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投稿者:katsuo000+


[自己紹介]
   今年1年間、katsuo000+のレビューをご覧いただき、投票していただく皆さん、どうもありがとうございました。今年最後の投稿になります。2022年下半期1~5月目 (7~11月)もレビュワーに選んでいただきました。毎月、WRMのスタッフさんからポイント反映の嬉しい連絡をいただけて嬉しい限りです!これからも投稿していきますので、どうぞよろしくお願いします。

  ハンドルネーム:katsuo000+
  (過去ハンドルネームkatsuo000)
  卓球歴20年以上
  右シェイク両ハンドドライブ型
  運良く1度だけ全日本実業団選手権出場。

   会社の卓球部と時間が許せば地域の市民体育館や卓球場などで、約月1-2回程度卓球をしております。2022年上期は、最近流行のスピン系テンションラバーを中心に書かせていただきした。2022年下期は、粘着テンションラバーを中心に比較検証するような記事でまとめていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。今回は中国製の粘着ラバーはいったん外させていただいて、主にはドイツ製の粘着テンションにスポットを当ててまとめていきます。中国製の粘着ラバーもいつか、まとめてレビューしていきたいなーと思いますね。

   2022年7月DNAドラゴングリップ
   2022年8月ラクザZエキストラハード
   2022年9月ハイブリッドK3
   2022年10月ラザンターC53
   2022年11月ディグニクス09C
   2022年12月オメガVIIチャイナ影 ←


  メインブレード:アイスクリームAZXi
  フォアF: オメガVIIチャイナ影
  バックB: ディグニクス05

  サブブレード:レボルディアCNF、林高遠ALC、張継科ALC、張継科ZLC、フランチスカインナーフォースZLC、ティモボルスピリット、ストラディバリウス、トルネードキングスピード、トルネードキングパワー、水谷隼ZLC、水谷隼SZLC、ウルティメイトカーボン、ヴィルトーソ+、ヴィルトーソAC、エキスパートCRWi(旧エキスパートカーボン)、フォルティウスFT ver. D、キョウヒョウ龍V、キョウヒョウ301、リーンフォースAC、アルネイドインナー、インナーフォースレイヤーZLF、サーディウス、インフィニティVPS V、SK7、SWAT、和の極み -煉-、SWATパワー、馬琳エキストラスペシャル、TRiAD、PRO-13S、金星、970XX-KLC、リンバインナー

  サブラバー:省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ40°、39°、普狂NEO3、普狂NEO2、ディグニクス80、ディグニクス64、ディグニクス09C、テナジー05ハード、テナジー05、テナジー05FX、テナジー80、テナジー80FX、ロゼナ、Q3、Q4、Q5、QQ、GF Pro、ファスタークG-1、ハモンドZ2、キョウヒョウプロ3ターボオレンジ、ターボブルー、ズィーガーPK50、ラクザZエキストラハード、ラクザZ、ラクザX、ラクザ7、ライガンスピン、トリプルダブルエキストラ、V>15 Extra、ヴェンタスエキストラ、V>20ダブルエキストラ、ハイブリッドK3、ハイブリッドK1J、エボリューションMX-D、MX-S、MX-P、MX-P 50°、EL-S、クァンタムXプロ、5Q VIP、ラザンターC53、R53、R48、R45、R50、R47、R42、V47、ブルーストームPRO、ブルーグリップC1、ブルーファイヤM1ターボ、ブルーファイヤJP01ターボ、ブルーストームZ1ターボ、ブルーストームプロ、ダイナライズZGR、ダイナライズAGR、ライゼンZGR、ライザープロ50、ライザープロ45、ゴールデンタンゴ、DNAプラチナXH、DNAドラゴングリップ、DNAプロハード、オメガVIIツアー、オメガVIIハイパー、オメガVIIプロ、オメガVツアーDF、ジキル&ハイドH52.5、ヴェガX、ヴェガツアー、ターゲットプロXD52.5、47.5、GT-X51、GT-H47、ネクサスELプロ53スーパーセレクト、ネクサスELプロ53ハード、ネクサスXTプロ51、コーデックスPro54、アポロ5 40°、38°、金星ブルー、月ブルー、木星IIブルースポンジ、アレスブルースポンジ48°、メイスプロブルースポンジ

  卓球ブログも運営中です。是非ご覧ください。
  https://katsuo000.com/

[レビューする商品名]
  オメガVIIチャイナ影 (Omega VII China Ying) / エクシオン (XIOM)

