
投稿者:Pまん
[自己紹介]
31歳男性
戦型はシェーク【裏+アンチ】
基本は前陣攻守。攻撃はは全てミートか乗せ打ち、ドライブはほぼしません。
リズムを変えるためにカットマンもどきみたいなこともします。
反転をかなり多めに行うので、どっちがフォアかバックかは決めてなく、どちらでも一通りできるようにしています。
学生で遊ぶ程度に卓球はやっていて、社会人で復帰して大会とかにも出るようになったので主な戦績はありません。東京の区大会で予選リーグは1位抜けをよくして、トーナメントでは最後まで勝ち上がれないかな、ぐらいのレベルです。
[レビューする商品名]
アポロ5超極薄
[使用環境]
使用環境
剛力FL
黒:アポロ5超極薄
赤:スキャンダル 1.5mm
どちらがフォアかバックかは決めていません。
[はじめに]
比較対象として
太陽pro極薄ブルースポンジ皮付→【太陽青】
太陽pro極薄皮付→【太陽ノーマル】
ボンバード極薄→【ボンバード】
アポロ5超極薄→【アポロ】
と略称します。
おそらく今wrmで売られてる極薄ラバーの中では1番薄いのではないでしょうか。
そこが他の極薄と比べてどうなのかきになるところです。
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
極薄ラバー全般に言えることですが、特に攻撃する際はインパクトを強くしすぎるとスポンジが薄いため板に衝撃が直に伝わってコントロール不能になります。でも弱いタッチだと粘着ということもあり相手の影響を受けすぎるので難しいです。力を抜いて素早いスイングができるかどうかで、極薄ラバーの攻撃性能は大きく変わると思われます。
【ドライブ】
他の極薄ラバーより一段と薄くて球離れがかなり速いので、ドライブはかなり難しいかと思いきや、ドライブのやりやすさは太陽青に次ぎ持ち上げやすかったです。そこはかなり意外でした。スポンジがかなり薄いので消去法的にシートの力で持ち上げてくれるのでしょうか。謎です。
死んだ球やツッツキを打つときにぐらいでしたらそこまで難易度は高く感じませんでした。もちろんスピードはないのでほぼ繋ぎ程度だとは思いますが。
シートはなかなかの粘着なのでループっぽいことはできますが、回転は掛っても弾みがないので、伸びがなくあまり点に繋がる印象はないですね。たまに使うぶんには、、、ぐらいで。
【ミート打ち】
打ちやすさっという意味ではかなりよかったです。粘着なので回転に影響されるかと思いきや、そこは極薄ラバーの板感で回転影響受ける前に跳んでくれるので思うようなコースに狙いやすいです。
ただ力んで打つと薄さが仇となり、コントロール不能になりやすいので軽いタッチで素早く振るのが肝かと思います。
やはりスピードや伸びがないので、相手の返球率は他の極薄よりは多かったです。
やりやすいけど、強くはない、そんな感じです。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
【ブロック】
ボールに威力のない初中級者層では弾まないし硬くて突き刺さるようなブロックできてよかったですが、ボールの威力がある一定以上になると硬さ薄さが仇になりコントロール不能になりやすいです。
全力で攻撃をふらせなかったり、反対側の面で対処をオススメします。
ちょっとスポンジが薄すぎますかね。繋いできたドライブでもちょっと回転量とか威力があると力負けする感がありました。もうちょい厚さがあったほうがまんべんなく対応しやすいかと思います。
あと薄くて硬いので横ブロックはかなりやりやすかったです。
【ツッツキ】
切れは太陽シリーズほどじゃないですがかなり切れ、軌道はほどよく緩くコートに収まりやすいです。
比較としてボンバードはアポロよりかからず、さらに軌道が緩かったのでコートに収まりやすかったが、試合だと狙い撃ちされる感がありました。
そういう意味でアポロは実戦レベルで安定志向のツッツキをするにはよいバランスかと感じました。
【カット】
カットは使う人のレベル層でかなり変わってくると思います。
まずそんな相手の球の威力がないレベルだと、低弾性高摩擦ということで安定的に切れたカットがほどよく緩い軌道で入るのでオススメだと思います。
