
投稿者:Pまん
[自己紹介]
34歳男性
戦型:本職はシェーク粒
ペン粒、ペンアンチもやっています。
基本は前陣攻守。攻撃はは全てミートか乗せ打ち、ドライブは繋げる時に使います。
リズムを変えるためにカットマンもどきみたいなこともします。
反転をかなり多めに行うので、どっちがフォアかバックかは決めてなく、どちらでも一通りできるようにしています。
学生で遊ぶ程度に卓球はやっていて、社会人で復帰して大会とかにも出るようになったので主な戦績はありません。市大会とかでは予選リーグは1位抜けをよくして、トーナメントでは最後まで勝ち上がれないかな、ぐらいのレベルです。
[レビューする商品名]
KAMIKAZE LONG Green Grass Edition
[使用環境]
リベルタソリッドプロ 中国式ペン
表面:KAMIKAZE LONG Green Grass Edition (OX)
裏面:太陽プロ極薄ブルースポンジ皮付
[はじめに]
新しい粒だから興味があったのと、ママさんたちの教室用にペンに合いそうな柔らかめの粒が欲しかったので購入。
WRMさんの謳い文句だと、柔らかいのにブロックが低くなりやすいのと、いいとこどりの性能とのこと。
一般論的に柔らかい粒は当てるだけで回転反転量が大きかったり、低レベル帯だと球持ちが良く操作性が良い反面、
ブロックが山なりになりやすかったり、粒が柔すぎて相手の強打に耐えられずにコントロール不能になったり、相手のレベル帯が高くなると弱点が大きくなっていきます。
謳い文句通りだと、常識を覆す革命とはなって、それこそいいこと尽くめで素晴らしい粒高となるので期待ですね。
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
【フォア打ち】
海外の柔らかい粒特有の、フワフワと揺れる不安定な軌道。不安定で打ちにくい部類ではありますが、柔らかさや揺れの割には球持ち感があってこぼし難く入れるだけなら打ちやすいです。あくまでも柔らかい回転反転量の大きい粒の【割に】ですが。
球質はもちろんナックル。こちらから持ち上げやすいということもあり、軽めなナックルのためドナックルでもあまり相手は落としてくれない印象。
【粒ドラ】
対上でも、対下でも粒が倒れやすく球持ちはあるほう。弱インパクトでも持ち上がってくれるが、ドラの回転は自分からはほぼかからない。ちょっとでも横が入ってくれると大きく揺れてくれるので、ただの繋ぎの球が得点になることもけっこうありました。
強打になるとやっぱり粒が耐えきれない感じがして、速い球やしっかり回転をかけるドラは難しかったです。
【粒ミート】
対上回転に関しては柔らかい粒高の特徴そのままで、ホップするような軌道になり不安定すぎてであまり使いどころはなかったです。やるとしてはしっかり粒を倒して優しく入れていく感じですが、だったらドラで良い気がします。
対下回転に関しては相手の回転利用が簡単なので、非常に安定して強気に打ちにいけます。
あまり球離れが早くはないのでスピード感がなく、相手に繋げられることが多く、また柔らかいので連打には向かないです。
【プッシュ】
対下回転に関しては回転利用しやすいので強気でプッシュができるのでやりやすかったです。ミート時同様、球持ちがある分スピーディーさに欠けますが、その分前後左右の打ち分けはしやすかったのでコース取りで勝負する感がありました。
やはり対上回転にかんしてはホップしやすいのでかなりリスキーでした。
攻撃技術の総称としては柔らかい粒の特徴の、
対下回転には強気で打てて、対上回転は不安定になりやすい特徴があります。
カミカゼの特徴としてはその不安定な球でも若干球持ちがあるためふわっと置きにいけばなんとかコートに収まり、また軌道が怪しくなるのでタイミングを崩すことはしやすかったです。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
【ブロック】
当てるだけのブロックはかなり不安定になるのでお勧めしません。
下や横にスライドするようなブロックがメインになるかと思います。
カット性のブロックは、謳い文句通り低い軌道でとても良い印象でした。やや弾みもおさせられていると思います。回転反転量も高く、相手のたいしたことない上回転でもチョンっと振るだけでそれなりのカット性ブロックになるので扱いやすかったです。