  エクシオンさんのキョウヒョウを超えることを謳ったラバーをレビューさせていただきます。最近では鉄腕で韓国を牽引し、張本選手にもドロをつけた鄭栄植 (Jung Yougsik)選手が使用するラバーですね。鄭栄植選手はフォアにキョウヒョウを使用していましたが、キョウヒョウからついに、このオメガVIIチャイナ影へ変更したようですね。プロ用の仕様の異なるラバーなのかもしれませんが、キョウヒョウユーザーのトップ選手がこのオメガVIIチャイナ影へ変更した事実は大きいと思いますね。それでは、エクシオンさんのホームページからの引用文になります。

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  中国卓球の真髄が味わえる本格派
  YING =「影」という異名を持つこちらの粘着性テンションラバーは、なんと60度というXIOM史上最高の超硬質カーボスポンジを搭載している。その質感は、まさに中国製のハイエンド粘着ラバーそのものだ。単純な弾みではGUANGに及ばないが、頑強さは突出している。中後陣のドライブ戦で強烈なボールの応酬になればなるほど、プレーヤーはこのYINGが頼もしく思えるはずだ。とりわけ、急上昇&急降下するドライブの異様な弾道は、対戦相手を恐怖に陥れるだろう。前陣でのカウンターの精度は惚れ惚れするほど素晴らしく、猛烈に切れたサービスや、ネット際にビタ止めできるストップなどの小技も自由自在。まるで中国のスター選手になったかのような気分が味わえること間違いなしだ。硬さを生かしたスマッシュやカットにも適しており、前陣速攻型や攻撃を織り交ぜるカットマンにもおすすめしたい。重量感が相当あるラバーなので、使用するにはそれなりの覚悟が必要だが、使いこなせた時には新境地が待っている。相手を影の世界に引きずり込むYINGの超絶スピンプレーは、一度覚えたらやみつきだ。

  スポンジ硬度60度というXIOM史上最高の超硬質「カーボスポンジ」を搭載した粘着テンションラバー 「オメガVII チャイナ 影(イン)」。
  通常、スポンジ硬度が高くなるとボールは上に上がりにくくなる。しかし、影にその常識は通用しない。 急上昇&急降下するドライブの異様な軌道に受けた相手は脅威に感じることだろう。 また、前陣でのカウンターの精度、威力は大変素晴らしく、中国製粘着ラバーのように猛烈に回転のかかったサーブや短く止めるストップ、台上技術のやりやすさも自由自在だ。 かなり尖った特徴の商品であるため、このラバーを使いこなすにはそれなりの覚悟が必要だが、使いこなせたときにはもう他のラバーに変えることはできないだろう。
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  オメガVIIチャイナ影
   スピン: 17.0、スピード: 12.5
  オメガVIIツアーi50
   スピン: 16.0、スピード: 16.5
  オメガVIIツアー
   スピン: 14.5、スピード: 14.5
  オメガVIIハイパー
   スピン: 15.0、スピード: 14.5
  ジキル&ハイド Z52.5
   スピン: 16.0、スピード: 16.5
  ジキル&ハイド H52.5
   スピン: 15.5、スピード: 13.5

[使用環境]
   黒MAXでカット前85 g。フリーチャック2で貼りました。ラケットは、アイスクリームAZXi、Virtuoso AC、リンバインナー、トルネードキングパワー、キョウヒョウ龍V、などに貼りました。ラケットに貼ってカット後57〜60 gでした。オメガVIIハイパーが54 gでしたが、さらに重いラバーとなります。このラバーと同じようなラバーは、他メーカーのブルーグリップC1 (Blue Grip C1、DONIC)、ダイナライズZGR (Dynraryz ZGR、Joola)などになると思います。重いですが使いこなせた時の威力はすさまじいフォアの為のラバーですね!

