monkey1




















■ハンドルネーム

アンチマン


■自己紹介

お久しぶりです。

シェークバック粒のアンチマンです。


■レビューする商品名

Sauer&Troger MONKEY 青OX


■使用環境

ラケット TRiAD

フォア ジキル&ハイドz52.5

バック MONKEY



■はじめに

私はバックの粒には『レシーブ』を。詳しく言うのであれば、『レシーブの嫌らしさとやりやすさ』の、共存が難しそうな性能を重視しています。レシーブから、粒で変化を加え、フォアで丁寧に入れてミスやチャンスを待つ。そのプレーを自分のスタイルと据えて以来、私はVirus-2から乗り換えを検討させられるほどのラバーに出会うことがありませんでした。基本的にあらゆるボールを、面をちょっと調整してプッシュするだけでスーッと嫌らしい球で返せる。ブロックの変化幅や止まりも申し分ない。このMONKEYも、ちょっとでも微妙ならすぐ戻そうと思っていました。早々に言ってしまいますと、完全にこのラバーに乗り換えることに決めました。具体的な理由をこれから述べていこうと思います。


さて、その前に、感覚的な雑感ですが、粒はすごい高い、って訳でもないような感じがします。ちょっと高いかな、といった感じです。目測は参考にならないでしょうから、比較はしません。

粒同士の間隔も、目測ですが、若干広い、でしょうか。粒そのものの硬さはまあまあ硬いです。指で倒した感覚ではVirus-2よりは硬いですかね。

個人的には今回ブルーということで、ライトブルーの爽やかながらもちょっと毒々しいところが好みです。


では、性能の評価に入っていきましょう。


また、今回は比較対象をVirus-2に絞って試打します。長らく粒高OXはこれしか使っていなかったので、ご容赦ください。



■攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)


プッシュ

なかなかに良いです。Virus-2は個人的に、変化はそれほど強くない、滑るような低弾道のプッシュの印象がありますが、こちらは変化しながらゆらゆらとした球になる印象。スピードはVirus-2よりは若干遅いように感じます。

比較的変化に寄っている感触です。スピードを出したければ後述するミートや弾き打ち、ちょっと高い球なら台に対して垂直よりも少し被せ気味に打つと良いです。

やりやすさ、というか、球質が若干異なるので、比較が難しい感じもしましたが、例えば鋭くコースをついていくのにはVirus-2の方に軍配が上がる感じがし、コースは左右に振っていく程度で変化を求めるならMONKEYといった感じでしょうか。

積極的にプッシュを狙うならもちろんVirus-2ですが、MONKEYはプッシュ以外のレシーブ技術に関してのクオリティも高いので、使用頻度で考えれば、相手コートの深くまで変化して飛んでいく球ということでアクセントとしては十分すぎるレベルではないでしょうか。


スピード

MONKEY<Virus-2

やりやすさ(くらいにくさ的観点)

MONKEYVirus-2

やりやすさ(操作性)

MONKEYVirus-2

(というか、そもそもの球質が違うのでちょっと異なる操作性です。ここではピンポイントの狙いやすさにフォーカスしました。)


ミート打ち・弾き打ち

粒高のミート打ちや弾きうちは、特にシェークバックだと、私の実力もあるでしょうが難しい印象がありました。そもそも低弾性のラバーだと入ってもいい球とは言い難いですし、Fickleは良かったですがあれはまた、布付きでかつテンションと粒高の中でもちょっと特殊ですから、置いておきます。そんな中で、このラバーは比較的このような打法がやりやすいように感じました。粒が硬いからですかね? ちょっとわかりかねますが、面を開いた状態で引き付けて弾く打ち方や、高めの球もミート打ちがし易いです。Virus-2にはない感じでした。しかもスピードも出るしなかなか鋭い球なので、やってみたときは感動しました。

レシーブからとは行きませんが、バックにゆるい球が来たときや長めのナックルロングなどには(後者は若干シビアですが)なかなか良い返しになるなと感じました。


打ちやすさ

Virus-2MONKEY

スピード

Virus-2MONKEY

安定感

Virus-2<MONKEY


ドライブ

これについてはやはり落ちてしまい微妙でした。

これをするよりかは先述した技術たちのほうが良いと思います。


攻撃技術総評

総合的に見たらVirus-2に勝るものがあります。プッシュは個人的にはVirus-2の方にだいぶ分があると思っていますが、レシーブについては後述しますが、攻撃的なレシーブにおいて、ラケットを左右に振ったブロックがなかなか良いので攻撃技術に関して総括するとMONKEYのほうが上だと感じます。



■守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)


