
投稿者:Pまん
[自己紹介]
34歳男性
戦型:本職はシェーク粒
ペン粒、ペンアンチもやっています。
基本は前陣攻守。攻撃はは全てミートか乗せ打ち、ドライブは繋げる時に使います。
リズムを変えるためにカットマンもどきみたいなこともします。
反転をかなり多めに行うので、どっちがフォアかバックかは決めてなく、どちらでも一通りできるようにしています。
学生で遊ぶ程度に卓球はやっていて、社会人で復帰して大会とかにも出るようになったので主な戦績はありません。東京の区大会で予選リーグは1位抜けをよくして、トーナメントでは最後まで勝ち上がれないかな、ぐらいのレベルです。
[レビューする商品名]
ジキル&ハイド H52.5
[使用環境]
ラケット:マタドールテキサカーボン(中国式)
表面:Fickle(布あり)
裏面:ジキル&ハイド H52.5 2.1mm
[はじめに]
XIOMから新発売となった粘着テンションラバー
メーカー的には大衆層のヴェガシリーズとハイレベル層オメガシリーズの中間の層をターゲットとしたシリーズとのこと。
名前にある52.5は硬さを表しているわけだが、後述するがそこまでは硬くは感じない。
粘着テンションではあるが、触ってみてもあまり粘着ぽさは感じない。言われなければ普通のテンションラバーのような見た目。
中ペンの裏面に合うのではないかという視点での試打となります。
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
フォア打ち:
硬めということもあり、軽打はラケットの面の方向にそのまま飛ぶような素直な飛び方で、コントロールしやすい。
対上回転ドライブ:
52.5度という表記というわりには硬く感じなく、自分の非力なドライブでも落としたりしないのが好印象。スポンジは硬いのかもしれないが、シートがしっかり球を持ってくれるので相手の上回転が掛かっていてもしっかり掛け返す難易度は低く感じた。
弧線は最近の粘着テンションらしく非常に高い。
ネットミスも怖くないし、そこまで飛距離が出る感じもないので前陣気味に打っても台に収まりやすいのはペン粒にとってはかなり嬉しい。逆に後ろに下がると浅い球にたりやすいかも。
自分の弱いインパクトでも回転は強く、沈むようなドライブとなってくれる。扱いやすいのに高性能という印象。
自分が扱いやすいということは、逆にがっつりドライブマンの人にとってはスピードや飛距離、回転量という意味では物足りなく感じる人は多そう。
ガッツリ高性能さを求めるのであれば、ドラゴングリップやゴールデンタンゴPS、オメガシリーズの光や影とかのほうがいいとは思う。
そもそも中級者層を狙っているとのことなので、扱いやすさの割に性能高めというのはむしろドンピシャだとは思うが。
対下回転ドライブ:
粘着が入っているのに回転の影響は受けづらく、
そしてやはりかなり持ち上げやすい。レビューする裏ソフトほとんどが「持ち上げやすい」と言っているが、最近の新しいラバーはどれもこれも持ち上げやすくなっていると思う。高弾道で、飛距離もでにくいので前陣で戦う自分としてはやはりうれしいポイント。
普通のドライブ、擦るだけのようなドライブどちらも持ち上げやすく、扱いやすい。
扱いやすいのにそれでも練習相手から「見た目の割に回転強い、重い」とは言われる。
あくまでも「見た目の割に」だが。
全体的にドライブ系はテンションみたいな打ち方でもやりやすく、粘着特有の軌道の高さからいきなり沈むうねるようなドライブにはなりやすい。
ミート打ち:
シートが球を持ってくれてドライブを面を寝かせても打ちやすいものは、だいたいはミート打ちがしにくいものが多い(面が向いている方向より弾道が上がってしまうものが多い)。
ただこの52.5はドライブもやりやすかったのにミートもバチンとやりやすかった。
ペン粒は前陣にいることが多いので、相手の繋いだドライブなどミートすることが多いので、
テンションよりの粘着テンションでここまでミートがやりやすいのはかなり嬉しいポイント。
相手のドライブに対してもバチンとカウンターはしやすい。
ただガッツリのドライブに対してのカウンターをするには少しシートが柔らかすぎるようにも感じる。
全体的にスピード、回転量は無難なところではあるが、全体的に扱いやすいのにちょっとクセのある軌道。
前陣で詰まっても持ち上げやすさ、逆に甘いドライブには掛け返したりミートしたりと臨機応変に対応しやすい攻撃性能だった。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
ブロック:
やはりスポンジが硬めということもあり、球威に負けずにブロックしやすい。粘着という割には回転の影響も少ない。
快速ブロックやこれといった特徴はないが、ぶっ飛びでもなく、低弾でもないので無難なブロックとなる。
ツッツキ:
スポンジが硬めということもあり、かなり攻撃的なツッツキができる。
もちろん強粘着や粘着強めのテンションたちのようなえげつなさはないが、それでも突き刺さるような回転強めのツッツキが出せる。
回転強めなのに自分は影響受けにくいのも良いポイント。
特にペン粒ならガッツリ突っついて次への展開に広げやすいのがよかった。
ストップ:
やはり硬めということでビタ止めというほどではないが、短く低くはやりやすい。
ゴムの引き攣れで相手の回転で、勝手に回転がかかるのも好ポイント。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
サーブ:
強粘着には及ばないが、高回転で低いものが出しやすい。
若干スピード系が物足りないかもしれないが、それでも全体的に質の良いサーブが出しやすい。
チキータ:
先述のドライブでもわかるように持ち上げやすく、高弾道で簡単にネットを超えてくれる。
逆に高回転高スピードのテンションの超攻撃的なラバーより飛距離が抑えめだったので、自分でも非常に扱い安かった。
フリック:
これまた先述のミートにあるように、面で乗せて打つのも非常にやりやすかった。
レシーブ:
ストップ、フリック、チキータ、詰まっても持ち上がるドライブによって返球するという意味では非常によかった。自分レベルであれば申し分ない球質。
ただやはり上級者たちにとっては、回転量やスピードは物足りなく感じる人も多いのではないでしょうか。
[おすすめな方]
・技術量がなくてもちょっとクセのある軌道の球を出したい方。
・一発で抜くというより、回転重視で配球で点を取りたい方
・テンションの打ち方でも粘着を使ってみたい方
[まとめ]
・非常に扱いやすい
・扱いやすい割には高回転
・粘着テンションというジャンルの中ではだいぶテンションより
・粘着テンション特有の高弾道で沈むドライブ
・詰まっても持ち上がるドライブ
・ツッツキやサーブがまぁまぁ高回転、低弾道
・特に苦手な技術がない
・色んな技術がそこそこの質で出しやすい
・全体的に上級者だとものたりない回転、スピード感(自分にとっては十分)
[補足]
一緒に発売されたジキル&ハイドV4.5とは全く別の性能なので注意。