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投稿者:katsuo000+

[自己紹介]
  過去にkatsuo000でレビューしておりました。あの頃よりもさらに用具を試打して、より具体的にレビューできるようになれたと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
  先月はレビュワーノミネートに加え、優秀レビュワーに選んでいただきました。投票していただいた方々、本当にどうもありがとうございました!これからも投稿したいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます!

  卓球歴20年以上
  右シェイク両ハンドドライブ型
  会社の卓球部と時間が許せば地域の市民体育館や卓球場などで、約週1回程度卓球をしております。
  運良く一昨年前に全日本実業団選手権出場。今年も挑戦予定です。
  メインブレード:張継科ALC、林高遠ALC
  フォアF: ディグニクス05
  バックB: テナジー05

  サブブレード:レボルディアCNF、張継科ZLC、ティモボルスピリット、ストラディバリウス、水谷隼ZLC、水谷隼SZLC、ウルティメイトカーボン、ヴィルトーソ+、エキスパートカーボン、フォルティウスFT ver. D、和の極み -煉-、インナーフォースレイヤーZLF、Sardius

  サブラバー:省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ40°、アポロ5 40°、38°、アレスブルースポンジ48、木星IIブルースポンジ、ディグニクス80、ディグニクス64、ディグニクス09C、テナジー05ハード、テナジー05FX、Q3、Q4、Q5、Fastarc G-1、Nittaku製キョウヒョウPro3ターボオレンジ、ターボブルー、ラクザX、ラクザ7、ライガンスピン、V>15 Extra、スーパーヴェンタス、エボリューションMX-P、MX-P 50°、クァンタムXプロ、ラザンターR53、R48、R50、R47、V47、R42、ブルーファイヤM1ターボ、ブルーファイヤJP01ターボ、ブルーストームZ1ターボ、ライザープロ50、ライザープロ45、ダイナライズAGR、オメガ7ツアー、オメガ7ハイパー、オメガ7プロ、オメガ5ツアーDF、ヴェガX、ヴェガツアー
  趣味でレビューブログも運営中。是非ご覧ください。
  https://katsuo000.com/

[レビューする商品名]
  Dignics 05(ディグニクス05)
  ハイテンション裏ラバー
  ・スポンジ厚さ:特厚(2.1 mm)
  ・スピン:12.0(テナジー05:11.5)
  ・スピード:13.5(テナジー05:13)
  ・スポンジ硬度:40
  今回は、少しタイミングとしては古くはなりますが、バタフライさんの2019年に発売されたラバー、ディグニクス05をレビューします。基本的にはメインで使用するラバーで非常に気に入っているラバーになります。

  バタフライさんのホームページよりラバーの説明を引用させていただきました↓。
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  ”X”の傑出――回転による打球の威力をハイレベルで実現
  より高いレベルのプレーへと導く『ディグニクス』。その核心は、「スプリングスポンジ」よりも弾性を高め、進化した「スプリングスポンジX」と、打球時の球持ちを重視し、かつ表面の磨耗耐久性を強化した独自配合のシートとの組み合わせ。高い回転性能が特徴の”開発コードNo. 05”のツブ形状を採用した『ディグニクス05』は、前中陣でのパワードライブやカウンターなど、回転を重視した攻撃的なプレーをハイレベルで求める選手にお勧めです。
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[使用環境]
  黒特厚(2.1 mm)でカット前70 g、フリーチャック2で張継科ALCに貼ってカット後48 g
  反対側は、テナジー05赤特厚
  Nittaku製サイドバランサーを先端に2本、Butterfly製6mmのサイドテープを使用し、総重量188 g、フォアバック両方で試してますが、現在フォア面に使用しています。

[はじめに]
  ディグニクス05の3つの特徴
  1. 最高峰の回転性能とスピード性能
  2. カウンタードライブがやりやすい!
  3. 最高峰の回転性能とスピード性能なのに軽い!