  続いて硬度計での硬さの確認になります。
  重量と硬度比較 (shore cシート側)
  ・オメガVIIチャイナ影
   57 g、硬度: 49.3°
  ・オメガVIIツアー
   52 g、硬度:49.2°
  ・オメガVIIハイパー
   54 g、硬度:46.9°
  ・ジキル&ハイド H52.5
   49 g、硬度:45.5°
  ・ディグニクス09C
   50 g、硬度: 50.8°
  ・ディグニクス05
   48 g、硬度:50.0°
  ・テナジー05
   47 g、硬度: 44.6°
  ・キョウヒョウNEO3(普狂NEO3)、41°
   51 g、硬度: 46.7°

   硬度60°といいつつも、実は他のラバーと比較して際立って硬いわけではないことがわかると思います。ただ重量は重いラバーですので、この重さに対応できるかが、ひとつのポイントになるラバーだと思いますね。
   ブログの方で写真を挙げていますが、ドイツ製粘着テンションラバーは、白いシートが貼られているのは共通のようです。

[はじめに]
   エクシオンの2020年の粘着テンションラバー、オメガVIIチャイナ影をレビューします。正直言って扱いきれませんでした。ものすごいラバーでした。扱いきれない中にエグさを強く感じるラバーでした。最も気に入ったのが、中陣からのドライブラリーです。キョウヒョウのように打球点を下げたとき、ボールを下から持ち上げるようにくい込ませてドライブすることで、回転量やスピードをコントロールしやすいと感じました。この打ち方をディグニクス05で行うとオーバーミスするかネットに引っかけてしまうんですよね。またキョウヒョウと比べると中陣からでもキョウヒョウ以上にスピードが出せる点は素晴らしいと思いました。これは継続使用して、使いこなしたいと感じたラバーです。

  オメガVIIチャイナ影の3つの特徴
  1. 化け物じみた回転量と癖!キョウヒョウに迫る!
   卓球王国でも特集されていましたが、オメガVIIチャイナ影の化け物じみた回転量、癖は凄いですね!しっかり身体を入れてドライブできたときのボールのえぐさは、今までに見たことのないものでした!荒れ方はどちらかというと、ラザンターR53に類似で横回転がそのまま残るような荒れ方をしていました。扱い切れれば、スピードドライブも、超回転のループドライブも自在にできるようになるようなヴィジョンを感じるラバーでした!ポテンシャルも高く、扱いこなせばキョウヒョウに迫る唯一無二のえぐいラバーだと感じました。それでいて値段はキョウヒョウ(ブルースポンジ)以上に安いです!これは面白い!

  2. 粘着ラバーなのにめちゃめちゃ弾む!
   粘着ラバーではありますが、驚いたのがそのスピード性能です。小さい卓球場で試打したことも相まってかスピン系テンションラバーに匹敵するくらいのスピード性能を感じましたね。ラバーが硬いために弾くような打ち方をしてしまいやすいのもありましたが、スピードドライブが決まれば打ち抜ける位のスピードは十分にありました。一方で扱いこなすには、弾いてしまうのではなく、しっかりとくい込ませてボールに回転をかけてあげる必要があるとも思いました。ものすごいポテンシャルがあると思います。
   また飛び出しが良いので、ラケットは木材かインナーカーボンラケットが良いと感じました。フォアはスピードを求めてアウターALCを使っていましたが、このラバーに出会って、ラバーの良さを出すためにアウターカーボンからインナーカーボンへ変更することを決意させました。自分の腕ではアウターカーボンだと、弾きすぎてその特徴的な回転性能を活かせないと感じたくらいです。そのくらいの弾みと威力を後陣から十分に出せるラバーがオメガVIIチャイナ影になります!

  3. 扱いが極めて難しい!重量対策必須!
   とにかく訳のわからないくらい、イメージ通りの打球が出にくいラバーでした。長く使い込んで扱えるようにならないとこいつは暴れ馬ですね。重量だけも、50 g後半から60 gに届く重さということで、これだけでも使わない人が多く出てくるラバーだと思います。また硬いのに弾みがかなり強いので、イメージ通りの弾道になりにくい感じがありますね。特に最もイメージと異なると感じるのが弧線の高さです。ディグニクス系のラバーと同じくらいの高い弧線が出るラバーですので、前へスイングするようにネットを狙う位のスイングをすることがコツだと感じさせるくらい超高性能なラバーになりますね。

[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
  フォアハンド
  軽打
   軽打はそこまで気になりませんでした。それだけ弾むということですね。軽打が続いてきたときに、ラケットを押すようにラケットを前に押すように打ってみましたが、それでもボールが上にあがって入るんですよね。このあたりも違和感と癖が強かったです。