威力のあるドライブを打つ中級層になると、その薄さが仇となり衝撃が板に伝わり制御が効きにくいです。
しかし上級者レベルのカットのスイングスピードがあれば急に抑えることができるようになり、猛烈な回転量のカットが短く収まります。
全体的に飛距離が出にくいのでコートの奥を狙うは難しいですが、逆にアウトかなーってボールがギリギリで入ってくれる印象でした。
カット専門職の方が使うには粘りが難しいと思いますが、私みたいにたまに使う程度にはえげつない回転量を送れるのでよかったです。私は質のいいスイングが何発も連続で出せないので。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
【サーブ】
サーブはかなり掛りますね。粘着で薄くて硬いのでサーブで求められる最高の条件が揃ってるのではないでしょうか。ただの短い下回転だけでサービスエース何本もとれたり、相手がフリックを諦めてくれたりするのでかなり試合運びは楽でした。硬いこともあってナックルもだしやすいです。ただ、ロングサービスにはスピードが出しにくいので自分から前に強く打たないと難しかったです。
【レシーブ】
ツッツキはぶち切れ、フリックやリフトなどは簡単に持ち上がって優秀なのに対し、薄いのでチキータが難易度高かったり、横ロングをだされるとドライブが難しいところが仇になり良くも悪くも長短が激しいです。素早く食い込ませないように当てれば回転の影響は少ないですが、当てるだけだともろに回転喰らうので注意です。
それを理解して狙ってくる相手には何かしらの対策が必要です。まぁめっちゃ低弾性なのでそれでもコートに入っちゃうラッキーボールは多かったです。
【フリック】
手前に関しては回転の影響は少ないのでひょいっと上に持ち上げれば、とりあえず入ってくれます。その辺は極薄ラバー全般の特長ですが。ただそこまで弾まないので乱用すると狙い撃ちされます。鋭いツッツキやリフトと混ぜて使うと効果的だと思います。
【ストップ】
当てるだけだともろに回転喰らうので、表面で薄く掛ける技術が必要かと。低弾性で軌道がほどよく緩いのでネットを越してポトンってのがやりやすかったです。
[おすすめな方]
前中陣でフォアドライブ方のバック面とかで、サーブ、ツッツキ、フリック、横ブロックなど台上で荒らしたい方にはオススメします。バックでドライブ出来ない人がドライブを諦めて小技で点をとりにいったりするのもいいのではないでしょうか。
あとは粒などの異質ラバーと合わせて、サーブやツッツキで回転を作ったり、チャンスボールを叩くのにかなりオススメです。
太陽シリーズとくらべると少し守備よりのプレイに向いてるのではないでしょうか。
フォアで使うには少し頼りなさを感じます。
[まとめ]
1番薄いので球持ちがなく扱いが難しいと思いきや、扱いやすい割にほどほど質のいい球は打てました。しかし全体的にスピードがないので相手を追い詰めるのには向いてないなとは思いました。
太陽シリーズより打球時のインパクトのシビアさが抑えられて軌道も少しだけゆるくなるので扱いやすく、ボンバードより回転かかったり軌道も低かったりするのでより実戦向けの安定感が好印象でした。コートに入れるだけじゃ試合には勝てないので、そのへんはアポロはバランスがいいなと感じました。
太陽シリーズを扱えなかった方にはぜひ使ってみたいラバーかと。
あとこれはいろんなラケットで試したわけじゃないので憶測の話なのですが、1番薄いということもあってラケットの性能でアポロの性能も左右される感じがありました。最初は球持ちの良いバイオリン、次に硬い剛力で試しましたがバイオリンでのほうが扱いやすく感じました。やはり薄い分球持ちの良いラケットのほうが相性はいいのではないかと
[補足]
ざっくり極薄ラバー比較
弾み
太陽青>太陽ノーマル>ボンバード>アポロ
引っかかり
太陽ノーマル>太陽青>アポロ>ボンバード
軌道
直線的 太陽ノーマル>太陽青>アポロ>ボンバード 緩い
扱いやすさ(コートに入れるという意味で)
ボンバード>アポロ>太陽青>太陽ノーマル
攻撃のしやすさ
太陽青>太陽ノーマル>アポロ>ボンバード