716_1_450

























投稿者:katsuo000+

[自己紹介]
  卓球歴20年以上。
  会社の卓球部と、時間が許せば地域の市民体育館や卓球場などで、約週1回程度卓球をしております。
  運良く一昨年前に全日本実業団選手権出場。
  メイン
  B: 張継科ALC
  F: ディグニクス05
  B: ラクザ X
  サブ
  張継科ZLC、水谷隼ZLC、ティモボルスピリット、ストラディバリウス、ウルティメイトカーボン、ヴィルトーソ+、フォルティウスFT ver. D、インナーフォースレイヤーZLF
  省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ40°、アポロ5 40°、アレスブルースポンジ48、ディグニクス80、テナジー05ハード、エボリューションMX-P、MX-P 50°、MX-S、Q4、Q5、Fastarc G-1、V>15 Extra、Vega X、R48、R50、R47、V47、R42、ブルーファイヤM1ターボ、ライザープロ50、クァンタムXプロ
  趣味でレビューブログも運営中。
  https://katsuo000.com/

[レビューする商品名]
  ドイツメーカーの中でも、回転性能が高くかつコスパも良いと感じるandroさんの最高峰ラバー、ラザンターR53、(以下ラザンターR53はR53で、また他のラザンターシリーズはRまたはVと硬度で表記させていただきます。)になります。

[使用環境]
  Ultra Max、黒で張継科ZLCにフリーチャック2で貼りました。
  (反対側はディグニクス05特厚です)
  カット前で72 g、カット後で52 gでした。
  Nittaku製サイドバランサーを先端に2本とButterfly製5mmのサイドテープを使用し総重量は194 gでした。
  フォアバック両方試してみました。

[はじめに]
  ラザンターシリーズは、初めに販売されたラザンターシリーズ(パッケージの色から緑のラザンター)とエナジーセル技術を採用したラザンター(同じくパッケージ色から赤のラザンター)があり、今回レビューするラバーは赤のラザンターのR53になります。R53は、あのフランスのプロ選手でファンタジスタと称されるシモン・ゴーズィ選手が使用し、変更直後のワールドツアーであの中国のシュシン選手にも勝利した、ミラクルギアになります。
  公表性能値は下記のようになります。
  スピード: 118
  スピン: 125
  コントロール: 87
  スピン性能はandroさんのラバーで最も高く、一方でスピード性能はR48、緑のR50、R47、V47よりも低い値となっています。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  R53の特徴要約は次の3つになります。
  1. うねる(暴れる)癖球のようなドライブが打てる無二のラバー!
  2. 回転がかけやすく、かつ高い回転性能!
  3. スピードドライブが打ちやすいのに、ストップやツッツキもしっかり止まる!

  フォアクロスのドライブから、驚きました。ボールが非常に荒々しく、うねる(暴れる)ような、回転によって加速(Accelerate)するような、癖の強いドライブになりました。癖球という言葉はキョウヒョウなどの粘着ラバーを使ったときに形容されますが、他のスピン系テンションにはない厳(いか)ついドライブが打ちやすかったです。テナジーにあるような綺麗な回転というよりは、横回転やジャイロ回転が入ったような粗々しいドライブになりやすいのがR53の特徴だと思います。
  硬度は53°ですが、テナジー05ハードよりもくい込ませやすく、ドライブ連打も非常にやりやすかったです。感覚的にはテナジー05よりも硬く、05ハードよりも柔らかいと感じました。他のラザンターと比べても明らかにくい込みはよく体感的にはR50と同等かそれ以下と感じるようなくい込みの良さです。
  シートの粒形状は、Butterflyでいうところの80系の粒形状に近い打感で、やや球離れは早くループドライブは高くなりやすかったですが、それを補うレベルでスピードドライブやスマッシュ、ミート打ちがやりやすかったです。特にボールが上にあがるので、前へふっても振り切っても十分ネットを超えてくれる、頼もしいラバーでした。
  自分はバックは下手くそなので、バックで使用した場合は少々難しさを感じましたが、それでも回転量の多いチキータなどは非常に好感触でした。バックハンドの腕が上がった際には改めて挑戦したいと感じさせる好感触なラバーでした。
  カウンタードライブは、少し台から距離をとって、相手のボールを上書きするようにドライブすることで安定させることができました。
  カーブドライブやシュートドライブも良好で、他のラバーよりも横回転がかかりやすく、よく曲がるように感じました。
  公表性能値で触れたスピード性能ですが、体感的には弧線を強く描く分、遅く感じました。スピード性能は他のV47やR50、R48と比較してもやや遅く感じるといえば感じますが、その分ドライブが荒れるので相手に与えるプレッシャーを考慮すれば全く不満に感じるものではありませんでした。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  シートが柔らかく、くい込みが良いためブロックもやりやすく、特にスマッシュやミート系のボールも取りやすいと思います。
  一方でループドライブなどの回転の多いドライブに対しては回転の影響を受けやすく、横回転を入れるなどして、相手の回転をいなしたり上書きすることで安定すると思います。
  好感触だったのがツッツキやストップで、硬度が硬いので簡単にストップしやすかったです。またシートで切るぶつ切りのツッツキやストップもやりやすかったです。ツッツキを切ることができるので、相手に持ち上げさせてブロックやカウンターを狙う戦術もやりやすいと思います。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  サーブはしっかり回転がかかり、またくい込みも良いのでコントロールもしやすかったです。柔らかくて粘着ラバーではないので、巻き込み系の逆横下回転は少し難しく感じましたが、逆横上回転は伸びやすいようにも感じました。
  ストップやツッツキも回転の上書きがしやすいので角度を大きく間違えなければ安定すると思います。

  また全日本選手権出場経験のあるコーチの方にR53を使用してサーブを出していただきました。その回転量は凄まじく、下回転とわかっても強すぎる回転量に落とすほどでした。他のメーカーのハイエンドラバーを使用されていましたが、R53使用時が最も回転量がエグイと感じました。

[おすすめな方]
  中級者以上でフォアハンドでパワードライブが得意な選手のフォアにオススメします。ラケットはアウターカーボンよりは木材系か特殊繊維系のラケットで、硬めの上板の方があうと想像します。
  また木材系か特殊繊維系ラケットを使用しながら中陣や後陣からの威力不足、スピード不足に悩む方にもオススメします。
  近年、ディグニクスなどシートの硬いラバーが増えていますが、シートの柔らかいラバー、くい込んで球持ちを感じるラバーが好きな方にあうと思います。
  上述にもあるように全日本選手権出場の上級者やトップ選手でも満足するラバーでもあり、テナジーの代替となるラバーを探している方にもオススメできます。

[まとめ]
  R53は、R48と同様に、他の緑のラザンターの延長線上にあるラバーではなく、ポストテナジーとして回転性能、スピード性能、扱いやすさ、コスパ、などで、一線を画すラバーです!友人にラバーのオススメを聞かれてもまず挙げさせていただくのはこのR53とR4になりますね。R53およびR48が与える市場への影響も、おそらく大きいもので、これら赤のラザンターを受けて各社がどのような新商品を販売するのかが、2021年の注目の1つです。

[補足]
  他のラバーとの比較は下記レビューサイトに掲載してますのでご参考いただけたら幸いです。
  https://katsuo000.com/