投稿者:欲
[自己紹介]
卓球歴6年半中ペン裏裏粘着大好きマン♂です。
ペン粒とカットマンもやります。
過去に使用した粘着ラバー
高品質キョウヒョウ系
省狂NEO3ブルー、オレンジ
国狂3.5、8ブルー、NEO3ブルー
ターボブルー、ターボオレンジ
普狂3.5、8
国天極2ブルー、天極NEO3
WRM特注
キンプロ(パープルスポンジ)、メイスプロブルー(48.46)、パラディングリーン、太陽プロ極薄、APOLLO5(40.39.38)木星2ブルー(36)、アレス(52)、ターゲットブルー
その他
スピンアート、愛鯨2、ゴールデンタンゴ、ディグニクス09c、オメガ7光
粒高
グラスディーテクス、エリミネーションエキストラロング
表
ドナックル
ラケット
アウォードオフェンシブ
レッドローズ
和の極み蒼
松下浩二スペシャル
幻守
エキスパートカーボン
ヴィルトゥオーソマイナス
キョウヒョウ龍5
キョウヒョウ龍5X
[レビューする商品名]
国天極2ブルースポンジ(未打底)
[使用環境]
ラケット:キョウヒョウ龍5X
フォア:国天極2ブルースポンジ
裏面:国狂3-50・ディグニクス09c
[はじめに]
再試打・再投稿です。
理由はターボブルーは熱い夏で体力が奪われるとキツくなってくること、高い湿度でボールが落ちてしまいやすいことで昔興味本位で購入した紅双喜の国系ラバーを使ってみようと思い試打しました。以前は純木5枚合板でも弾みの少なめのヴィルトゥオーソマイナスに貼って使用しましたが、インナーカーボンの中でも弾みの強いキョウヒョウ龍5Xでは以前と全く評価が異なりました。木材でのレビューが以前のレビューで今回はインナーカーボンでのレビューと思って貰えたらよいと思います。
キョウヒョウ龍5Xも使い慣れてきてとても気に入っています。先端重心も全く感じなくなりました。
打つ前レビュー
粘着力
ターボブルーよりも粘着はあります。3ではなく2なのでより粘着が強いです。
玉突き
玉突きの弾みはターボブルーよりは弾まないですが他のキョウヒョウよりは弾みます。粘着力は強いのでくっつく感じもあります。
硬さ(触ってみて)
双喜の中では柔らかい方です。私が使った事のあるラバーの中では木星2ブルーより少し硬く、ディグニクス09cより少し柔らかいといった感触です。
回転
2のシートで粘着力もあるので回転はとても掛かります。柔らかいので掛けやすいです。
重さ
ターボブルーは異様に重かったので国天極は軽く感じます。天極NEO3も触ったことがありますが、ブルースポンジなのでそれよりは重たいと思います。キョウヒョウ系よりは軽く重量が厳しい方にも使いやすいと思います。
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
対上回転ドライブ
木材の時は全然弾まないと感じましたが、インナーカーボンにラケットを変えたことからか弾みは良くなりました。フォア打ちの時点からコート深くに打てます。未打低(前加工なし)とは思えません。シートもキョウヒョウよりも柔らかいので球を掴んで打てます。弧線はキョウヒョウより低いのは間違いないですが、ネットを越えないという事もなく、どちらかと言えばオーバーミスが多いと思います。粘着力も強く、シートは柔らかいですが、しっかり擦ることも出来る強粘着シートなので回転はしっかりかけることが出来ます。逆に掛けたつもりで掛かっていないことも多く、荒れてくれます。弾道は明らかに今まで使ったラバーでも弧線は低い方で普通に打っているだけでもネットギリギリに球が飛んでいきます。しかし何故かストレスは感じません。また、擦ってもくい込ませても安定してドライブが打てるのでとても感触良いです。
回転量とスピードの限界値はキョウヒョウの方が高いと思いますが、引き出しやすさや、夏の暑さや長時間の練習で疲れたり、試合で緊張した場面ではとても使いやすい粘着ラバーかと思います。使いやすい粘着の中で最大の回転とスピードと粘着ラバーらしさがある素晴らしいラバーだと思います。
カーブドライブ
