
投稿者:Pまん
[自己紹介]
34歳男性
戦型:本職はシェーク粒
ペン粒、ペンアンチもやっています。
基本は前陣攻守。攻撃はは全てミートか乗せ打ち、ドライブは繋げる時に使います。
リズムを変えるためにカットマンもどきみたいなこともします。
反転をかなり多めに行うので、どっちがフォアかバックかは決めてなく、どちらでも一通りできるようにしています。
学生で遊ぶ程度に卓球はやっていて、社会人で復帰して大会とかにも出るようになったので主な戦績はありません。東京の区大会で予選リーグは1位抜けをよくして、トーナメントでは最後まで勝ち上がれないかな、ぐらいのレベルです。
[レビューする商品名]
RASANTER-C48
[使用環境]
ラケット:トライアド
赤:ラザンターC48
黒:ラザンターC53
[はじめに]
今回は完全に試打目的での試打なのでC48と同時にC53も試打。
単純に硬さの違い、自分のインパクトや相手の球威が強ければC53のほうが良いと思っていただければと思います。自分はバックも考えたらC48のほうがバランスが良かったのでメインはそっちで使いました。
自分は粒高プレイヤーの視点でレビューします。
ただ同時に中堅どころのドライブ主戦の人たちにも試打してもらったのでそちらの視点も書かせていただきます。
ラザンターの【C】シリーズ。
CはてっきりチャイナのCで粘着なのかなと思いきや、カウンターのCとのこと。相手の球威に負けない強さを売りにしているようです。
シートは微粘着も入っているようですけど、ほぼそれは感じないほどの微粘着。
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
フォア打ち:
フラットに当てると思った通りの場所に飛んでくれるので非常にコントロールしやすい。
ただ最近のドイツラバーと考えればあまり弾まないと印象。
ドライブ:
回転かけにくい、スピード出しにくい。
とても攻撃用のラバーとは思えないぐらいの球威しか打てませんでした。
自分がインパクトが弱いのかなとも思いましたが、ドラ主戦型の人たちも「自分から回転を作りにくい」という声が複数あがりました。
もちろんそれより更に上のレベルの人たちがなんと言うかはわかりませんが。
下回転打ちは粘着テンションということで、上げやすい部類です。ただ打ちやすいというだけで、最近の粘着テンションのように高回転だったりあまり質の良いドライブにはならなかったです。
コートに収める分には良かったです。
私は引き合いみたいなことはできませんが、ドラ主戦の人たちは口をそろえて対ドライブに対して掛け返しやすい」と言ってました。
威力に負けずこぼすことなく掛け返せると。
ただ飛距離があまりでないため後ろからだとあまり決定打にはならないみたいで、全中陣から掛け返すのに良さそうです。
ミート打ち:
けっこうミート打ちしやすい部類かと思います。
特に対上回転に対しては上からバチンと叩きにいける強さがありました。飛距離もですぎないので弧を描かなくても収まりやすかったです。
ただスピードがでるかといえばあまり出ない部類でした。後ろに下がられていたらあまり抜けそうもないし、クセのあるナックルが出るわけでもないので
【打ち負けない】に特化した性能に感じました。
対下回転は個人の好みもあるとは思いますが、
あまり手に響かないのでぼやけた感触で安定感がでなかったです。
ボールはまっすぐ飛んでくれるので悪くはないとは思うのですが、ひっぱたく感触を大事にしている自分としては不安になります。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
ブロック:
上記のミート性能同様、打ち負けず、収まりがよく、まっすぐ飛んでくれるので非常に良かったです。とにかく強打されてもラケットが間に合っていれば怖くないほど安定して止まってくれます。
正直自分のレベル帯では数本ブロックしただけれで相手が勝手に体制を崩してくれるので十分すぎるほど高性能だとは思いますが、やはりスピーディなブロックではないので上のレベル帯の人たちならフットワークで連打されてしまうような危険性はあるかと思います。ちょっと自分から弾く要素がないと上級者帯では点には繋がらなさそうです。
ツッツキ:
ほぼ普通のテンションなので、粘着テンションのような鋭さを求めている方にはポワッとして物足りないかもしれません。
普通のテンションラバーと考えればまぁ普通の使用感だと思います。
自分からもそれなりにかけられますし、相手の回転もそれなりに食らいます。ドイツ系と考えれば無難です。
カット:
本職ではないですが、けっこうやりやすい部類かと思います。
柔らかくはないので相手の強打に打たれ強いところが好感触です。だからといって硬いわけでもないので掛ける前に球が離れるわけではないので安定してカットしやすいです。
ただ台から離れてプレーすると後ろからのドライブは凡打になりやすいのでカットマンに向いているとは言いづらいです。
粘るタイプより、ラリーにカットを混ぜるような前中陣で荒らす自分みたいなタイプにはかなり合っていそうかと思います。
「いつでもカウンター決めてやるぞ」というようなプレッシャーをかけられる前中陣がこのラバーのポテンシャルを活かせる位置かと思います。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
サーブ:
ツッツキ同様、ザ無難。
強いて言うならぶっ飛び性能はないので短く出したりコントロールはしやすいです。
フリック:
あまりスピィーディーな払いは難しいですけれども、低い球は回転を掛けて持ち上げやすく、高い球はミートで叩いていけるので入れやすいです。
ただ攻撃性があまり強くなく、コースが良くないと相手に攻撃の先手を与えやすいとも感じました。
あまり多用はおススメしないです。
レシーブ:
ドイツ系テンションと考えれば当たり前ですが、やや敏感なので丁寧さは必要だと思います。台上から仕掛けやすいので選択肢は多いですが、上記の通り攻撃性がやや薄目なので使いどころが大切だと思います。
ただ、相手の攻撃を誘いやすいという意味ではちょうどよい攻撃性能ですので、普段からカウンター等を狙っている自分としては、フリックやチキータを相手に打たせて、それをC48でカウンターで仕留めるという展開には非常に持っていきやすかったです。
[おすすめな方]
後ろに下がってドライブでゴリゴリ打つに人にはお勧めはしないです。
前中陣で相手の球威に押されずドライブを打ちたい人、
前陣で自分みたいにミート主体で戦う人にはかなりおすすめします。
表ソフトや粒高プレイヤーの方はけっこう相性が良いのではないかと思います。
[まとめ]
・相手の球威に負けず打ち返す力強さは、ドラ、ミート共に随一。
・使い心地はほぼテンションラバー
・前中陣でカウンターやコース取りで戦いやすい性能
・スピード、回転共に自分からは中々作りにくい
[補足]
ちょっと独特の個性があるようなラバーなので一般受けは難しいかもしれませんが、異質使いの自分としてはけっこう欲しい性能が詰まっていて好感触でした。粒高とかの都合上、あまり台から離れられないので裏ソフトで前陣を捌くのはけっこうきついですけど、ブロック、カウンター、飛距離の無いドライブとC48が生きる展開は非常に多いと思います。