  ディグニクス05は、今までバタフライの看板ラバーであるテナジー05を超えるラバーとして販売されました。テナジー05そのものが、トップ選手の半数以上が使用するラバーとしてワールドスタンダードに君臨していたわけですので、ディグニクスはまさに「次世代のワールドスタンダード」と言えるラバーでしょう。その性能はテナジー以上であり、バタフライと契約するトップ選手が次々に使用、その直後に結果を出す、その事実が高い宣伝効果となってディグニクスは注目の的となりました。まさにトップオブトップのラバーだと思います。

  用具性能値からわかるように、回転性能とスピード性能が世界標準テナジー05を上回る性能を持つのがディグニクス05です。テナジー05も高い回転性能を持っていて、ループドライブの質の高さやサーブの回転量などは粘着ラバーに負けない回転量を有します。そのテナジー05を上回る回転性能とスピード性能を持つラバーと公表されたラバーがディグニクス05というわけです。

  スプリングスポンジXは、テナジーシリーズに採用されているスプリングスポンジの進化版です。スプリングスポンジが独立気泡のスポンジで他のラバーメーカーでは製造できない、バタフライ独自技術になります。そのスプリングスポンジの独立気泡を、独立を維持したままより細かくしたものがスプリングスポンジXであり、結果としてスプリングスポンジよりもスプリングスポンジXの方が、14%変形しやすくなり、反発力は3%向上しました。この競合他社メーカーと差別化を図るスプリングスポンジXこそがディグニクスの特徴になります。
  テナジーシリーズのスプリングスポンジといえば、オレンジ色のスポンジが特徴的でしたが、ディグニクスシリーズのスプリングスポンジXは真紅と言える赤色が特徴で、TIBHAR(ティバー)のEvolution(エボリューション)シリーズと酷似していますね。

  ディグニクスシリーズについては、表面のシートの強度と球持ちが改善したこともテナジーからの変化点として挙げられます。球持ちについてはシートで捉えるカウンターやチキータがより安定することがホームページなどで紹介されています。また強度や耐久性ですが水谷隼選手も言及されていてラバーの交換までの時間が長くなったとおっしゃってます。

  ディグニクスシリーズのシートは透明感が強いのですが、ドイツ製の曇り系シートのように硬めで強いシートになっています。

  このディグニクス05は多くのトップ選手が使用しており、張本智和選手、宇田幸矢選手、吉村真晴選手、及川瑞基選手、松山祐季選手、浜本由惟選手、オフチャロフ選手、アポロニア選手、などなど挙げていけばきりがないですね。張本選手は両面ディグニクス05へ変更した模様で、張本選手のプレイを支えるといっても過言ではないでしょう。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  最高峰の回転性能とスピード性能
  1つ目の特徴として、回転性能とスピード性能が極めて高いことを挙げさせていただきました。なんと言っても極めて高い回転性能を有しています。ループドライブは全日本選手権出場者の方でも、初見ならオーバーミスを誘うことが可能なレベルにありました!回転量は明らかに粘着ラバー顔負けな高性能ぶりを発揮します。また明らかにテナジー05よりもボールのスピードが速いです。回転性能とスピード性能を高次元で両立したまさに最強のラバーの一つと言って良いでしょう。有機溶剤を塗っていないのに、有機溶剤を使用したような回転とスピードが得られるハイエンドラバーです。

  カウンタードライブがやりやすい!
   さらに驚くべきはカウンタードライブのやりやすさです。正直言って角度はあまり関係なくて相手のドライブに対してボールを潰すようにボールの真上を捉えてスピードドライブを打てば、ほぼ入ってしまう驚異のカウンタードライブ性能を持っています。相手のドライブに対してかなり強いと言っても過言ではないと感じました。このカウンタードライブのやりやすさも、このラバーをメインラバーとして使う理由になります。恐らくディグニクス05が高いカウンタードライブ性能を有する理由は、シートが強いためだと思います。テナジー05よりもシートが強く硬くなったために、相手のドライブに対して強いのだと思います。カウンタードライブができなくても、ブロック角度の繊細さも鈍くなったと思います。これもシートが強くなったためだと思います。回転性能の高いラバーは総じて、相手のドライブやサーブなどの回転量の多いボールに対して回転の影響を受けやすいと感じます。個人の感想ですが、テナジー05の方が相手のドライブに対して角度で合わせづらいと感じます。一方ディグニクス05は、相手のドライブに対し入れるだけであれば、角度がわからなくても、なんとか入れられる印象がありました。実際にこのラバーのおかげでブロックが入って勝てたと感じた試合もありました。このように相手の攻撃的なドライブボールに対しても、強さを発揮できるラバーは、現代卓球で求められる性能の一つといえるでしょう!

