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投稿者:katsuo000+


[自己紹介]
  過去にkatsuo000でレビューしておりました。あの頃よりもさらに用具を試打して、より具体的にレビューできるようになれたと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
  卓球歴20年以上
  右シェイク両ハンドドライブ型
  会社の卓球部と時間が許せば地域の市民体育館や卓球場などで、約週1回程度卓球をしております。
  運良く一昨年前に全日本実業団選手権出場。
  メインブレード:張継科ALC、林高遠ALC
  フォアF: ディグニクス05
  バックB: テナジー05
  サブブレード:張継科ZLC、ティモボルスピリット、ストラディバリウス、水谷隼ZLC、水谷隼SZLC、ウルティメイトカーボン、ヴィルトーソ+、エキスパートカーボン、フォルティウスFT ver. D、和の極み -煉-、インナーフォースレイヤーZLF、Sardius
  サブラバー:省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ40°、アポロ5 40°、38°、アレスブルースポンジ48、木星IIブルースポンジ、ディグニクス80、ディグニクス64、ディグニクス09C、テナジー05ハード、テナジー05FX、Q3、Q4、Q5、Fastarc G-1、Nittaku製キョウヒョウPro3ターボオレンジ、ターボブルー、ラクザX、ラクザ7、ライガンスピン、V>15 Extra、スーパーヴェンタス、エボリューションMX-P、MX-P 50°、クァンタムXプロ、ラザンターR53、R48、R50、R47、V47、R42、ブルーファイヤM1ターボ、ブルーファイヤJP01ターボ、ブルーストームZ1ターボ、ライザープロ50、ライザープロ45、ダイナライズAGR、オメガ7ツアー、オメガ7ハイパー、オメガ7プロ、オメガ5ツアーDF、ヴェガX、ヴェガツアー
  趣味でレビューブログも運営中。是非ご覧ください。
  https://katsuo000.com/

[レビューする商品名]
  Tenergy 19(テナジー19)
  ハイテンション裏ラバー
  ・スポンジ厚さ:特厚(2.1 mm)
  ・スピン:11.7(テナジー05:11.5)
  ・スピード:13.2(テナジー05:13)
  ・スポンジ硬度:36

  バタフライさんの2021年春の新作テナジー9をレビューします。
  バタフライさんのホームページよりラバーの説明を引用させていただきました↓。
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  よりボールをつかみ、強打を引き出すテナジー

  ツブ間隔の狭い“開発コードNo.219”を採用。スピードと回転を追求し、滑りにくく相手の打球に対して押し負けないシートが誕生しました。このシートとスプリング スポンジを組み合わせ、テナジーシリーズのなかでも特にボールをつかむ感覚を実現。打球を強く正確に捉えたとき、その特長をより引き出すことができます。『テナジー19』は自ら強打したときはもちろん、相手の強打を“かけ返す”プレーでも高い性能を発揮します。
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[使用環境]
  赤特厚(2.1 mm)でカット前70 g、フリーチャック2で林高遠ALCに貼ってカット後47 g
  反対側は、ディグニクス05黒特厚
  Nittaku製サイドバランサーを先端に2本、Butterfly製6mmのサイドテープを使用し、総重量188 g、フォアバック両方で試しました。

[はじめに]
  テナジー19の3つの特徴
  1. 3球目をかなり強引にパワードライブできる!
  2. 柔らかい打感なのにストップがビタどまり!カウンターもしやすい!
  3. 上回転ラリーで、弧線がエグイ!

