
投稿者:干し柿
[自己紹介]
大学生
戦型…裏粒カットマン
反転してツッツキやブロック、下回転に対してのバックドライブはよく使います。
表や裏を使っていた時期も一応ありますが、粒を使っている期間が一番長いです。
中学…地区大会優勝、県大会3回戦敗退程度
高校…県大会団体ベスト16(シングルス、ダブルスで試合に出場)、県の公立高校大会6回戦敗退(ベスト32くらい?)程度
大学…関東大会出場者が各大学2人くらい、たまに全国大会出場者がいるレベルの団体戦で試合に出場中
今までキョウヒョウや粘着テンションラバーを使ってきたので、レビューは粘着系のラバーと比較したものが多くなると思います。
[レビューする商品名]
ジキル&ハイド H52.5
[使用環境]
ラケット…松下浩二スペシャル(5枚+フリースカーボン2枚)
F…ジキル&ハイドH52.5 2.1mm
B…イリウスS 極薄
[はじめに]
Youtubeで評判が良く、気になったため今回購入してみました。
どのレビューでも弾みが強いことは共通していたので、粘着よりはかなりテンションよりのラバーだと思って打ちました。
MAXの在庫が無かったため2.1mmでの試打となります。
(抗菌ボールでも打ちました。)
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
<軽打>
弾みはテンションラバーと違いをほとんど感じません。
少し上がる感覚はあると思います。
また、52.5度ということでぶつけるように打つと高い音がなります。
<対上回転ドライブ>
擦って飛ばすよりはぶつけるようなイメージで打つと、微粘着のおかげもあるのか威力のある球を打つことができます。
弾道が高くなりすぎないので、打っていて速く感じられ相手も取りづらいとのことでした。
キョウヒョウよりもかなり弾みが強く、ほとんどの粘着テンションラバーよりも弾むと感じたので変更する場合は注意する必要があります。
下がったときや体勢が崩れたときに飛ばして入れることだけを意識して回転の意識が少なくなると、ネットにかかったり回転で台に落ちずオーバーしてしまう印象がありました。
打点を落として擦って打つと、しっかり回転のかかった球を出すことができます。
回転量はキョウヒョウなどと比較するとは少ないかもしれませんが、テンションラバーやラザンターのCシリーズなどの粘着テンションと比べて同じかそれ以上にかかっているので問題ないと思います。
バックでは自分の技量では硬く感じられたため擦って安定させることは出来たのですが、威力を出すのは少し甘い球が来た時や予測通りの球が来た時しか出来ませんでした。
<対下回転ドライブ>
スピード系のドライブは上回転の時と同様に威力のある球を打つことができます。
弾道が高すぎないことと回転量にバラつきが生まれやすいので、相手がラケットに当ててもミスすることが増えました。
上がる感覚もあるので、テンションラバーよりも安心して打つことができると感じました。
特にキョウヒョウや硬めの粘着テンションを使っている人は感覚が似ていると感じられると思います。
ただ、ぶつけすぎるとネットにかかりやすかったり、回転を意識しすぎると威力が弱くなってしまう印象があるので少し意識しておくと良いかもしれないです。
相手の球が自分の予測と違った場合でも、威力を出して安定させるには使い込んで慣れる必要があると思います。
ループドライブはとても安定して入れやすいと感じました。
また、スイングを速くして捉え方を薄くすると強い回転がかかります。
しかし、ループドライブを打つときは万全な体制ではないときが多いため、回転量を意識するよりは低く浅く狙うなどコントロールを意識する方が実践的だと感じました。
下回転はバックもフォアも同じような印象です。
<カウンター>
カウンターはシートだけで打とうとするとチップ(ラバーが滑ること)がありますが、少し食い込ませて持っていくイメージで打つとミスする気配がしません。
下がっても前でも安定し、威力もあるのでカウンターのためにこのラバーにすることを考えてもいいと思います。
キョウヒョウよりもスピードが出るので決定打になりやすく、同じかそれ以上に打ちやすいと感じました。
ミートっぽく打つカウンターは自分はあまり使わないのですが、打つことは出来たので得意な人は問題ないと思います。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
<ブロック>
ブロックはシートが回転に少し鈍感な気がするので、回転が多くても入れやすく感じました。
粘着ラバーよりは浅く落とすブロックは難しいですが、伸ばすブロックや少し押すようなブロックの速さは断然こっちの方が速いので新しい得点源にできると思います。
硬すぎて落ちるということもなくやりやすかったです。
<ツッツキ>
レシーブのツッツキは相手の回転の影響を受けすぎることもなく、自分から切りにいって返球しやすいと感じました。
回転量が多いと相手から言われるほど切ることもできます。
キョウヒョウから変更する場合は弾むように感じると思いますが、テンションラバーや大体の粘着テンションラバーよりは弾まないと感じるためやりやすいラバーであると思います。
カットとツッツキを交互にしてもオーバーする感覚はなく、低い弾道のツッツキを打つこことができました。
<カット>
攻撃するときとは違い、弾みが強い感覚はなくて抑えやすい印象です。
浅いループは回転の影響を受けすぎることはなく、低く返球することができました。
強打に対しては飛びすぎることもなく、ラケットに当ててカットのスイングをすれば返球することができると感じました。
ナックルカットと切れたカットの回転量の差もしっかりありました。
守備系の技術は攻撃系の技術よりもキョウヒョウから変更してもすぐに慣れることができると感じるほどやりやすかったです。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
<サーブ>
普通だと思います。
回転を掛けようと思えばある程度かかるので、サーブが上手ければサービスエースを狙えると思います。
どちらかといえば、テンションラバーよりの切り方が合っていると感じました。
<レシーブ>
回転が分からないとき、とにかくツッツキやループドライブをかけてレシーブするのはやりやすかったです。
最近のテンションラバーやテナジーよりは相手の回転の影響を受けにくいと思います。
キョウヒョウよりは弾みが強いですが、ドライブほど弾みの差を感じられませんでした。
<台上>
ストップや微粘着ということもあり、長さがコントロールしやすく回転をかけたボールも送りやすかったです。
フリックは硬いラバーなのでやりやすいと感じました。
チキータは上がりすぎないのでオーバーミスが少なく、回転のある球を打ちやすい印象です。(カットマンのチキータなので参考程度でお願いします)
[おすすめな方]
・ガンガンフォアを振ってドライブを打ち得点を狙う選手。
・カウンターのミスが多く悩んでいる選手。
・攻撃の威力を求めたいけど、テンションラバーはカットやツッツキが弾みすぎると感じる選手。
このラバーは、ドライブマンにとってはドライブの威力と回転のバラつき、カウンターの安定感が魅力だと思います。
カットマンにとってはカットの安定感と攻撃の威力のバランスが魅力だと思ったので上記のような選手に特におすすめだと感じました。
もちろんこれからもっとフォアでのドライブを増やしていきたい人、よりカウンターの質を高めていきたい人にもおすすめできます
[まとめ]
・ドライブの威力があり、回転の変化が勝手に生まれやすいラバー
・カウンターがやりやすく、打たれた時にも得点を狙いやすい
・微粘着だが弾みが強いので、粘着や微粘着から変更は注意が必要
回転量がとても多いやスピードがとても速いなどの特徴は無いですが、試合で勝ちやすい性能を多く兼ね備えているのでおすすめです。
ぜひ使ってみてください。