  それでは各技術について触れていきます。
  フォアハンド系
  軽打
   軽打から激しく回転がかかる感じはありません。シートの粒形状はテナジー05と同形状で確かに球持ちを感じやすいです。テナジー05だとTenergy 80(テナジー80)などと比較してスピード感がかなり落ちるイメージがありますが、その分シートがしっかりボールをグリップするので回転がキュッとかかる感じがあります。ディグニクス05では、少しシートにひっかけると、相手がとても取りにくそうになってしまう位、ボールが伸びます。ミート気味に打つと体感としては直線的にボールが飛んでいるように感じるのですが、使い込んでいくと弧線を描いていることを感じます。ミート打ちですら弧線を描くあたりは、粘着ラバーに似ていると感じました。

  ラリーでのドライブ
   かなり回転がかかります。特に相手のボールを利用してスポンジに食い込ませて打てた時は、相手の台に急降下するようなエグい弾道を示すことがあります。粘着ラバーの癖球のような沈みこむいやらしさはありませんが、強烈な回転で台上に飛び込んで思い切りホップして跳ね上がる弾道は、テナジー05の上を行く、まさにディグニクス05特有の弾道と言えるでしょう。このディグニクス05特有の弾道は、自分にとってとても気に入っている点になります。またもちろんスピードはテナジー05よりも速く、体感としてはテナジー80と同等以上だと感じました。
   個人的な感覚ですが、ただ弾いてしまうとこのラバーの持ち味は活かされず、とにかくラバーにしっかり食い込ませて潰すように回転をかけることで、しっかり回転がかかり、どんなボールでも思い切りドライブをかけることで逆に安定して相手のコートの深いところにしっかり沈んで入ってくれる感じがありました。また粘着ラバーでは打てないようなスピードのスピードドライブが下がっても打てる点もとても気に入っております。まるで有機溶剤を塗っているような弾み具合で下がっても一発狙えるのがとても良いと感じます。

  面を開いたドライブ
   粘着ラバーでスピードドライブを打つためには、面を開いてドライブを打つ打ち方があいます。自分の腕が悪いのだと思いますが、スピン系テンションラバーの中には、面を開いてドライブすると逆に回転がかかりにくくなるラバーも存在します。ディグニクス05では、面を開いた打ち方をしてもしっかり回転がかかるので、スピードドライブもとても打ちやすくて安定します。このドライブが打てるためにフォアにメインで使用していると言っても過言ではないです。

  対下回転に対するループドライブ
   シートで回転をかけるループドライブをメインで使っています。ディグニクス05のループドライブは武器になって、非常に高い回転量のドライブが打てます。ただし、腕だけでふると棒球にもなりやすく、ループドライブでもしっかり重心を落として身体の回転で打つことで非常に質の高いドライブが打てます。確実に相手コートに入れるために、少し弧線が高くなりやすいですが、高いボールになっても見た目以上にエゲツない回転がかかっているので、結果的にループドライブで得点できるくらいの武器にもなります。一方で、高い回転性能のため、ボールに残っている下回転系の回転には影響を受けやすいです。また球離れがかなり速いです。この2点があるために、扱いづらいと感じる方が多いのではないかと想像します。自分自身は、ループドライブ含め対下回転ドライブ時は、腕だけではなく体や腰で打つことを意識して打球することで、安定するようになりました。グリップ感がとても乏しいと思いますので、この辺りが難しいと感じる人は多いと思います。

  対下回転に対するスピードドライブ
   スピードドライブはかなり良いです。スピン系テンションらしい、インパクトで持っていくスピード重視のスピードドライブも、面を開いて回転量のかかった重いスピードドライブもどちらも行けます。スピードがテナジー05よりも速くなったことで、ノータッチエースが狙えるのに回転量もあって安定させることができるのが良いですね。

  カウンタードライブ
   ディグニクス05はカウンタードライブがかなり良いです。コースがわかればあとは相手のボールの上を捉えて回転とスピードを与えるだけで、強烈なカウンタードライブを打つことができます。かなりカウンタードライブがしやすいラバーでした。このカウンタードライブの打ちやすさも、ディグニクス05の好きなところです。

  バックハンド系
  軽打
   フォアハンドで感じたことですが、やはり少しシートにひっかけるだけでアクティブブロックのような伸びるボールが出せます。スピードも出しやすくて良いです!しかも多分相手からするとミートに近い直線弾道のようなボールが、とても安定します。オートマチックにミート系またはスピード系ドライブが安定するのでとても頼もしかったです。

  ラリーでのドライブ
   バックハンドで使用してもかなり楽にスピードが出せるのが好印象でした。ただし、球持ちはあるものの球離れは異常に早いので、このあたりも好みがわかれると思います。また、弧線がかなり上にあがりやすいので、このラバーになれると他のラバーが使えないくらい弧線が出ないと感じると思います。

