好なのでマジでオススメです。
  このラケットを手に取ってみるとかなり重い事に気づくと思います。
  ブレードも大きめでかなり先端重心なので重量以上に重く感じます。
  この辺りは人を選ぶラケットかもしれません。
  それではレビューしていきたいと思います。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  ・Fドライブ
  打感が柔らかいので、とてもグリップしてくれます。
  ミスする感じがしないですね!
  球持ちがあるので、回転量のあるループドライブが凄くしやすいです。
  それでいて弾くような食い込ませるドライブもかなりやりやすいですね。
  若干の話ですが、特殊素材ありと比較すると少し球が遅いような気がします。
  また弾道が少し上へ上へ伸びる感じがあって相手のコートで失速しているように感じました。

  ・Bドライブ
  これが一番このラケットを握るかどうか迷うポイントだと思います。
  ラケットも重く振ることが難しいラケットなので、バックで棒球になりやすかったです。
  ミートしかできないと下がったらかなり苦しくなるイメージです。
  ドライブがふることができるとかなりボールを掴むのでアクティブブロックなどしやすくなると思います。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  ・ブロック
  ラケット重量があるので、結構ブロックが止まります。
  とにかくラケットに当てることができれば、上手い人なら簡単に入れることができる気がしますね。
  弾き気味にカウンターを打つときは打てますが特殊素材入りと比較すると若干遅い気がします。
  どちらかというといなすしたり、サイドスピンブロックだったりで、ブロックの幅を持たせると良いと思います。
  自分はアクティブブロックがかなり好印象でした。
  あと、止めるブロックもしやすかったです。
  なので、表で止めたりナックルにするのが好きな人はかなりやりやすいと思います。
  ラケットがボールの勢いをかなり吸収して発散してくれるイメージです。

  ・ツッツキ
  自分は柔らかすぎてあまりきれなかったのですが、友人に貸したらブチ切れツッツキが超安定してて、試合で超得点源になってました。
  ボールを掴むので回転性能はかなり高いです。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  ・サーブ
  少しボールが浮きやすい感じがあります。
  これは扱いやすい木材系ラケットでは仕方ないような気がします。
  なので、ラバーは硬めのラバーをあわせた方がいいと思います。

  ・レシーブ
  チキータがかなりやりやすかったです。
  わからない回転の横回転はとにかくチキータしておけばいい感じがしました。
  ただ柔らかいので、上と下を読み間違えるとミスしやすいので、そこはしっかりと見抜かないといけなかったです。

  ・台上技術
  自分は柔らかすぎるので少しやりにくかったです。
  ボールとしては回転をかけられるのですが、その分、浮きやすい印象です。
  特にフォア前は硬いラケットの方がコントロールしやすいと感じました。

[おすすめな方]
  基礎が固まってきて、初級者から中級者になろうとしている方。
  凄くボールを掴みやすいので、その感覚を認識するためだけでもかなり良いと思います。
  球持ちの感覚関係なく、同じ感覚でスイングできれば特殊素材ありのラケットでも入るので、このラケットでボールを持つ感覚を掴むだけでも結構良いと思います。

  本格派ドライブマンの方。
  大島選手が使用していたことからわかるように、ゴリゴリのドライブマンの方もぜひ使用ください。

  オススメできない方
  特にいません。特殊素材ありのラケットから転向してもすぐに使えると思います。
  値段も安いしとてもオススメです。

[まとめ]
  フォルティウスFTは
  1. 扱いやすくてハイパフォーマンスな攻撃用7枚合板
  2. 値段も安く、ラバーにお金をかけることができる
  3. ブレードが大きく先端重心で遠心力系のドライブが打ちやすい

  でした。
  やはり重量は重いのでこの辺りは結構ネックになってくる人も出てくるかもしれません。
  またしっかり打球が出来ないと、棒球になりやすいし、奇跡のようなすごいボールが打てる確率も、特殊素材ありと比較すると低い気がしました。
  この辺りが好き嫌いが分かれるところだと思います。
  でもハマるととても良いラケットです。

[補足]
  アウター特殊素材ありのラケットを使用している友人にお貸ししたその日、試合で全勝してました。
  かなり自分の思い通りのボールが打てるとおっしゃってました。
  今は弾まないので、アウター特殊素材に戻されてますが、色々試しているみたいです。

  自分としては、このラケットで基礎とボールを掴む感覚を覚えたように思います。
  ボールを掴む感覚を感じやすいので、その感覚がわからない人は一度使ってみてもいいかもしれません。

  以上、読んでいただきどうもありがとうございました。