ターボブルーよりは台に収まってくれると感じています。ですが、省狂ブルーよりは弾むと思います。天極とキョウヒョウでは飛び方が違いますが、特に違和感なくカーブドライブはやりやすいです。回転量はキョウヒョウから天極だと柔らかいシートになるので減ると思っていましたが、天極のシートもしっかり擦ることが出来るので問題なく超回転カーブドライブが打てます。
引き合い(中陣ドライブ)
引き合いは正直厳しいなと思いました。引き合いになると弧線を急に描けなくなって、ネットミス連発でした。また、入ったとしても他のラバーと比べても質の高い球は打てないように感じました。ドライブは低いですが、回転量や伸びは少ないと相手の方達からは言われました。シュシン選手のような後ろからドライブを打つにはかなりの弧線を描いてドライブを打つ技術とパワーが必要だと思いました。
引き合いは木材ラケットに貼った時は特に打ちにくくなく、(むしろ打ちやすく)弾道の変化がものすごかったので好感触でした。
対下回転ドライブ(ループ)
弾道が直線なのでやりずらいかと思ったら以外にも上に上がってくれてループだけで見たら以前使っていたターボブルーよりも弾まず、台の中に収めやすいと感じました。柔らかいシートにより回転量はMAX値は劣ると思いましたが、ほぼ感じず、回転が何より掛けやすく、オーバーミスしにくくて自分の好みとしては良かったです。
対下回転ドライブ(強打)
ターボブルーはかなり強打はいい球が打てましたがシビアで一方国天極は普通に打っても回転の掛かったスピードドライブになります。キョウヒョウ系は遅い回転量の多いドライブか凄く速いドライブのどちらかでしたが中間の球が無意識に打てます。強打に関してはスピードは落ちるように思いますが、柔らかいシートによって球を持ってくれるので安定感があり、スピードだけの対下回転の強打になりにくいです。ターボブルーはスピードは素晴らしいですが、悪くいうと回転が掛けれない時がありました。(良く言うと回転の掛かっている時と掛かっていない時とあって荒れてくれます。)キョウヒョウよりも天極はスピードと回転量の荒れ具合を落として安定したスピードドライブが打てます。インパクトがない人・体力に自信がない人は間違いなく天極の方がいい(十分)と思います。
カウンター
キョウヒョウの硬いラバーとは感覚が違いますが、私個人的には早い打点で前に振るカウンターが良かったです。キョウヒョウだと私の腕前では早い打点でのカウンターは落としてしまうこともありましたが国天極だと球を持ってくれるので突き刺すようなカウンターがやりやすいです。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
ブロック
ブロックはキョウヒョウ使いの私からするとテンションくらい飛ぶというのが印象です。柔らかいシート・強粘着・弾みが強いと回転の影響を受けやすいし収まらないと感じています。また、柔らかいシートによってドライブの威力を吸収してしまい、ブロックのスピードも早いわけでもなくブロックに関しては不満に感じています。
ツッツキ
天極の特徴である低くツッツキが入ります。またシートもとても回転の掛けやすいシートなのでしっかり掛けられます。このレビューでは弾むと沢山書いていますが、軽いインパクトではくい込まないからかツッツキの時は特に感じませんでした。でもキョウヒョウの方が回転量はやはりいいなと思いますが十分回転量豊富です。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
サービス
キョウヒョウの方がさすがに切れるなと思います。ですが、シートがとても良いものなのでこれだけ柔らかいシートでここまで回転が掛かれば十分で文句はありません。また、粘着テンションと比べたら全然ですが、少しだけ台から出やすく、横回転系も球足が少し速いかなと思います。サービスは回転量とナックルの出しやすさは個人的にキョウヒョウに勝てるものはないと思っていますが球足の速さや回転量で天極も引けを取らないくらい良いです。
ストップ
