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投稿者:Pまん


[自己紹介]
  34歳男性 
       戦型:本職はシェーク粒
      ペン粒、ペンアンチもやっています。
       基本は前陣攻守。攻撃はは全てミートか乗せ打ち、ドライブは繋げる時に使います。
      リズムを変えるためにカットマンもどきみたいなこともします。
       反転をかなり多めに行うので、どっちがフォアかバックかは決めてなく、どちらでも一通りできるようにしています。

       学生で遊ぶ程度に卓球はやっていて、社会人で復帰して大会とかにも出るようになったので主な戦績はありません。東京の区大会で予選リーグは1位抜けをよくして、トーナメントでは最後まで勝ち上がれないかな、ぐらいのレベルです。

[レビューする商品名]
  ブライターレイター[WINGSPAN]

[使用環境]
  ブライターレイター
  《ドライブでの検証》
  F:テナジー05 厚
  B:ロゼナ 厚

  《粒高での検証》
  F:太陽プロ極薄ブルースポンジ皮付
  B:Fickle 布あり

[はじめに]
  まず一番の特徴は独特なグリップ
  丸いブレードの端に球体がくっついている形状。

  WRMさんで予約販売等をしておりましたが、第一ロットも早く売切れ、第二ロットも即売切れ。
  生産数が少ないのか、購入者が多いのかはわかりませんが、興味を持つ人は多そうですね。

  【ブレードについて】
  合板構成:5枚、フランドル加工※
  重量:78g±
  板厚:6.5mm
  原産国:日本
  分類:オールラウンド用
  サイズ:ブレード 158×151 グリップ 43×43
  反発特性(1〜10):7
  振動特性(1〜10):7

  スペック表だと6.5mmとありますが、自分でノギスで図ると7mmあるかどうかぐらいで、板厚のように感じました。
  しなるような感覚はなく、球離れが早いように感じました。まぁよくあるようなスペック通りの木材ラケットと思って支障ないかと思います。
  ですので今回は主にグリップの特性についてレビューしていこうかとお澪ます。

  【持ち方について】
  メーカー推奨の握りり方はフォア面に平らな面、バック面に球体。掌に球体を包み込んでシェークみたいに持つようです。
  WRMさんの動画だと深めにシェーク持ち、チョキのように指を面に添える持ち方も紹介してました。
  自分はこっち派です。
  あと見た目に敵にペン持ちもいけそうですが、
  球体が大きすぎて、親指と人差し指面操作が非常にしづらいため、削らないと厳しく思えます。


  持ち方で大きく性能が変わるように感じましたので
  ・球体を包むように持つものを【推奨持ち】
  ・深めにチョキのように持つものを【チョキ持ち】と仮称します。
  それぞれに分けてレビューしたいかと思います。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  【推奨持ち】
  《フォアドライブ》
  まずグリップが棒状でないということで、テナリーやハンドソウのようにヘッドが下がりやすい特徴があります。普段の感覚で打つと勝手に巻くような打法、カーブドライブになりやすいです。
  また球体の影響で、ガッチリ掴めないということで手首の自由度が高かったりはします。
  力まないという意味では良いとは思いますが、悪く言えば芯を感じず威力もでにくいドライブになりやすいかと思います。
  重心が先端にいっているので掴みづらい球体だとぐらつきやすくも感じました。汗とかかいたら滑りそうな怖さがありました。
  利点としてはクセ球がでやすいですが、でしたら正直もうちょっとしなる系のブレードのほうが相性が良さそうな気はしました。強度の問題とかもあるのかもしれませんが。

  《バックドライブ》
  球体の影響で自然とバック面がだしやすく、あまり違和感を感じませんでした。
  棒状のグリップがないため、ヘッドを下に向けてから持ち上げる技術だったり、横をとってのドライブは非常にやりやすかったです。
  しっかり握れないので、細かい面の調整とかはしやすいです。その分やはり芯を感じず、回転は掛けられてもいまいち力がのっかりにくいドライブになります。
  そういうこともあってツッツキ打ちとかには都合が良かったですが、上回転対上回転のようなラリーはやりづらかったです。

  《フォアミート》
  ヘッドがぐらついて、とにかくやりづらいの一言です。
  よっぽど高い球でない限りはドライブメインが良いのではないかと思います。
  ただ低いツッツキなどを乗せ打ちなどで軽く処理する分にはボールの下に入りやすいのでやりやすかったです。

  《バックミート》
  これもフォア同様、ぐらいついて不安定でした。
  スイングも自然と上回転がかかりやすくなってしまいます。

  【チョキ持ち】
  《フォアドライブ》
  自然と面が開くのでドライブには向かないかと思います。擦るというより、自然と当て掛けなどになりいやすいです。球離れが早く、ピッチの速い展開によさそうです。表や粒などに良さそうです。

