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投稿者:ゲンマ


[自己紹介]
  2019年、上半期・下半期ともに大変お世話になりました。可能な限りレビュー頑張ります。
    ついに30代に突入しました。テンション、粘着、表や粒など様々使います。実力としては県大会で3回戦程度とお考え下さい。よく段持ちの選手と練習しています。指導もしています。

[レビューする商品名]
  ラクザZエクストラハード【YASAKA】

[使用環境]
  ゼクスギアインに使用。反対面はラクザZです。


[はじめに]
  ラクザZに比べるとやはり硬いですね。そして重いです。重さを比べるとラクザZより6?重かったです。数字はメモするの忘れました…。すいません。粘着感はZと似たような感じですね。全体的に硬くなったからかZよりも引っ掛かりが強い気がします。
  ※ラクザZでは紹介し忘れましたが、スピードが出にくいのは球持ちがとってもよかったからです。エクストラハードではその辺に違いを感じました。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  (1)対上回転ドライブ
   率直な印象として飛びます。Zより明らかにいいボールがいきました。Zは結構球持ちが良くて、ボールがくっついているんじゃないかって感じだったのですが、エクストラハードはその球離れが程よくて、威力を出しやすいという印象です。ただ、しっかり振らないとその威力が出ないのと、重いというのがネックですね。他の粘着テンション(ゴールデンタンゴ、K1J)に比べると弧線が極端に出ないので、差し込むようなボールも打ちやすいのが特徴ですね。弧線が低いというわけではありません。しっかり弧線を描きますが、その中で直線的なボールも出しやすいという感じです。また、Zと似ているのが「飛距離の出しやすさ」です。ドライブをちょっとかけるだけで結構飛びます。そしてフルスイングすればかなりの威力のボールになります。しかし、軽くかけたボールはその分の威力ですし、フルスイングすると思ったより飛んでオーバーなんてこともあります。その辺の調整をしなければいけませんが、重くて硬い分、上級者でないと難しいのかもしれません。Zに比べるとバランスよりも威力重視という感じです。ラクザシリーズではドライブに関しては一番威力が出るのではないでしょうか。

(2)対下回転ドライブ
   Zに比べると上に上がる感じは似ているのですが、ちょっと球離れが速めですね。ボールもちょっと速いので、ループの弧線はZより低いです。回転量は粘着テンションとしてはもうちょい欲しいかなという感じです。ただ、スピードドライブの威力は申し分ないですね。重いボールがしっかりといっている印象です。ちょりっといくよりはハードヒッターで一発系に良いと思います。ゴールデンタンゴやK1Jに比べると弾きやすいので、より一発の威力が高いという感じですね。シートの引っ掛かりを生かしてループもできますが、ループを多用する人向けではない気がします。しっかり振り切ったときの威力が「相手のラケットを吹っ飛ばす」くらいのイメージのボールが出ますね。(言い過ぎかも…。)
  (3)ミート系
   Zと同様ですが、やはりミートをするためのラバーではありませんで。できなくはありませんが…という感じです。Zよりはナックルっぽくなりますし、スピードも出ます。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  (1)ブロック
   硬めではありますが、しっかり止められますね。しかし、Z同様にブロックするならちょい伸ばしの方がいいですね。Zに比べるとラバー全体が回転負けしないの、ちょいカウンターみたいなボールがバンバン出せます。
  (2)カウンター
   Zに比べて変に落ちることがないので、しっかり当てにいってカウンターができます。ただ、適当に振っても入るわけではないので、しっかりと打たなくてはいけない感じがしました。というのもラバー自体が硬いので、しっかりエネルギーを伝えるためには振り切る必要があるからです。このラバーの魅力を発揮するのであれば、ちゃんと振るカウンターをしたいですね。


[サーブ・レシーブ・台上技術]
  (1)サーブ
   Zよりも飛び出しをコントロールしやすいですね。ぶつけても回転をかけれるという感じです。薄くこすってもかかります。スピードも比較的出るのでロングサーブを出して、上から叩くということもしやすいですね。
  (2)台上技術
   Zよりもストップ、ツッツキの質が高いと感じました。Zも振った分だけ飛ぶという印象でしたが、エクストラハードも同じで小さい技術の時はより回転がかかるので質の高さにつながっていると思います。その分、振ればフリックもチキータも威力充分ですね。台上で飛びすぎるという印象はありませんでした。

[おすすめな方]
  Zに比べて明らかに「威力重視」なのを感じました。そのため、パワーヒッター向けなのは間違いないでしょう。誰でも使えるというわけではなく、ラクザ系のハイエンドラバーというイメージは必要かもしれません。ゴールデンタンゴやK1Jに比べると弧線は低いのですがスピードや威力は上です。そのため、使う人はゴールデンタンゴやK1J、キョウヒョウなどを使っていてよりスピードを出したい人、ラクザXやV15エキストラなどのスピン系テンションを使っていてより回転が欲しい人に向いているのではないでしょうか。合わせるラケットはZとは違い、アウターや弾むインナーがいいと思います。Zに比べるとコートで沈んでくれるので、よりスピードを出しにいった方がエクストラハードのポテンシャルを引き出せると思います。それに、その組み合わせを生かせる人でないともったいないと思います。

[まとめ]
   Zもエクストラハードも万能ではなく、使い手を選ぶラバーなことは間違いないと思います。その中で、エクストラハードは威力に特化しているといっていいと思います。その分、重く、硬いので万人受けするわけではありません。しかし、今までの粘着テンションの中では新しいポジションではないでしょうか。回転もかかりますが、振り切ったときは抜群の威力です。その時の直線に近い弾道はあまりなかったと思います。各メーカー新しい試みがあって、春の新製品はいつも楽しみですね。