  世界標準Tenergy 05(テナジー05)の発売は今をさかのぼること、約13年前、2008年4月。有機溶剤による後加工の禁止もあいまって未だに10年以上経過した2021年現在もワールドスタンダードの名前をほしいままにするテナジー05は卓球のことを考えるにあたり、なしでは語れない存在となってしまいました。全日本選手権のランカーは男女問わずテナジー05を使う選手が複数名いるのが当たり前になり、競合他社はテナジー05に追いつけ、追い越せと新商品開発することが当たり前になりました。カウンター性能でテナジー05を上回ると感じるQ5(キューファイブ、mizuno)やテナジー以上の回転性能を感じさせるRasanter R53(ラザンターR53、andro)などテナジー05を超えると感じさせるラバーが登場した現在でも、圧倒的な信頼感とブランド力でテナジー05の使用者は減りません。
   バタフライは、2017年4月にテナジーの廉価版Rozena(ロゼナ)を、2018年11月にテナジー05のスポンジをより硬くしたTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)を、2019年4月にテナジーを超えるラバーとしてDignics 05(ディグニクス05)を発売しました。そしてテナジーからディグニクスへの移行も見えつつあった2021年3月改めて新テナジー、テナジー19が販売となりました。このテナジー19の公表性能値はなんと世界標準テナジー05を超えるスピンとスピード性能を持つラバーになります。バタフライの公表後、SNSやYou tubeで一気に話題になりました。改めてテナジーの新製品を出してきたバタフライさんはどんな戦略や顧客ニーズを予想してテナジー19の販売を決めたのか。その真意はわかりませんが、ここにきて改めて新しいテナジーということでYou Tuberやブロガー各位がこぞって試打動画をあげています。いちブロガーkatsuo000は大した成績はなくて説得力は低いかもしれませんが、一卓人のレビューとして楽しんでいただければ幸いです。
テナジーはトップシートに採用している粒形状によって、それぞれのラバーの特徴がわかれます。現在までにシート形状の違いによって05、25、64、80と4種類、スポンジ硬度の硬さで2種類の4×2種類のテナジーが存在します。またトップ選手の使用率が高くTenegy 05(テナジー05)の特徴をさらに際立たせたTenergy 05 Hard(テナジー05ハード、テナジー05のスポンジを硬くしたラバー)も入れると、テナジーは9種類が存在していました。それぞれのトップシートには、特徴を表現したキーフレーズが付されています。「回転の05」、「バランスの80」、「スピードの64」、「前陣の25」ですね。そして10種類目であるテナジー19のトップシートには、「パワーの19」というキーフレーズを冠されて発売されました。
  ディグニクスを含めて、バタフライさんのトップシートは以下の種類が存在します。
  No. 05:粒間隔が狭い。回転性能が高い。
  No. 25:2.65 mmの粒。前陣技術がやりやすい。
  No. 64:粒間隔が広い。スピード性能が高い。
  No. 180:粒間隔が中間。バランスが取れている。
  No. 209:粒の高さが低い。粘着力と弾みを両立。
  No. 219:粒間隔が狭い。パワーを出しやすい。

  既に配信されている試打動画を拝見する限り、テナジー19はどちらかといえばフォアよりバック向きとする意見が多いと感じ、テナジー05よりも打球感的に回転量が低いとする意見も拝聴します。だいたいの性能は以下のようにまとめられると思います。
  打球感 柔らかい テナジー19 < テナジー05 硬い
  弧線 強い テナジー19 > テナジー05 直線的
  回転のかけやすさ かけやすい テナジー19 > テナジー05 かけにくい
  最大回転量 強い テナジー05 > テナジー19 弱い

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  正直、いい意味で裏切られたました。特にフォアで使ったときの印象がかなり良かったです。チョリドラなどのシートで回転をかけるループドライブについては確かに回転量は若干不満を感じましたが、スピード系ラバーに良く感じられるオーバーミスしてしまう不安感や回転でボールが沈まないということは全く感じず、自信をもって前へスイングできるラバーでした!細かく言及していきます。

  3球目をかなり強引にパワードライブできる!
  非常にくいこみが良いので、ボールの回転量を気にせずにインパクトの強さとスイングスピード、つまりパワーで、簡単に強打にしやすかったです。有機溶剤を塗ったラバーで3球目強打しているような感覚があってミート系のスピードドライブで強引に打ち込んでゆく戦術ができてしまうラバーだと感じて非常に気持ち良く打つことができました。

  上回転ラリーで、弧線がエグイ!
  くい込みの良いNo. 219のシートを採用したことで、扱いやすさにくわえ弾道がエグくなったと感じました!強い弧線を描き、相手のコートに入ったあと、まるでディグニクス09Cやディグニクス05で打ったようなボールの跳ね上がりを感じました!これはテナジー05でもたまに出るのですが、相当体勢の良い状態で打球しないと難しいと思います。テナジー19ならかなり容易にこの弾道が出せて非常に好感触でした。ただスピードがあるというわけではなく、強い弧線と跳ね上がる弾道は、新しいテナジー19の特徴だと感じました!