ブロック

これが素晴らしいです。

まず、普通に止めるブロック・強打のブロックですが、めちゃめちゃ安定して止まるんです。私のラケットは板の強く、守備専門のラケットとは言い難いくらい弾みがありますが、それでも2バンが飛び出すことがあるくらいには止まります。

しかも変化も申し分ない。ドライブブロックの練習では相手が持ち上げるのがとても大変そうでした。スマッシュなどの強打に対しては面が少しシビアですがそれは他の粒高とも同じような感じでむしろ咄嗟のブロックの安定度は高まりました。

また、合わせるようにカットブロックをしても、なかなかに切れます。粒の硬さのおかげもあると思いますが、低弾性のブロックに切れた下回転が加わるので、なかなか凶悪です。

ループに対する合わせたブロックも良いです。回転量がとても多いと食らってしまうことがあり、そうなると制御できないのが粒の弱点ですが、その限界値が他よりも高い気がします。止まるのもあって収まってくれるというのもあるかもしれません。

また、気に入ったのが左右にラケットを振るブロックで、よほどの強打でなければ、勢いを殺しながら球足早めの、空中ですこし曲がる球になるので、本当に凶悪ですし、ゆるい球なんかはこれでコースを変えて振った後に短く浅くブロックするなど相手を『操作できる』ような感覚を覚えました。

ブロックは異質の生命線であり、この技術でどれだけ粘れるか、どれだけ繋げれるかがプレーの鍵になるのはどなたも同じでしょう。その点このラバーのブロックの安心感は堪りません。使っていて本当に感動しました。


ブロックの止まり

Virus-2MONKEY

ブロックの変化量

Virus-2<MONKEY

ブロックの操作性

Virus-2MONKEY

カットブロックの切れ味

Virus-2MONKEY

振るブロック

Virus-2MONKEY


カット

私はあまり得意ではないので参考にはなりませんが、下げられたときの対処にはいいかなと感じます。なかなか低くいきますし、これは感覚的な話ですが噛み合ったときの打感がすこぶる良いです。


守備技術総評

圧倒的ブロックです。

圧倒的低弾性。

圧倒的操作性。

なのに激しい変化もする。

改めて言いますが、異質のプレーの生命線はやはりブロックで粘ることでしょう。いくらレシーブが重要と言っても、私もブロックがどうにもならなければ他の技術がどんなに良くても使い続けることは考えられません。その点、むしろこのラバーではずっとブロックしていたいような感覚といったら極端かもしれませんが本当にそんな感覚を覚えました。

相手がMONKEYの術中に嵌っていくのはなかなかの快感というか、ほんとうに楽しいです。



■サーブ・レシーブ・台上技術


サーブ

粒高なのであまり期待はできません。たまにバックサーブで出してもまあいいかも程度ですがちょっと微妙ですね。


レシーブ

攻撃的レシーブ

先述した振るブロックのような感覚で、ちょっとそのスイングを大きくすると、空中で変化しながら若干球足が早く行くので、相手をだいぶ翻弄できます。また、プッシュも先述した通り文句はない性能です。

粒高の天敵ナックルロングは引き付けて弾き打ちがなかなか良いと感じました。

守備的レシーブ

そもそもこのラバー、変化が激しいので、当てるだけでも横や逆横を受けると受けてからすると気持ち悪いレシーブができます。

若干強い下回転に弱い感覚は覚えました。面の調整次第なのかもしれませんが、ちょっと落としやすいかと。

短く止めるレシーブもやりやすいので、むしろネットを越えるように注意してやるとだいぶ止まります。個人的にはネットを越させる程度の力加減が難しいくらい低弾性です。


台上

ほとんどレシーブで書いた技術は使えます。このラバーは台上で粘りやすいし嫌な球を出しやすいのでとっても良いです。

ここでのミスをさそったりチャンスメイクしてからのフォアの決定打という形式の得点が増えた感覚があります。だいぶありがたいです。

おすすめな方

粒高を使う方には一度試していただきたいレベルです。

低弾性と操作性と変化がここまで整ったラバーは他に無いのではないでしょうか?


特に言うのであれば

・粒だがドライブを止め続けられない

・止められるが変化がほしい

・変化のある球とコースで翻弄したい

そういう人におすすめです。


あと、異質のカラーラバーを使ってみたい人にもいいと思います。このラバーは使って損はしないラバーだと思っています。


■まとめ

正直、だいぶ長く使ってきたVirus-2を手放す日が来るとは思ってもみなかったのですが、これを使ってしまうと乗り換えずにはいられませんでした。

使っていてまだまだ無限大の可能性を感じます。いたずら好きなお猿さんが、使い手をその『悪戯』に引きずり込んでいく。その快感からは一度嵌ると逃れるのは難しいですよ。

我々を、未開拓のまだ見ぬ卓球のジャングルに、このMONKEYは導いてくれることでしょう。