  対下回転に対するループドライブ
   上手に打てた時には非常に質の高いドライブが打ちやすいです。ただし、腕だけになると安定感も落ちてボールも威力が極端におちるので、オススメできません。しっかりとしたインパクトで打てる人にあうと感じました。

  対下回転に対するスピードドライブ
   弧線が高くなりやすいので非常にスピードドライブも打ちやすいです。ボールは少し軽く感じますが、バックでもうちやすいというのは武器になると思います。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  ブロック
   テナジー05と比較して明らかに良くなったと感じるのがブロックです。テナジー05は相手の回転に影響もされやすく軽いので弾かれる感じもありました。しかしディグニクス05はスポンジが硬く、かつシートが強くなったためか、かなりブロックが安定します。雑に角度を作ってもブロックを入れやすいんですよね。なんとか当てて入れるということがとてもやりやすいと感じました。このラバーのブロックのおかげで勝てた試合もあるくらいです。上回転のボールに対してかなり強いと思います!

  ストップ
   初めは弾いてしまって、かなり難しかったのですが、シートで薄く薄くとらえることでナックルでも多少横が入っていても低くて切れたストップができるようになりました。このストップのやりやすさと切りやすさはディグニクス80やディグニクス64には少し乏しいと感じました。ストップやツッツキのためにディグニクス05を選ぶことは、自分は納得します。

  ツッツキ
   ストップとも被りますが、回転をかけやすいです。ディグニクス05のツッツキはかなり切れるので、武器になります。非常に回転をかけやすいラバーだと思います。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  サービス
   ディグニクス05に変えてから、回転量はもちろん上がりましたが、それ以上に、Young Generation(YG、ワイジー)サーブが切れるようになりました。ブチッと切れます。逆横回転系で下回転サーブが出せるようになったのはサーブにバリエーションが出せるようになったので非常に重宝しています。また、ぶっつけ系のサーブでブチッと切ったり、ナックルにしたりが、しやすいので重宝しています。回転量を確保するためにすくい上げる系の順横下回転系サーブ以外にも球足の早い下回転系のサーブも出しやすいと感じています。ただし慣れるまでには結構時間が掛かりました。硬くてくい込みにくいので、サーブに慣れるのにかなり時間をくうと思います。慣れればかなり回転がかかるので重宝することは間違いないです。

  フォアフリック
   角度を合わせるフリックよりも上回転をかけるようにしてフリックしたほうが、回転がかかって安定しました。台と平行にスイングするなら、ナックルフリック系の方が良いと思います。

  チキータ
   ラバーが軽いので急なボールの変化にも対応しやすくて、チキータしやすいと感じました。ただし球離れも早いので相手のボールにあわせようとすると難しくなると思います。思い切ってしっかり回転をかけにいくことで、自然と回転量によって相手コートでしっかり沈んで安定すると思います。

[おすすめな方]
  少し使いこなすのに難しさのあるラバーだと思います。ただし使いこなせた時の性能は折り紙付きで高く、ここがモドカシイところだと思います。中・上級者のラバーとして、あるいはテナジー05では柔らかいと感じていて、テナジー05ハードでは硬いと感じている選手に是非オススメしたいです。初級者には、かなり難しいラバーですので、その点をしっかり理解した上で購入すると良いと思います。

[まとめ]
  次世代の世界標準ディグニクス05をレビューしました。ディグニクス05の3つの特徴は
  1. 最高峰の回転性能とスピード性能
  2. カウンタードライブがやりやすい!
  3. 最高峰の回転性能とスピード性能なのに軽い!
  になります。

  ディグニクス05は、今までバタフライの看板ラバーであるテナジー05を超えるラバーとして発売されましたが、それは疑いようはないでしょう。ただし、扱いにくさも同時に上がっています。ただし、使いこなせることでトップ選手も満足する高い性能を発揮することは明らかだと思います。延期してしまっている東京オリンピックにおいてもベスト8までに複数名がディグニクス05を使っていても決して不思議ではないと思います。そのくらいトップ選手のためのラバーがディグニクス05だと思います。

[補足]
  あくまでも個人的な感覚になります。
  回転量
   ディグニクス09C ≧ ディグニクス05 > ディグニクス80 > テナジー05

  スピード
   ディグニクス80 ≧ ディグニクス05 > ディグニクス09C

  寿命
   ディグニクス05> テナジー05

[その他(DVDのレビューはこの欄にお書きください)]
  下記レビューサイトにも掲載してますのでご参考いただけたら幸いです。是非ご覧ください。
  https://katsuo000.com/
  https://katsuo000.com/review_dignics_05/