  ロングボールやラリーでのドライブ
   まだ慣れていなくて、スピン系テンションラバーにあった打ち方になってしまいやすく、インパクト強く打つと、回転をかけきれずに弾いてしまうことが多かったです。まだスイングスピードが遅すぎるのと、面を開くことが出来ていないのでしょうね。フォアで自分のパワーとスイングスピードが足りていないという経験は中学生のときのテスト勉強明け以来の感覚です。20年ぶりにわくわくしました。 しっかり練習をやりこみ、使い込んで慣れていきたいと思います!また中陣からでもスピードドライブが万々打てたのは、驚きとポテンシャルの高さを感じました。スピン系テンションラバーでは相手の回転を考慮してあわせるということが必要だと思うのですが、このオメガVIIチャイナ影では、ねじ込める感じがあって良かったですね。

  面を開いたドライブ
   粘着ラバーらしく、下回転打ちなどは面を開いた方がスピードドライブがやりやすかったです。スピード性能は申し分なかったです。もっと扱えるようになってスピードに回転を乗せたいです。

  対下回転に対するループドライブ
   浅くて回転量のえぐいドライブがやりやすかったです。ただし硬さの割に弾むのでボールが浮きやすく、低いループドライブは出しにくかったです。このあたりは慣れでしょう。

  対下回転に対するスピードドライブ
   これもついついスピードが出やすいのでフラットであてに行ってしまいそうになりました。しっかり回転でボールを沈めてあげれば安定したエグいスピードドライブが入ると思われます。

  カーブ/シュートドライブ
   横回転も残りやすく、このあたりはかなり好印象でした。もちろん粘着ラバーでは面を開いた方がインパクトで回転がかかりやすく良いと言われますが、このラバーでは巻き込むことで新たな癖が出せるのではないかとも感じました。特にドライブラリーでは味が出るのではないでしょうか。

  カウンタードライブ
   このラバーだと出会いがしらのカウンターが結構入るようになりました。驚きですが、簡単に入ってしまうんですよね。これだけ硬いラバーですので、カウンター性能はめちゃめちゃ高いです。

[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
  フォアハンド
  ブロック
   弾むので落ちることはなかったです。これも違和感感じまくりでした。でも慣れてくると、やりやすいと感じますね。

  ストップ
   これは良かったです!切りやすかったです。この性能の高さは素晴らしいと感じました。

  ツッツキ
   切って低く送るのがやりやすかったです。これだけでも武器になりそうでした。

[サーブ・レシーブ・台上技術]
  フォアフリック
   弾むのですが、回転をかけて沈ませたほうが安定すると思います。やりやすかったですね。

  サーブ
   ぶち切れですね。素晴らしいです。サービスエースは増えました。ドライブ同様にキョウヒョウよりもスピードのあるサーブが出せるので、サービスエースを取りやすくなりました。

[おすすめな方]
  ・ラケット重量が重くても大丈夫な方
  ・キョウヒョウを使っていた方
  ・フォアドライブの強打にロマンを持つ方
  ・オールフォア主戦型の方
  ・キョウヒョウを超えたラバーを使いたい方

  上記のような方にオススメします。キョウヒョウを超える、というコンセプト、オメガVIIチャイナ影でした。確かにある意味で、十分にキョウヒョウを超えるようなラバーでした。ただし、キョウヒョウ以上に使いこなしも難しいラバーといえるかもしれません。使いこなした時の、回転とスピードとパワーはまさにロマン溢れる、とんがったラバーといえるでしょう。

[まとめ]
  オメガVIIチャイナ影の3つの特徴
  1. 化け物じみた回転量と癖!キョウヒョウに迫る!
  2. 粘着ラバーなのにめちゃめちゃ弾む!
  3. 扱いが極めて難しい!重量対策必須!

  個人的には、ディグニクス09Cよりも衝撃的なラバーでした。粘着ラバーもここまできたのか、というトンガリまくりな、癖強きラバーになります。使いこなせた時の面白さ、醍醐味は、違う競技をしているような気分になるかもしれません。個人的には用具沼から完全に足を洗わせてくれた最高のラバーだと思います。粘着ラバーやキョウヒョウを使っている人は是非一度は試してみてほしいラバーになります。

[補足]
  回転量
   Hurricane(キョウヒョウ)系 ≧ Omega VII China Ying > Dignics 09C ≧ Dignics 05

  スピード
   Dignics 05 > Omega VII China Ying > Rhyzen ZGR > Hurricane(キョウヒョウ)系

[その他(DVDのレビューはこの欄にお書きください)]
  下記レビューサイトにも掲載してますのでご参考いただけたら幸いです。是非ご覧ください。

  https://katsuo000.com/

  https://katsuo000.com/review_omega_vii_china_ying/