
投稿者:セイギ
[レビューする商品名]
SuperKIM
[使用環境]
ラケット:フェミニスト(但しかなり柔らかくなってます)
フォア:エヴォリューションMX-P(厚)
バック:キングプロブルースポンジ48度→SuperKIM
[はじめに]
最初はお試しのため、サブラケットの王道03に貼ってみましたが、動画のとおりであまりにも衝撃を受けたため、「これだったらメインに貼って試してみるか」と踏み切りました。
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
自分はもともとバック主体で戦ってるため、バックに貼る事にしましたが、使うにあたっては「ある程度感覚に自信あるほう」に貼ってください。
まず、攻撃に関してですが、自分はバック3球目が得点源でしたが、それは少し少なくなりました。
というのも、「ボールの高さ」は、ラバーが掴んでくれて出せるのですが、「飛距離」に関しては、ベースが粒なので、裏よりは遥かに短くなりますし、少し表っぽく「若干ですが」面を開く必要性が出てきます。
当然ながら、バックからの3球目の「威力」も裏よりは落ちました
注意点は「裏ラバー『みたく』使える」のではなく、あくまでも「裏ラバー『っぽく』使える」程度と思ってください
なので、自分みたく裏→KIMと変更する場合は、ある程度の練習が必要となってきます
自分は週4前後、2〜5時間ぐらいの練習量ですが、使い始めて2週間経った今ぐらいで、やっと少々使い慣れてきた感じです(個人差は有ると思います)
さて、ここまでの内容で「なんか評価悪い気がするんだけど、なんであなたは使ってるの?」と思う方が多いと思います
理由はこちらです
『バック3球目での『点数の取り方』が今までと変わった』
先ほど書いた「バック3球目での『威力』での得点は減った」とありますが、今の得点の取り方は「バック3球目での『多種に渡る球種』での得点が格段に増えた」ということです
確かに『威力』は落ちたので、今まで見たく「バックからの3球目でブチ抜く」は無くなり、タッチされる回数は増えてしまいました
ところがです
バックから自分が3球目で打つと、時にはネット、時にはオーバー、後ろに下がったら前に落とされる、前を警戒し始めたらプッシュやミートで奥に送られて詰まってミスする
相手が『?????』となって、首傾げたときの優越感がたまりませんw(悪魔の微笑み…)
練習相手の人に必ず感想聴いてますが、口を揃えて出てくる言葉が「何が来るかが判らない」と言われます
Xiaさんの論法を使うと、「威力は落ちたので球威での時間は奪えなくなるが、判断が難しくなり、その点で時間を奪えるようになった」と言えばいいでしょうか
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
・ブロック
裏の面を出してしまうと、ベース粒なので、回転の影響喰らわないため落ちてしまうのでご注意を。SuperKIM用のブロックの面の角度を覚える必要があります。
但し、一度角度判っちゃえば、裏で必至に止めてたブロックがそよ風になるのも事実ですw
・ツッツキ
特に「下回転とナックルロングに対して」ですが、充分ご注意ください
下回転に対しては、裏より影響喰らわない分、裏の角度を出してツッツキしてしまうと、むしろオーバーしてしまうのでご注意ください
裏の時より少し角度をたてるか、上書き出来る人は上書きしてもいいと思います
・カット
本職ではないのでなんとも言えませんが、粒高でのカットをするイメージより、食い込ませて掛けるカットのような裏みたいな使い方の方がむしろ使いやすいかもしれません
[サーブ・レシーブ・台上技術] ・サーブ
あまり多様するのはお勧めしませんが、「騙しの一球」程度でサーブ出すのはアリだと思います
裏ほどは切れませんが、普通の異質ラバーよりは、食い込ませてしまえば切れてしまうので、相手は「粒高からのサーブだから切れてないだろ」って思って浅く取ってミスしてしまう人が目立ちますね
但し、あくまでも「普通の異質よりは切れる」程度なので、回転量は裏ほどは出ないので、多用するとパチコーンされてしまうのでご注意ください
・レシーブ