粘着が強いのでしっかり止まり、回転も掛かってくれます。ストップに関しても浮かしたり台から出やすいという事は特にありません。キョウヒョウよりは気持ち回転量は落ちますが、入れるだけなら天極の方がやりやすく感じました。質の高いストップとなるとキョウヒョウの方が良いです。
台上(フリック)
フリックになるとキョウヒョウのように弾けず、またくい込んでオーバーミスすることがあるので調整が必要かと思います。フリックの感覚は好みかと思います。粘着テンションやスピンテンションからの移行の人は天極の方がやりやすいと思います。硬い粘着からの移行の人は違和感があります。自分が思ったのは台上でも思い切って前に振れると天極の方が良い球が打てます。回転を上書きしたり入れにいくフリックや弾くフリックが私自身は得意なので天極のフリックはそれがやりにくく感じています。入りさえすればスピードは天極の方が明らかに早いです。
[おすすめな方]
・キョウヒョウが使ってみたいが使いこなせるか不安がある方
・あまり下がらない方(下がるとネットを超えにくいため)
・キョウヒョウが好きだけど何らかの理由で使いこなせないと感じている方
・粘着ラバーユーザーで弾みが欲しいが粘着テンションには抵抗がある方
・本格派粘着ラバー(キョウヒョウ)を楽に使いたい方
[まとめ]
私が感じたのはキョウヒョウ等弾まない粘着ラバーのプレーが出来る中で最大に弾む・使いやすいラバーと感じました。私はターボブルーや省狂ブルーやアポロ5等硬い粘着を何回も使用していますがこの国天極2ブルーは柔らかいのに不思議なことにドライブの回転量が物足りない・弾み過ぎる・球が荒れない・サービスやストップが台から出る等ほとんど感じていません。また、キョウヒョウの球は取り慣れている人も多いと思いますが、天極の低いけどしっかり回転が掛かっているドライブは唯一無二のものだと思います。柔らかいのに超回転・弾みも良い・威力も良い・台上やサービスも台から出ないと素晴らしいラバーだと思います。値段は10000円程しますが、使う価値の高いラバーだと思います。個人的には木材よりもインナーカーボンの方が相性が良く感じました。木材だとより弧線が高くなり、引き合い等が入れやすく癖球も良く出ます。アウターカーボンは私自身1度も使った事のないので分かりませんが、柔らかいシートなのでキョウヒョウのように厳しくはないと思います。キョウヒョウの球は取りなれている人も多いですが、天極の球は低く粘着の回転量・遅さ・伸びがしっかりあって独特と言ってくれた試打相手もいました。また、普段ディグニクス05やテナジー05を好んで使っている卓球仲間にもこのラバーを打ってもらいましたが、粘着ラバーにしては弾みが良く、柔らかくて使いやすいし、回転もとても掛かって良いとの評価でした。弧線は低いのにネットミスの心配はあまりないし、ループ系で打ってもとても回転が掛かると言っており、私と全く同じ感想でした。
[補足]
使いこなせるなら正直キョウヒョウの方がいいというのも感じています。誰にでも襲いかかるものですが、動けない人や疲れやすい・パワーのない人(大抵の人)は天極の方がいいかもしれません。コートへの入れやすさの妥協も考えた方がいいかもしれません。ただ、このラバーを使って満足することがないということは決してないと思います。
[その他(DVDのレビューはこの欄にお書きください)]
http://rubber.blog.jp/archives/51966001.html
木材でのレビューはインナーカーボンのレビューとは全然違うので良かったら参考にしてみて下さい。
失敗が怖い人は省チーム用の天極2ブルースポンジもあるのでそれだと6000円程度で買えるのでそちらを試すのもありかと思います。私はフォーチュンショップさん・卓球の森さんで安く本物を購入しています。打ったことがないので想像ですが、おそらく粘着と弾みを落としてより遅い球やループ・台上がやりやすいラバーになっていると思います。そちらはそちらで好みの人もいると思うので試す価値はあると思います。(私自身、キョウヒョウは国より省の方が好きです。)