柔らかい粒の弱点でもある粒が倒れ切ってコントロール不能になってしまう対強打については、
柔らかい割には強打にも耐えてくれる感はありました。あくまでも「柔らかい割には」なので注意。
まぁどっちにしろフルスイングの強打を打たれてる時点でブロックするのは難しいですし、必要最低限の対強打性能と考えればちょうど良いのかもしれません。回転反転量や軌道の低さをうまく使えればそこまで対強打性能を求めなくてもと割り切れば高水準かもですね。
【ツッツキ】
自分から切っていくツッツキはかなり難しいかと思います。粒自体は寝かせやすいのでインパクトがあれば切れなくはないですが、安定感がなく余裕があるときでないと難しかったです。
【カット】
今回はペンに貼ったり、OXということもあってあまりカット向けの用具にしてないので判断は難しいです。
あくまでも想像になってしまいますが、高めの回転反転量、低めの軌道、ややある球持ちと考えれば
グラスを守備寄りにマイルドにしたような使い方ができるのではないかと推測しています。スポンジがどんなタイプかにもよるかと思いますが。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
【サーブ】
イレギュラーな軌道になりやすいので、フワフワした軌道が嫌いな方には良いかと思います。
スピードはでないのでしっかり待たれる相手にはお勧めしません。
【フリック】
対下回転なら安心してやっていける性能、対上回転には強気にいくのはかなり難しい。
全体的に遅くなりやすいので多用すると狙われやすいです。
相手に横が混ざっていると、逆にゆっくりフワッとやったほうが軌道が乱れて点にはなりやすかったです。
【レシーブ】
全体的にスローな展開になりやすいので、相手が動ける人だったら中々崩しにくいです。
柔らかい粒の特徴でもあるオートマ寄りの粒高ということもあり、粒高の特性を把握している人だと狙い撃ちされやすいです。
完全にオートマというわけでもないので、回転に逆らうこともできますがあまり質の良い逆らい方は難しくリスクは高いです。
泣き所であるナックルロングや、対上回転に関してはやや球持ちがあるのでハーフ気味には返しやすいですが、リスクやスピードも考えたらあくまでも選択肢の一つと考えるべきでしょう。
[おすすめな方]
柔らかい粒の性能が好きだが、その弱点を少しでも抑えたい方にはかなりおススメいたします。
一般層の女子や学生内ならそこそこ柔らかい粒の弱点が出にくいのではないかと思います。さすがに大学生以降の男子となってくるともう少し硬い粒が使いたくなってきます。
あとは横系のサーブからの揺れる展開を求めている方にはかなり良い粒かと思います。
ヘルファイアXを硬いと感じる方には似た性能で柔らかい打球感なんで良いかもですね。
[まとめ]
・柔らかい割にブロックが低く、強打にもある程度まで耐えてくれる
・回転反転量は多めでオートマよりの性能だが、球持ちがありそこそこ操作性もある
・スピードは抑えめということもあり、揺れが大きくなりやすい。
・基本性能は柔らかい粒だが、技術全般的に【柔らかい割に〇〇ができる】と言えることが多い。
・攻撃やブチ切れカット性ブロックでも全体的に球が軽くなりやすいらしい(受け手談)
[補足]
プラスチックの球になってあまり粒高で揺れとかは気にしていなかったが、ヘルファイヤXとかカミカゼグリーンなど揺れる粒が出てきたように思える。
前述もしたがヘルファイアが中間よりやや硬めで、
硬めの割にオートマっぽい回転反転量だったり揺れがあったりな粒で、
逆にカミカゼグリーンは中間よりやや柔らかめな粒で、柔らかさの割に軌道が低かったり持ち上げやすかったりと、相反する性能が付随されているように思える。
セールスポイントだからしょうがないとは思いますが、流石に【柔らかいのにブチ切れ!】とか【柔らかい粒の弱点を克服した】とは大げさだとは思いますが、それでも常識をちょっとだけ覆すような進化は感じる素晴らしい粒高でした。
硬めがが好きならヘルファイアX、柔らかめが好きならカミカゼグリーンと好みによって試してみられると良いかと思います。