先ほどは下回転に対する注意を書きましたが、対粒高での常套手段である「ナックルロング」にもご注意ください
裏だとナックルが来てもある程度角度だけで入ったりしますが、ナックルロングが来てしまうと粒高の顔が前面に出てしまい、しっかり振っていかないとミスしかしないのでご注意ください
特に、裏からKIMに入った人は「KIMでのナックルサーブに対する撃ち方・入れ方」を新たに覚える必要性があるので注意が必要です
・台上
少しでも甘いサーブに関しての払いは圧倒的に楽になりました
特にバックに少しでも甘い短い下回転来た時は、こっちから先制仕掛けることが非常に楽です
[おすすめな方]
これは個人的な感想なので何とも言えませんが、「正統派の裏裏で威力で点数取ってる人」には、「単純にボールの威力が落ちるだけ」に成りかねないので、あまりお勧め出来ないかもしれません
自分は遊びでは異質ラバー(特にアンチ)を使う時が多いのですが、本職は裏裏で行くしかないなと割り切ってました
というのも「異質ラバーはプレーに変化をつけられるし、振り回しやすいから良いんだけど『いざ攻撃!』って時にどうしても出来ないのがなぁ…」という理由から、裏裏で戦ってました
そこに現れたのが、この『SuperKIM』
「これだったら変化+振り回し+『攻撃』が可能になるかも知れん…」
との思いで今使ってます
今は使って2週間目。裏に戻すか、このままKIMで行くかはまだ探ってる途中です
まだ、どうしても裏の面を出してしまってのミスが多いので、そこらへんが解決した時に、じゃあどっちがいいか?を考えようと思ってます
自分見たく「『威力』で点数取るよりも、ストップとロングのツッツキの使い分け、居ないほうへボールを回したりなど『コースや球種で点数取る人』」には、その『プレー幅』が広がるので、そういう人には一度TRYしてもらいたいラバーですねぇ
[まとめ]
ボールの『威力』という「縦幅」は裏ラバーより小さくなってしまいます
が、『球種による多様なプレー』という「横幅」は広がります
但し、『裏とまったく同じように使う事』までは出来ません
それ相応に、KIMで覚える事があるのと、KIMでの練習も必要にはなってくると思います
裏からKIMの人は裏みたく攻撃主体+αのプレーで使うのがいいと思うので1.9mm、異質からKIMにして攻撃面を上げたい人は1.7mmを使うと攻撃面を上昇させる形でいけると思います
【性能とは別の超大事な注意点】
これは絶対考えて頂きたいのですが、とにかく『ラバーが軽い』です
キンプロ48度からSuperKIMに変えた時、15gも軽くなってしまいました
これはさすがに軽すぎると思い、人生初のウェイトバランサーを10枚貼って、無理やり以前の重量に近づけたのですが、それでもキンプロ使ってた時よりも軽く、この軽さに慣れるのもちょっと大変でした
それともう一つ、一度貼って「じゃあ別のラケット、もしくはテスト用から本職に貼って見よう」という「貼り変え」は『不可能』なのでそちらもご注意を
スポンジが柔らかすぎて、剥がす時にボロボロに破けてしまいます
[補足]
ドライブに関してですが、自分はバック主体だからという点があると思いますが、下回転に対してのバックからのドライブは、裏の面でドライブすると持ち上げづらいです
裏よりは面をあけて、しっかり振りぬく事が前提ですが「なんとか上げる事はできる」って感じです
ただ、強引に上げるぐらいだったら、表のミートみたく打つか、粒のプッシュで返球するかのいづれかの選択肢を取ったほうが楽かなぁと思ってます
フォアに感覚があって、フォアで使おうと思ってる人からすると、今までの説明通り、新しく覚える事は出てくると思いますが、バックと違い振り切れる分、動画みたく「持ち上げる」点に関しては、ちゃんとドライブを理解してる人なら可能です
但し上記の通り「高さは出せるが距離は出ない」という点はご注意を
もう一つ目立つ特徴が「粒だけど中陣からでもある程度プレイが可能、後陣に下がっても入れるだけなら可能。しかも入れるだけと言っても、粒での後ろからのボールなので、相手に妙なプレッシャーを与えたり出来る」って感じですねぇ(まぁ騙しみたいな感じではありますが…汗)