  《バックドライブ》
  こちらもフォア同様面が開くので、回転を掛けるなら当て掛けになります。

  《フォアミート》
  かなり好感触です。
  面が開くのでフラットに力が伝わりやすいです。
  実は自分、普通のシェークは面の調整しやすいように深く握るクセがあるのですが、深く握るとそのぶん力むと響きが悪くなったりしてミート打ちに支障がでるという現象が多々ありました。
  ただこのラケットは深く握ることでブレードには親指とチョキの3点しか触れていないせいかものすごく響きが良かったです。試合などで思わず力んだとしても、接している面が点であるせいか支障がでにくいので非常にミート打ちに向いているように感じました。棒状のグリップもないため、低い位置からスイングできるのも輪をかけてミート向きかと思います。やや板厚なので力負けしにくいの相性が良いと感じてます。

  《バックミート》
  面の出しやすさ、響きの良さ、低い位置からの打ちやすさ等、フォアと同様です。
  よく自分はバック粒の際、やや上回転をかけ安定させる癖があり、その分スピードがのらず決定力に欠けるという癖があります。
  このグリップだと、自然と弾きが良くなり、スピーディーな粒ミートができてよかったです。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  【推奨持ち】
  《ブロック》
  力みにくいのはいいですが、手首が不安定でいまいちぐらついて面が安定しなかったです。
  自分はブロックする際、ヘッドを立てて抑え込むのを好むので、この形状だと裏ソフトでのブロックにはあなまり交換がもてなかたったです。
  粒だと手首が効くので自然と切り落としやすくはなりますが、正直ヘッドが落ちすぎて不安定だとは思います。やや板厚なのもあり球離れが早いので切り落としには向いていないかと思います。

  《ツッツキ》
  自然とチョップするようなスイングになるので、遠心力で低く回転がかかりやすいので好印象です。
  フォアとバックで切り返ししやすいのも良いです。

  《カット》
  本職ではないですが、面がグラつくのであまり向いていないように感じます。手首を使って切り落とせる点は回転がかかるのかもしれませんが、とても安定の良いカットができる気はしなかったです。

  【チョキ持ち】
  《ブロック》
  ヘッドを下げたり上げたりもできるので、抑え込んだり前に飛ばしたりと臨機応変に対応しやすいです。相手の球威に負けづらく、カウンター気味のブロックもしやすいです。フォアバック共に好感触です。
  粒だと切り落としにくいデメリットが出ますが、面は出しやすいです。
  オートマ系の粒なら小さいスイングで低く直線的なブロックになって相性が良いように思えます。
  粒ミートがしやすい分、柔らかい粒はあまり貼りたくないのですがブロックだと柔らかい方が相性が良さそうという矛盾、なんか勿体ない感じがあります。

  《ツッツキ》
  推奨持ちほど遠心力の利いたチョップにはならないですが、それでも重心がヘッドにあるのでやりやすいです。

  《カット》
  ミート打ちには良かった響きの良さが、カットだと球離れが早くてじっくり切れない感じがありました。反発して力を逃がしにくいです。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  《サーブ:推奨持ちのみ》
  チョキ持ちでの利点が特になかったので推奨持ちが良いかと思います。
  よくyoutubueとかの動画だと手首の可動域が広がり、回転がよくかかると言われてます。
  それは嘘ではなく事実だとは思いますが、
  自分としては球体が邪魔でしかなく、しなやかなスイングができずに、逆に回転を掛けにくかったです。握りたくないのに握る位置に球体があるのが残念です。

  【推奨持ち】
  《フリック・チキータ》
  ボールの横を取ったり、下から潜るように打てるので非常に小回りが利いてやりやすかったです。
  力強く打ちにくいのも、台上だとデメリットにならないので良いかと思います。

  【チョキ持ち】
  《フリック・チキータ》
  土屋博士が出ている動画にある通り、チョキの人差し指と中指で面を返すようにすると簡単に持ち上がるので入れるだけなら非常にやりやすかったです。
  グリップも邪魔にならないので下から潜りやすいのでミート系の払いでもローリスクで打てます。

[おすすめな方]
  【推奨持ち】
  カーブドライブなど横回転を使うようなプレイに向いているかと思います。

  【チョキ持ち】
  ミート打ち主体、表ソフトプレイヤーや異質向きかと思います。

[まとめ]
  ・握り方によって性能が大きく変わる新しいグリップ
  ・【推奨持ち】は横回転系の技術や遠心力を使うような技術がやりやすい分、力が伝わりづらい。
  ・【チョキ持ち】ミート系の技術がやりやすく、受け流す系の技術がやりづらい。響きが非常に良い。
  ・切り返しがしやすい
  ・サーブ時に、自然と手首が効くもちかたになりやすい。

[補足]
  ・ペン持ちは大きく削らないと難しいとは言いましたが、裏面フォアが面を出しやすく非常にやりやすかったです。

  ・あくまでも自分にとってはですが、球体は一回り小さくしたほうがなにかと良さそうに感じました。

  ・メーカーに確認しましたが、球体の中心付近に標準的な細くて短いダボが入っているらしく、よっぽど大きく削らなければ大丈夫とのことです。

  ・【推奨持ち】をするならもうちょい薄いブレードがあると特性が噛み合いそうな気がします。