1
















投稿者:アンチマン

[自己紹介]
  こんにちは。右シェークバック異質で前陣異質攻守型のアンチマンです。

[レビューする商品名]
  TRiAD

[使用環境]
  ラケット TRiAD
  フォア DNAプラチナXH(テンション)
      オメガ7チャイナ影(粘着テンション)
      キョウヒョウプロ3ターボブルー(粘着)
  バック ストークラフト(アンチ)
      Virus-2(OX粒高)
      ファントム0011∞(スポンジ入り粒高)

[はじめに]
  今回は初めてのラケットの紹介となります。私が一年ほどメインで使用しているラケット、TRiAD。WRMさんのチャパリータさんと家具メーカー岡本家具さんがタッグを組んだ、11枚合板、スクエアブレード、シナ材均等合板とタモの表面材、などなど、一般的なラケットにはあまり見られない特徴が詰まっています。
  性能の前に、まずはデザインから。
  スクエアブレードという一般的なラケットから見ると少し不自然な形。また、あまり見ない形のフレアグリップ。この二つは両者とも大変印象的ですが、その二つの均衡が見事に取れているのですよね。一つの工芸品のような美しさがあります。
  個人的にお気に入りなのは、グリップやブレード(ブレードサイドはもちろん、表面まで)がとっても滑らかな点です。あまり角ばっていないのでペン持ちしても痛くないですし、シェークで握っていてとても心地よいです。
  グリップはあまりしっかり握れないんですね。特徴的なグリップ故のものと考えられます。普段力いっぱい握ってしまう私からするとそういう力みが避けられるのかな、とおもいました。

  試打に関しては、DNAプラチナXH(以下プラチナXH)、オメガ7チャイナ影(チャイナ影)、キョウヒョウプロ3ターボブルー(ターボブルー)と、ストークラフト、Virus-2、ファントム0011∞(ファントム)で行いました。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  フォアドライブ
  このラケットは重いのですが、その重さを感じさせない振り抜きの良さがあります。多分ブレード形状やグリップで重心を手元の方へ調整しているからでしょう。既に設計の時点から圧倒的性能を持っています。
  このラケットは球持ちが本当にいいです。なかなか強い合板だと思いますが、今回試したラバーはどれも硬いにも関わらず、ラケットがそれに反発している感じが無い。硬い×硬いの相性は、粘着ラバー以外ではなかなか難しいとされていますが、そこまでの難しさを感じさせませんでした。しっかり振ることがしやすく、ラケットそのものに重さがあることもあってか、ボールが重いです。回転の乗った、重いボールが出ているとのことでした。
  特筆したいのは粘着ラバーを使用した時のループドライブです。恐ろしいほど沈みます。弾みの良さがありながら、しっかりと球を持って掛けられる。粘着ラバーユーザーには一度体験してみてほしいです。飛ばないとされる粘着ラバーですが、カーボンほどではないですが木材よりも飛ばしやすいので、普通のドライブもやりやすいです。
  この、球を持ちつつしっかり飛んで行ってくれる感覚。私にとっては初体験で、震えました。

  バックドライブ
  アンチはドライブができないといってもいいくらいなので省きます。
  粒高のドライブの前に、圧倒的に打感が良いんですね。打っていて心地よい感覚です。
  しっかりボールが行ってくれます。粒高特有の嫌なボールも行きます。少し持ち上がるので、体を少し落とす印象が良いのではないでしょうか。

  フォアスマッシュ
  弾きが良いので、スマッシュの感覚も上々です。低いボールも球を持ってくれるからか打ちやすいように感じます。
  表に合わせてスマッシュしてみたいですね。弾きの良さだけでなく、打感が良いので、気持ちいだろうな、と思います。

  バックミート
  ミート打ちも粒高によるものです。
  弾きが良いので、擦らないように、弾く様にすると安定します。ブロックだけでない、一つの返球手段として、いい感じだと思います。
  スピードも出ますし、ナックル質なので取りにくそうでした。こちらはまあまあやりやすく、相手は嫌らしい。そんな感じです。

  バックプッシュ
  これも粒高の感想です。
  ボールの変化がしっかりと出ています。球足が少し早く、ゆっくり、ゆらゆらとしたプッシュではありませんが、すっ、とナックルボールが刺さっていく感じがファントムもVirus-2も感じました。弾きの良さがここでも出ているのでしょうか。

  攻撃技術まとめ
  良いです。球持ちが良くて、弾きも良くて。一見相反するようですが、使ってみればわかります。そんな感じがするのです。故に、フォアバック共に比較的どんな技術もやりやすく、いいボールが出ます。
  特にフォアの振りやすさと、バックで薄いラバーを使ったときの打感と弾く技術のやりやすさが素晴らしい。重いボールが出しやすいフォア。攻撃的なバック。ここまで両方の性能を高く引き出すラケットは少ないのではないでしょうか。