  スマッシュやミートもやりやすく、テナジー05のようにスマッシュや乗せ打ち、ミート時に勝手に回転がかかってしまう、という感じはなくはないのですが、思った通りの場所に打てる感じがテナジー19にはあって、ミートもスマッシュもテナジー05より断然やりやすいと思います。

  驚いたのは打球感に柔らかを感じるのに、カウンタードライブがしやすいことです。テナジー05だとしっかり回転をかけないと落ちたり弾いてしまうのですが、テナジー19では球持ちの良さで相手の回転を上書きして自分の回転にして返球できるやりやすさがありました。

  バックハンドで使った際のチキータやループドライブも非常に持ち上げやすくて好印象でした。ただし、安定はするものの相手もとりやすいボールになっている感じもありました。先手を取るにはやりやすいですが、威力を出すにはスポンジまでしっかりくい込まして回転をかけた方が良いボールが出せると思います。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  テナジー05と比較すると柔らかい打感なのにストップがビタどまりで驚きました。柔らかいと感じるラバーにしてはカウンタードライブもやりやすく非常に扱いやすいラバーだとも感じました。このあたりの性能は「さすがバタフライ!」と感じるクオリティーだと思います。

  ツッツキのみ、特にシートで回転をかけようとしたときにシートが柔らかいので滑る、またはくい込ませすぎてスポンジの到達して弾くといったことがあって慣れが必要だと感じました。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  サーブはしっかりボールをスポンジまでくい込ませれば、しっかり強い回転がかかります。またディグニクス05で感じるサーブの難しさも、テナジー19には感じませんでした。
  台上技術も前述のとおりやりやすく、ストップは止めやすくチキータは安定感があって好感触でした。

[おすすめな方]
  You tube試打動画にあるように、中級者のバックハンドラバーとして、あるいはテナジー05では硬いと感じている選手には、非常に良い選択肢になると思います。基本的にはバックハンドの方が扱いやすさがあってオススメだとは思いますが、katsuo000はフォアでパワードライブをガンガン打ってく選手にも是非オススメしたいです。特にスピードドライブを打ちたくてテナジー64やディグニクス64など柔らかめのラバーを使用しているけど、回転量や球持ちに不満を感じている方にもオススメしたいです。どうしても柔らかいラバーはスピードドライブは打ちやすいと思うのですが、ループドライブなどで回転量不足や質不足を感じやすいと思います。しかしながらテナジー19ならスピードドライブのやりやすさを維持したまま、ストップやサーブの回転量、質の高いループドライブができて非常に良いと思います。逆に既にテナジー05系でスピードドライブができる方には不満を感じさせるかもしれません。

[まとめ]
  新製品テナジー19をレビューさせていただきました。テナジー19の特徴は
  1. 3球目をかなり強引にパワードライブできる!
  2. 柔らかい打感なのにストップがビタどまり!カウンターもしやすい!
  3. 上回転ラリーで、弧線がエグイ!
  だと感じました。テナジー05とテナジー64の良いところどりができていて、バタフライさんのさらなる進化、発展を感じた次第です。このような扱いやすいのに威力が増している、という高性能なラバーはWRMさんが好んで取り扱う印象があります。ただバタフライさんの製品ということで、大きく取り上げていない印象です。流通の違いのためなのでしょうか。難しいですね。

  今後、No. 219のシートを採用したディグニクスやスポンジを硬くしたテナジー19ハードなどが販売されれば、トップ選手も使用するのではないかと勝手に想像しております。実際柔らかいラバーを使用する選手の多い海外ではテナジー19へ移行している人も見かけます。新たな開発によって、信頼とブランド力をますます高めているバタフライの2021年の本気を垣間見たと思いました。

[補足]
  下記レビューサイトにも掲載してますのでご参考いただけたら幸いです。是非ご覧ください。
  https://katsuo000.com/