  ただし、いくら振りやすいといえどラケットが重いのは事実です。それなりの筋トレが必要ですし、スイングスピードがあると更に良いボールが出ます。ポテンシャルの高さは勿論、使い手の実力を余すことなく打ち込めるラケットであるというところが、いいラケットであると感じます。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  フォアブロック
  押されないです。ラケットの強さ、重さによるものと思われます。
  安定してドライブを止められる感覚。二球、三球目で耐えきれなかったボールが、四球、五球、それ以上に止められるようになる。ラケットの性能を強く感じた技術でした。

  バックブロック
  これも同様押されないです。アンチは基本的に止めやすいものですが、粒高でここまでしっかり安定してブロックできるというのは素晴らしいと思います。
  粒高のブロックもやはり、相手のボールに耐え切れない時が存在します。ラケットによるものもあれば、粒が完全に倒されてしまったコントロールが出来なくなってしまうこともあります。このラケットでは少なくとも前者が減りました。安定感。心地よい打感。そして、球持ちがあるのに弾きの良さで変化も出る。粒高に最高なラケットなんじゃないでしょうかね?
  カットブロック、左右に振るブロックもやりやすいです。ここにはあまり球持ちも弾きも感じませんでしたが、これがやりやすいのは良いラケットの証拠。

  ツッツキ
  これはフォアバックどちらも。やりやすいです。台上技術全般ですが本当にやりやすい。あれだけ弾いていたのに。台上など繊細な技術は球持ちがいかんなく発揮されます。
  フォアツッツキはプチンと切りやすいです。バックツッツキも多少相手の回転に依存するところはありますがプチンと切る感覚を得られます(切れているかは良くわかりませんが、いいツッツキが行きます)

  カット
  出来ないのでカットします。

  守備技術まとめ
  ブロックの様に止める技術では、合板の強さや重さが受け手を支えてくれる感触がします。威力あるドライブを抑えられる。咄嗟に手を出してもちゃんと返ってくれる。
  個人的には練習で吹っ飛ばすことが減ったのがうれしいですね。
  ツッツキなどの台上での守備技術では、球を持つからか安定します。切るもよし、止めるもよし。細かなタッチをしっかりボールに伝える。攻撃技術でも書きましたが、ラケットそのもののポテンシャルとユーザーの技術、双方をぶつけずに安定してボールを繰り出せるのはとても素晴らしいと思います。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  サーブ
  粒高、アンチのサーブはカットします。
  弾くようなロングサーブも、切って短くするサーブも。しっかり掛かって、しっかり進んでいってくれる。バックサーブも同様です。しっかり切れる。どんなサーブもいいサーブにできる。やりにくいサーブが無いことは、サーブが得点源の私にとって最高です。

  レシーブ
  私は粒高でのレシーブが主ですが、フォアのレシーブが安定しているように感じます。短くも、長くもできる。払うようなレシーブはしっかりスピードが出て、切るときはしっかり切れる。最高です。

  台上技術
  ツッツキの欄でも言いましたが、とてもやりやすいです。払いや弾きもやりやすく、台上の小技が丁寧にできる。やりにくい技術なんて無いんじゃないか? と思うほどです。

[おすすめな方]
  ・卓人全員(しいて言うならカットマン以外)
  と言いたいです。本音です。
  これまでにこんなにもいろいろなラバーに合って、それらの性能を発揮できるラケットはあったでしょうか? こんな万能ラケットそんなにありません。
  また、ブロックなどで感じましたが、返せる玉の数が上がったんですよね。ラジオで『このくらいのラケットは技術を買うのと同じ』という旨のお話をチャパリータさんと単さんがしていましたが、その通りだと思います。
  特筆するなら
  ・シェークバック粒高
  の方には最高だと思います。バックに粒高を貼るとどうしても技術が限られますが、それをフォアでカバーできる。バックの安定感もある。上板硬め、均等合板、重めというのは粒高等異質ラバーに合うラケットの条件のようなものですが、その通りだと思います。
  ドライブマンや表を貼られている速攻の方にもいいと思います。やっていないので明言は避けますが。

  とにかく、お勧めは『卓人全員』です。この驚異的な、魅力的な、圧倒的なラケットを一度は試して頂きたいです。

[まとめ]
  外観、品質ともに最高だった時点で素晴らしかったですが、このような、ほかに無いとんでもない性能を持っていることは、間違いなくこのラケットの素晴らしいところです。球持ち。弾き。攻撃にも守備にも活用できる、誰もが求める性能が詰まっています。
  美しさ。剛さ。相反するような二つが詰まったこのラケット。ぜひ体感してみてください。